オトナの隠れ家は、あの“新島”にあった!都内の離島に癒される週末弾丸エスケープ
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キャンプや登山、旅先で密になる時間や場所を避ける“ずらし旅”など、新たな旅のスタイルへとニーズが高まる昨今。人混みを避けながら、のびのびと大自然に触れ合える、“東京から最も近い秘境的旅先”を、我々は発見した。それが、伊豆諸島のひとつ、新島だ。
INDEX
青春の思い出が詰まった新島へ、いま再び
今回、新島を旅するのは、イタリアンレストラン『テアトロアッカ』のシェフ・原郁人さん。これまでも、白金や豪徳寺などで数々の人気店を手掛けてきた、注目の料理人だ。実は、10代の頃から唯一続けている趣味がサーフィンで、新島を訪れるのはこれが2度目となる。
「20歳の頃、友だちとサーフィン旅行に来て以来です。当時は大人気のリゾート地で、ディスコやバーもたくさんあって、若者で溢れかえっていました」
多くのアラフォー以上に共通するこの既成概念だが、今回の旅で一変することとなるのだ。
贅沢な滞在を楽しめる、森の中のプライベート宿
火山岩のコーガ石で覆われた島の砂浜は真っ白に輝き、ミルキーブルーの海は伊豆諸島屈指の美しさを誇る新島。海と空からのアクセスがあり、調布飛行場からは飛行機でわずか40分ほどで、まるで海外のようなビーチを拝むことができる。
この旅の拠点に選んだのは、空港から車で5分ほど、深い森の中で石畳が敷かれた空間に佇む、アメリカンスタイルのトレーラーハウス。ここは有機農園なども手掛ける『Niijima Farmers』が運営する、一日一組限定のユニークなグランピング施設だ。
この施設を家族で手作りしているオーナーの内藤八重子さんに迎えられ、トレーラーの中へ入ると、キッチンを併設したリビングダイニングに、ゆったりと休めるダブルベッドの寝室。冷蔵庫やシャワールーム、トイレ、もちろん冷暖房やWi-Fiも完備された、ホテルライクなスペースが備わっている。一方、屋外には暖炉やバーベキューコンロ、お洒落なガゼボも設置され、キャンプの醍醐味も味わえる。さらに、敷地内には有機菜園や露天風呂の整備も進行中。島の大自然を享受しながら、プライベート感のある滞在を楽しめる隠れ家的な宿は、大人の旅には欠かせない存在だ。
飴色に輝く、獲れたて地魚の漬け丼
チェックインを済ませ、まずは腹ごしらえとむかったのは、島の中心地、本村にある食事処『なぎさ』。東京で寿司や和食の修業の後、地元新島で店を開いた店主・菊地圭太さんが、ひと手間かけた地魚料理が評判の新店だ。
ランチで頂いたのは、旬の地魚を漬けにする島寿司をアレンジした「本日の丼(1,500円)」。この日使われていたのはカンパチやメダイで、身の締まり具合からも鮮度の良さが伺える逸品。ワサビではなく、ピリリと利いた和辛子を添えるのが島ならではの流儀だ。
世界のサーファーを魅了するビッグウェーブの聖地へ
島グルメをしっかり堪能し、いざ待望のサーフィンへ。今回は身軽に行きたいと、サーフボードは現地でレンタルすることにした原さん。サーフショップ『KYE SURF』で波の情報を仕入れつつ、まず向かったのは、ワールドクラスのサーフポイントとして名高い羽伏浦海岸。
中央にある白いゲートを抜けると、南北に約6.5kmにもわたる美しい白浜が続き、パワフルなビッグウェーブが押し寄せる。「台風直後でコンディションは良くないけど、千葉や神奈川より人も少ないし、こんなにキレイなビーチを都内で楽しめるなんて最高ですね」と、久しぶりのサーフィンを満喫する原さん。海で出会った地元サーファーの富田けいすけさんとも意気投合し、サーフィン談義や島の情報も入手した。
サーフィンの疲れを癒そうとやってきたのは、新島の西海岸の間々下浦にある『湯の浜露天温泉』。古代ギリシャをモチーフにつくられた神殿風の露天風呂や足湯など大小6つの湯は、水着着用の混浴となっており、無料で入浴できる。365日、朝9時~夜21時まで開放されているため(メンテナンスのため不定期休業あり)、天然温泉に浸かりながら、海に沈む夕日や満天の星空を眺めることもできるという、最高のビュースポットでもあるのだ。
豊かな土壌と人が育んできた、食材の恵み
