食通の大人も脱帽! この春リニューアルした肉割烹【by 九島辰也】
FUNQ
- 2022年05月01日
独特の世界を演出する「うかい亭」
うかい亭という趣き深いお店がある。関東に住んでいれば、一度は足を運んだことのある方も多いだろう。目立つところでは、東京タワー真下の「東京 芝 とうふ屋うかい」がある。こんな都会の真ん中に日本家屋?といった独特の世界を演出する。
住宅地であれば、つきみ野の「横浜うかい亭」や「あざみ野うかい亭」、それと本拠地八王子の「八王子うかい亭」で鉄板料理を楽しんだ人もいるはず。子供の頃から慣れ親しんだお店だったりもするだろう。お祝い事があると家族でうかい亭、なんて話を多々耳にする。
とはいえ、その真骨頂は八王子の山間に近い「うかい鳥山」や「うかい竹亭」にほかならない。歴史ある建造物を移築するそこは、まるで江戸時代にでもタイムスリップしたような気分になる。ここは京都の太秦? なんて感じだ。そういえば、この辺は高尾山からも近いから、早朝登山からの夕飯「うかい鳥山」なんてスケジュールもこなせそう。そんな贅沢な週末も悪くない。
銀座でしっぽりした夜を過ごすなら「銀座kappou ukai」へ
そんなうかい亭の銀座の店舗、割烹料理「銀座kappou ukai」が今年3月にリニューアルしたのをご存知だろうか。新たな店名は、肉割烹料理「銀座kappou ukai肉匠」である。これまでのカウンター越しに割烹料理を楽しめるスタイルに、鉄板料理「銀座うかい亭」のノウハウを加えお肉の美味しさを楽しむことに特化した肉割烹料理とした。
一歩足を踏み入れると目に飛び込んでくる檜一枚板のカウンターは壮観。ここが特別な場所であることをすぐに感じ取れる。それにカウンターに配置される椅子の数が少ないのがいい。隣を気にせず、料理に没頭できるし、料理人との会話も楽しめる。これぞまさに食通の大人の空間だ。
主に使用するお肉は、兵庫県三田の神戸牛や松坂牛。旨味と香りを逃さない塊のまま炭火でじっくり焼き上げるのだからたまらない。想像するだけでもヨダレが出てしまう。肉好きならずともこれは無視できないはずだ。しっぽりした夜を銀座で過ごすならここで決まりである。
「サロン・ド・テラス表参道」で薪焼メニューを楽しむ
同じうかいグループでもまた違った雰囲気を楽しめる場所もこの春スタートした。それは「表参道うかい亭」が提供する「サロン・ド・テラス表参道」。平日限定で用意されるテラスを使った食の空間だ。営業は、ランチタイム、カフェタイム、ディナータイムと時間で分かれていて、それぞれに見合ったメニューが展開される。
ユニークなのは薪焼メニュー。テラスでの薪焼はまるでキャンプにでも来たような雰囲気を楽しめる。場所は表参道、見渡すとビル群、そのアンバランスさはなんともおもしろい。テラスレストランならではの醍醐味といえそうだ。
なんて感じで、この春リニューアルの「銀座kappou ukai肉匠」と、テラス席をスタートさせた「サロン・ド・テラス表参道」をご紹介した。じわじわと自粛ムードも緩和されているし、そろそろ街に繰り出すのにいいタイミングである。
九島辰也
モータージャーナリスト兼コラムニスト/日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員/2019-2020日本カーオブザイヤー選考委員/日本ボートオブザイヤー選考委員/(社)日本葉巻協会会員
外資系広告会社から転身、自動車雑誌業界へ。「Car EX(世界文化社 刊)」副編集長、「アメリカンSUV/ヨーロピアンSUV&WAGON(エイ出版社 刊)」編集長などを経験しフリーランスへ。その後メンズ誌「LEON(主婦と生活社 刊)」副編集長、フリーペーパー「go! gol.(ゴーゴル;パーゴルフ刊)」編集長、アリタリア航空機内誌日本語版「PASSIONE(パッショーネ)」編集長、メンズ誌MADURO(マデュロ)発行人・編集長などを経験する。2021年7月よりロングボード専門誌「NALU(ナルー)」編集長に就任。
モータージャーナリスト活動を中心に、ファッション、旅、ゴルフ、葉巻、ボートといった分野のコラムなどを執筆。クリエイティブプロデューサーとしても様々な商品にも関わっている。
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