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「室蘭ゴルフ倶楽部」一泊二日北海道グランピングゴルフを堪能

グラマラス(魅惑的な)とキャンピングを掛け合わせた造語「グランピング」。自然を手軽かつラグジュアリーに楽しめるそんな施設をコース内にオープンさせたのは北海道、道南きっての名門「室蘭ゴルフ倶楽部」。その魅力をモデル、パトリシオが体験した。

名匠が手掛けた設計とモダンなるもてなし

夏の北海道といえば、国内ゴルフ旅でも定番のひとつに挙げられる。ゴルフ場の数も47都道府県上位の約120弱を数える。だが、道南の室蘭へゴルフのために訪れるゴルファーはどれだけいただろうか。あえて過去形としたのは、同地にある、「室蘭ゴルフ倶楽部」には、ゴルファーが訪れるべき理由が二つあるから。一つは名匠井上誠一氏の設計だ。氏のキャリアの中期、よりダイナミックな設計へと変化する作品性を、北海道の雄大な自然の中で体感することができるため。もう一つが今季スタートしたグランピングの存在。

歴史ある名門でありながら、コースに隣接したモダンな宿泊サービスをいち早く導入する柔軟さ。今回、同コースの魅力を確かめるため一泊二日のショートトリップに訪れたのは本誌他で活躍するモデルのパトリシオ。クラブハウスでチェックイン後、案内された豪華なドームテントとコースサイド立地の非日常感に早くも気持ちが昂った。

フェアウェイサイドのラグジュアリー空間

一般的なキャンプ用のテントとは一線を画す大型のドームテントは、ソファーやエアコンを始め各種家電設備や家具を備え、まるで海外のデザインホテルに泊まるような感覚。同コースの10番ホールに隣接しており、コース側に向けて開かれた開口部が非日常の景色を映す。時折、鹿やキタキツネなどの野生動物も姿を見せるという。

ベッドは「シモンズ」、北欧製のラウンジチェアに、「ボーズ」のワイヤレススピーカー。備え付けの家具や小物、アメニティに至るまで、徹底的にセレクトにこだわった室内。

ミニバー内のアルコール(ビール)やソフトドリンク、豆を挽いて淹れるコーヒーなどは宿泊料金に含まれるオールインクルードだ。

リビングとツインベッドを備える雪だるま型のメインドームテントと、ツインベッドルームの円形ドームテントという2つのドームテントを備え、ウッドデッキの専用食事スペースなどを含め総専有面積162平方メートルの広々としたヴィラスイートは1日2組限定(各定員4名)。宿泊料金は28,600円~(4名利用時、1名あたり料金/夕朝食付き)。
※2021年8月現在

食材から食器まで本格派フレンチバーベキュー

早朝の便で訪れた旅の疲れを癒すようにドームテントの中でゆったりと過ごしていると、ウッドデッキには手際よく食器や食材を並べるスタッフの姿が。予めゆったりと夕暮れのゴルフ場を眺めて食事をしたいという希望に沿って準備されたのが、今夜のグランピングの夕食「大地のグリエ」だ。

フレンチBBQを謳うとおり、本場フランスで修業を積んだ、山本シェフ監修によるバーベキューは、ロースターが仕込まれたテーブル横に地元北海道産のお肉が並べられる一方、前菜から供される本格コースメニューで、アミューズにはコースの名称にもなっている白鳥をシューで仕立てるなど、ストーリー性とサプライズの連続。コースサイドのアウトドアというロケーションと相まって大人の五感を刺激、パトリシオも驚きを隠せない様子だ。「アウトドアで気持ちよく食事できるキャンプも好きなのですが、事前の準備や後片付けが苦手。グランピングのように全部用意してもらえて、しかも高級フレンチをゴルフ場横のロケーションでいただけるのは、本当に贅沢な体験だと思う」

料理に合わせてオーダーできるワインは、北海道中富良野町の「ドメーヌレゾン」をはじめとする全国4ヵ所でグループ会社が運営するワイナリーのものをリストに並べ、食事とのマリアージュが楽しめる。 締めはゲスト自らフルーツをフランベして調理するデザートで、キャンプ気分を盛り上げる。 翌日のラウンドを控え、早目に切り上げたパトリシオ。翌朝、出発前の朝食は肌寒い高原の朝にピッタリのポトフとサンドイッチ。このグランピング控えめにいって最高だ。