オーナー宿主の内藤さんに紹介され漁港を訪れると、地元の釣り名人・宮澤智史さんが水揚げされたばかりの活魚を分けてくれるという。真っ赤な魚体にあごひげをたくわえた通称「オジサン」や、30cmほどもある青魚「ツムブリ」や「イサキ」など、都心ではなかなかお目にかかれない地魚ばかり。さらに、内藤さんが有機栽培で育てたカブや大根、バジル、新島名産の明日葉など、たくさんの採れたて野菜の差し入れも。
鮮度抜群の島食材が続々と揃い、料理人としての腕が鳴る原さん。この日のディナーは、島で出会った人たちを招いて、トレーラーハウスでバーベキューを楽しむことに。宴には欠かせない島焼酎を求めて、島唯一の酒造『宮原新島酒蒸留所』の商品が揃う酒屋へ。
聞けば、新島特産の「あめりか芋」と呼ばれる白いさつま芋が原料の島焼酎があるという。「せっかく新島に来たからには、伝統的な芋焼酎を飲んでみたい」と、原さんは芋焼酎一択だ。
美酒・美食で島を知り、島人との縁を紡ぐ
トレーラーハウスに戻ると、島の食材をふんだんに使った料理ショーの幕開けだ。活〆にした地魚は、みるみるうちにさばかれて鍋の中へ。バーベキューコンロとトレーラー内のキッチンを巧みに使い分け、次々と料理を仕上げていく様はさすがプロの腕前。
脂乗りの良い白身魚のオジサンは、明日葉や根菜と共にオリーブを利かせた蒸し焼きに。たっぷりのネギやキノコとソテーした、旨味たっぷりのツムブリは酒のアテにも抜群だ。さらに、新島名物くさやを隠し味に使ったトマトパスタやチーズリゾットなど、遊び心を加えた料理が続々と並ぶ。
この日、島で出会ったサーファーの富田さん、釣り名人の宮澤さんと友人の宮原新島酒蒸留所の代表・宮原淳さんも加わり、島の宴がスタート。島の人たちにとっては普段から食べ慣れた食材ばかりだが、原さんの腕とアイデアが光るご馳走の数々に皆さん大絶賛だ。原さんも「店では全国各地の食材を吟味しているけど、こんなに良い食材が新島にあるとは知らなかった」と、満足げに笑う。
宴も終わり、静けさを取り戻した夜更けに、この森の木で作ったというスウェーデントーチに火をくべた。ふと空を見上げると、夜空には無数の星が輝き、静寂に包まれている。さまざまな表情を見せながら燃え上がる、かがり火の炎をじっと眺め、島酒を傾ける。都心から1時間足らずで訪れることのできる場所とは思えない、贅沢な時間がただゆっくりと流れていた。
食と海を愛する男が、旅で再発見したもの
翌朝、少し早く起きた原さんは、富田さんから教えてもらったおすすめのサーフポイント「シークレット」へ向かった。羽伏浦海岸のゲートから南へ進んだ先の細い路地から、さらに草木を分け入る山道を歩くこと5分ほど。突如、断崖の先に現れた碧色の海。その名の通り、誰にも教えたくないような、秘境がそこにはあった。
調布を出発してからわずか27時間足らずという、1泊2日の弾丸旅。
「25年ぶりの新島は、僕の知っている新島ではありませんでした。美しい大自然や最高の波、美味しい食材や温かい島の人たちに囲まれた、素晴らしい旅でした。それらは何も変わっていないはずで、きっと僕が変わったんでしょうね。大人になっても趣味を愛し続けることの大切さを、改めて気づかせてくれたこの新島を、僕はきっとまた訪れると思います」
既成のリゾートでは味わうことのできない、大自然の原風景と人の温もりが残された、新島。都内にありながら、旅の本質的な魅力を秘めた、旅通好みのスポットとして再燃しそうだ。
Profile
- 『テアトロアッカ』
オーナーシェフ 原 郁人 - 1976年千葉県生まれ。『イルピノーロ』、『リストランテ ルクソール』などで料理長を務めた後、独立。『ミッレフォーリエ』、『イルメリオ』、『原トリッパ製造所』など人気店を多く手掛ける。2017年、豪徳寺で始めた劇場型レストラン『テアトロアッカ』が食通たちに評判を呼び、2021年12月神泉への移転オープンを果たす。
「Nature Tokyo Experience」
豊かな山々に囲まれた多摩、青空と海が広がる島しょ。これらのエリアでは、日本の中心都市の顔とはちがった、「東京の自然」という今までにない魅力を感じることができます。そんな東京ならではの自然エリアに注目し、体験型・交流型の新たなツーリズムを開発する事業を応援するプロジェクトです。
問い合わせ先
公益財団法人東京観光財団
TEL/03-5579-2682
https://www.naturetokyoexperience.com/
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