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長野県伊那市にマウンテンバイクのスキルアップパークが誕生!「GLOP Ante.」を走ってみた

今年6月、長野県伊那市にオープンしたマウンテンバイクパーク「GLOP Ante.」は、日本には珍しいスキルアップパークだ。8,000㎡(!)という広大な敷地にはキッズパークからトレイルエリア、スキルアップエリア、パンプトラックエリア、コーナーエリア、ドロップエリア、ダートジャンプエリアまでが、それぞれ初級から超上級までのレベル別に設けられている。いざトレイルを走るとつい流してしまいがちなコーナリングやプッシュ、ドロップといったスキルをセクションごとに繰り返し練習することで、総合的な技術を身につけられる仕組みだ。

マウンテンバイクパーク「GLOP Ante.」

バンク角をつけたコーナーだけのショートコースでは、安全かつ確実にコーナリングのテクニックを習得することができる。初めはバームを使わずに、慣れてきたらスピードをコントロールしながら、バームを使ってのコーナリングに挑戦しよう。

総合プロデュースは日本のトレイル造りのパイオニア、トレイルラボの浦島悠太さん。コースの監修と造成を行ったのはジャンプのうまさに定評のある、ダウンヒルの浦上太郎選手。そのほかにもコース造成には、トップライダーの九島勇気選手や清水一輝選手、伊那市出身の若手ダウンヒルライダー、立田直人選手らが担っている。

仲間や友人と遊び感覚でスピードや精度を競い合うことができるデュアルパンンプトラック。「左右対称のトレイルに仕上がるよう、数センチ単位で修正を繰り返しました」(立田)
基本のスタンディングフォームの感覚を養える丸太越え。

日本にはスキルアップパークが必要

一本橋ではバランス感覚を養える。幅の異なる一本橋が4本用意されているので、ぜひ挑戦してみて。
ダートジャンプエリアでデモンストレーションを見せてくれる立田直人選手。

「スキルアップパークとして、プッシュやコーナリングなどの基本的なテクニックを練習できるので、初心者はもちろん、さらに技術を磨きたい上級者まで幅広いレベルの方にご利用いただける設計です。世界の舞台を目指す選手のベーストレーニングの場としてはもちろん、トレイルに入る前に基礎づくりとしても活用いただけます」というのは、造成だけでなくコース管理も行なっている立田直人選手。

「特に浦上選手がこだわったダートジャンプエリアは高さが出しやすい設計になっています。ハイレベルなビッグエアの練習を行える、長さ9.25m、幅5m、高さ2.5mというBAGJUMP®️スロープ型のエアバッグ(¥1,500/1日、別料金)も常設。この規模を体験できるのは日本でここだけと自負しています。ぜひ体験してほしいのは、木立の中に設けられたフォレストトレイル。初級向けの設定ですが、上級者でも気持ちよくスピードを出して走れるコース設計になっています」(立田)

立田選手おすすめのクロスカントリートレイル。ビギナーから子ども、そして上級者までが楽しめるよう、世界を舞台に戦う山本幸平選手がアドバイザーとなって作り上げたトレイルだ。

「GLOP Ante.」をバイクショップ「CLAMP」武村さんが実走レビュー

レベル別に設けられたダートジャンプエリアで久々のジャンプ練習に興じる武村信宏さん。じつは武村さんと立田選手との付き合いは10年以上にも及ぶそう。出会いのきっかけは、「CLAMP」が実施したマウンテンバイクの試乗会に、当時中学生だった立田選手が参加したことだったとか。

そんな「GLOP Ante.」を、伊那谷のバイクシーンを牽引するバイク&アウトドアショップ「CLAMP」の武村信宏さんの走行体験を紹介する。

近隣でマウンテンバイクパークのオープンが相次ぐなかで、まだまだスキルアップパークが少なく、長らく「ビギナーが基礎的なトレーニングを安心して積める場所があればいいのに」という思いを抱いていたという武村さん。果たしてインプレッションは?

「平地のなかにうまくレイアウトされているので、女性や体力のない方もまんべんなく施設内を周ってそれぞれのエリアの練習に取り組むことができます。

なかでも僕がいいなと思ったのは、ビギナーから上級者までが同じフィールドで練習できること。上級者のライドを参考にしながら反復練習することは、スキルアップへのいちばんの近道だと思います。さらにコース内で何度も顔を合わせることで見ず知らずのライダーとの間にコミュニケーションが生まれ、上手な人がビギナーにちょっとしたコツを教えるというようなムードも生まれそう。それにレベル別になっているので、レベルの異なるライダーが混在するグループも互いに気を遣うことなく、それぞれのペースで練習することができます。

ビギナーが安心して出かけられるパークが近所にあることは、僕たちにとってもうれしい限り。ここで何度も練習してテクニックを磨いて、上達したら近隣のマウンテンバイクパークやトレイルに出かけるという流れができれば、マウンテンバイク・シーンはさらに盛り上がっていきそうです」(武村)

高さの違う複数のゾーンで、ドロップオフだけを練習できるドロップエリア。
利用者が自由に過ごせる施設として誕生したセンターハウス。

見どころはコースだけではない。施設利用者が休憩したり飲食をしたり、自由に過ごせるセンターハウスにもぜひ注目してほしい。伊那市のごみ処理施設跡地を活用したこちらでは、長く地元民の生活を支えてきた前身施設に敬意を表し、地元産の素材にフォーカスしたしつらえを採用している。たとえば、中央に飾られた木製の照明。こちらは地元の間伐材を使って伊那にある工房「やまとわ」が手がけたオリジナルの什器だ。こちらでは軽食を提供することはできないが、週末やハイシーズンには地元のキッチンカーによる飲食の提供を考えているそう。

子どもたちに向けた自転車教室も実施予定

地元の間伐材を使った什器が印象的。

今後は地元のバイクコミュニティともつながりながら、子どもたちに向けた自転車教室(7月24日、31日、8月6日実施予定)やパンプトラックを使ったミニレースなどのイベントなども積極的に開催して、バイクシーンの裾野を広げていきたいという「GLOP Ante.」。「成長(Grow Up)」と「カモシカ(Antelope)」を掛け合わせた施設名の「GLOP Ante.」には、少しずつ成長しながらカモシカのように飛躍してほしいという願いが込められている。

伊那谷の自転車熱をますます盛り上げてくれそうなパークにぜひご注目ください。

地元密着型の施設を目指し、伊那市民は利用料がもれなく1000円割引に。伊那のマウンテンバイク人口が増えていきそうだ。

GLOP Ante.

https://glopante.jp

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Bicycle Club編集部

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ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。

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