ディナーはフレンチBBQ「大地のグリエ」

前菜のアミューズからコースで供される夕食は、北海道の厳選した食材を夕暮れのゴルフ場と星空を眺めながらゆったり味わえる特別な時間。フランスで技を磨いた山本泰彦シェフによる目と舌で味わえる料理を屋外で堪能するのは格別だ。

グループ会社がワイナリーを運営しており、ワインリストも豊富。BBQは北海道産牛のサーロイン、骨付きの子羊、燻製にした鴨ロース。

新鮮な魚介類が具沢山なアヒージョ。

締めのデザートはイチゴやバナナ、オレンジソースをフランベしてクレープに。調理する余地があるのはグランピングならでは。

モーニングはGLAMPING SAND

ティイングエリアがすぐ横の距離感で、心地よい高原の朝の風が頬をなでる。

朝食は自家製スモークサーモンやソーセージ、地元産の野菜など好きな具材を全粒粉のパンなどにサンドしていただくグランピングサンドと身体を温めてくれるフランスのスープ料理ポトフ。濃厚な牛乳も北海道ならではだ。

美味しい朝食でプレー前から、この笑顔。

雄大な自然と巧みに配された井上イズム

「室蘭ゴルフ倶楽部」は1966年、井上誠一氏の設計で現在の18ホールが白鳥コースとして完成した。目の前の室蘭岳に設置された風力発電の存在が証明するように、季節ごとに変わる風と緩やかな傾斜を生かす戦略性は、立地から井上氏が選定に携わった賜物。2001年に同地で開催された日本女子オープンでの優勝スコアが14オーバーだったことはもはや伝説。おおらかなリゾートコースとは一線を画す難コースである。

「グリーンのほとんどが、傾斜がきつい砲台グリーンで、奥にこぼれるとアプローチが大変。一本だけなのに存在感がある樹木の“空中ハザード”やアゴの高いバンカー、ティーショットの落としどころが見えないブラインドのホール。井上誠一設計の名物を存分に堪能しました。全部で35しかないバンカーに何度もハマってしまうとか、まさに設計者の思惑通り(笑)」とパトリシオ。

雄大な景色や色の濃い自然の緑、聞き覚えのない動物の鳴き声、普段プレーしているコースとは明らかに異なる環境と挑戦意欲を掻き立てる設計に集中力を増した彼は、この日3度のチップインを決めるなど大満足でラウンドを終えた。

「これ程長時間ゴルフ場で過ごすこともコース設計を感じてプレーするのも初めてで新鮮。改めてゴルフが好きになれる、そんな体験でした」

井上イズムは北海道でも健在

Hole #2 482yds Par5
ティショットの落下地点が広く、目前の室蘭岳に向かって気持ちよくドライバーが振れるロングホール。遠くでゆっくりと回る風車が、非日常のラウンド感を味あわせてくれる。

Hole #3 411yds Par4
ティショットは打ち上げとなる緩やかな左ドッグレックで距離のあるミドル。ティショットを左サイドに打つと2打目は林越えとなる。ハンディキャップ1の難ホール。

Hole #12 498yds Par5
打ち上げのロングホールは2打目以降が左足下がりの打ち下ろしとなるため、落としどころが重要。両サイドにガードバンカーを配した砲台グリーンはセンター狙いで。

Hole #13 150yds Par3
打ち下ろしの美しい池越えのショートホールは、林より上と下で風の影響が異なり、弾道により距離感が変わる。池の右側に一本立てられた木もプレッシャーに。

Hole #15 374yds Par4
室蘭岳を正面に見る眺望のよい打ち下ろしのホール。右サイドのバンカーが存在感あり。傾斜のきつい受けグリーンなので、手前からが原則。

井上誠一設計のコースといえば、この砲台型のグリーン。しっかりキャリーで狙いたい。

いわゆる“アリソンバンカー” を思わせる先端がもっこりとしたバンカーエッジの形状。

グリーンサイドに立つ針葉樹はアプローチを困難にする空中のハザードだ。

エッジが立ったコンディションの良いバンカー。

「名門コースの伝統と進化」室蘭ゴルフ倶楽部に訪れるべき理由

歴史ある北海道屈指の難コースは大きな変革を迎えている。支配人の伴くみこ氏に出会ってその理由を理化した。伝統と進化、名門コースの在るべき姿を聞いた。

支配人/伴くみこ
室蘭ゴルフ倶楽部のハウスキャディを務めた後、現職へ。女性支配人ならではの気配りで様々な試みを実施中。「今でも人手が足りないとコースに出ることもありますよ」

井上氏の思いと重なるコースのあるべき進化

室蘭ゴルフ倶楽部の誕生は、井上誠一氏が手掛けた白鳥コースの完成より約30年も遡る。室蘭湾岸のイタンキ浜にゴルフ場建設に向けて設立した「イタンキゴルフクラブ」がその前身で、1930年に同地に9ホールで開場した当時は、日本一のシーサイドコースとの評判を得たという。その後、軍に接収され敗戦を迎えたことで、移転先を検討していくことに。まさに本場英国のリンクスを思わせるようなクラブの歴史は、日本のゴルフ遺産ともいうべきものだ。そんな名門で現在支配人を務めているのは、日本国内ではまだまだ珍しい女性支配人の伴氏だ。元同コースのキャディから支配人という人事もあまり聞いたことがない。

「経理の仕事を続けてきたのですが、3年間だけのつもりで大好きなゴルフのキャディをしたら、ハマってしまい、人がいないからやってみる?と誘われて気づけば支配人でした」

そう笑う伴氏に名門コースを背負って立つ支配人の気負いはない。

実は同コースは一昨年、9番と18番の設計を変更した。これは2001年の日本女子オープン開催の際に、変更されたものを井上氏オリジナルの設計に戻すためだった。その一方、女性ゲストのためにお風呂やパウダールームを拡張、今年からは10番ホールサイドに宿泊可能なグランピング施設もオープンさせた。

「井上先生は、やがて時代にコースが合わなくなったら、変更するよう、当時のスタッフにアドバイスしたそうです。メンバーシップのコースなのでメンバーの方の満足は確かに大事、でも若い世代や新しい魅力がなければ続かないと考えています。そのためには、井上先生設計のコースであることを前面に出し、ゴルフをされないお客様との接点も増やす、そのための手段がグランピングでした。お陰様でプレオープン時からご予約をいただき、ゴルフをプレーされるゲストの方はもちろん、グランピングだけを楽しまれるゲストの方もおり、この結果は想像を上回るものでした。中には未経験だけどプレーしてみたいというゲストの方もいて、今後はそうした方向けのレンタル設備やパックも検討中です」と伴氏。

食事に宿泊に、ゴルフに。かつて日本が誇るリンクスだった同クラブは本場のリンクスを思わせるソーシャルな場として進化の途中にある。 井上誠一氏が後進に託した言葉は、今様々な形で同コースを彩っている。

設計を手掛けた井上誠一氏のスケッチ画(コピー)と造成に携わった萩原英一氏に宛てた井上氏直筆の手紙。まさに日本のゴルフ遺産。

季節ごとに異なる景観が楽しみになる

クラブハウスは、スラっと伸びた首と翼を広げた白鳥がモチーフ。内部も中央のエントランスから各施設を軽やかに結ぶモダンな佇まい。左手の10番ホールに隣接したグランピング施設まではカートも不要ないほどの距離感。クラブハウスを背にした海にかかる橋は「白鳥大橋」。クラブハウス越しには室蘭岳。北海道内でも温暖なエリアで冬季クローズまでの期間が長く、季節ごとに様々な表情の中でプレーできる。

【data】
室蘭ゴルフ倶楽部
飛行機で北海道の玄関口、新千歳空港へ。そこからはレンタカーを利用して約60分。道央自動車道「室蘭IC」を出ればコースは目前だ。
住所:北海道室蘭市崎守町293-1
TEL:0143-59-4641
https://muroran-golf.com/

室蘭グランピング
TEL:0143-59-4641
https://muroran-glamping.com

※こちらに掲載してあるプランや価格等は2021年7月現在の情報です。

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スタイリッシュでアスリートなゴルファーのためにつくられたマガジン。最旬のゴルフファッション、ギア、レッスン、海外ゴルフトリップまで、独自目線でゴルフの魅力をお届け。

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