
ハワイ在住者が一番好きな街・カイムキ ガイドブックに載らない魅力がいっぱい!

ハワイスタイル 編集部
- 2017年06月02日
ホノルルのベッドタウンとして栄え、近年はグルメタウンとしてのイメージが定着しているカイムキ。ハワイ在住者の声を聞くと、『一番好きな街』と名前を挙げる人が多いのだという。ここの通りには、大手チェーン店や背の高いビルはなく、個人経営の小さなショップが軒を連ねる。在住者だからこそ知るカイムキの街の景色や背景にあるストーリーを、現地コーディネーターの雪子・クルシアーナさんに聞いた。
住んでみてわかる居心地のよさ
ローカルがカイムキの街を表すのによく使う『レイドバック』という言葉がある。『落ち着いた』とか『のんびりした』といった意味で、確かにこの街の雰囲気を言い得て妙な表現だ。日系人も多く住むそんな街を身近に暮らしていると、「こんなところがあったんだ」とか「あれっ、この家にもあの家にも◯◯◯の木が植わっている」といったディテールに気付くことが多く、それがゆったりした居心地のよさを作り出しているのだということがわかってくる。
例えば、ちょうどいい場所に大小さまざまな公園があったり、学校や図書館など、コミュニティの集まる場所が充実していていること。古くから住宅街として整備されたため、建てられた年代の特徴が見られる家が多く、中でも丸みを帯びた屋根の形や高床式の造り、石垣で囲まれた庭にマンゴーや柑橘類など果物の木が植わっているところなどは、まさにカイムキらしさ満点だ。
坂道の町ならではの味わい
また地形的な面では、至るところが坂道といった状況だが、そのおかげで、さまざまな角度からダイヤモンドヘッドを見下ろしたり、ワイキキの沖に沈む夕日を眺めることができる。そうした、住んでみないと見えてこない部分こそが、カイムキがカイムキたる所以なのではないだろうか。
そんな全部をひっくるめて、住民は愛して止まない。他のどの街にもないカイムキの魅力が、実は至るところに隠れている。
最近では、日本人観光客も増えているカイムキ。地元住民の気分で、そぞろ歩きを楽しんでみてはいかがだろうか?
消防署の裏手にあるプウ・オ・カイムキ・ミニ・パークには12月になると緑色のツリーライトが灯る
こぢんまりとした図書館
カイムキ・コミュニティー・パークはいつもたくさんの人で賑わっている
カイムキでよく見かける溶岩石を積んだ石垣で囲まれた一軒家
KCC(ハワイ大学付属短期大学)脇のキラウエアAve.からは、カハラの住宅地と青い海を一望
ワイキキの向こうに沈む夕日を楽しめるのも、カイムキ住民の特権。毎日違う表情を見せてくれる美しい光景だ
◯雪子・クルシアーナさん
イオラニ宮殿のドーセント(解説員)として20年以上活躍。ハワイ王朝の歴史を学ぶツアーを日本語で担当する。王朝についてはもちろん、ハワイ全般の歴史、文化に造詣が深い。本誌のコーディネーターも務める。
(出典:『ハワイスタイル No.49』)
(編集 M)
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ハワイスタイル 編集部
「一年に一度」のハワイを提案する、ハワイラバーズに向けたハワイ専門メディア。現地スタッフによる地元密着情報を交えた、奥深い魅力的なハワイ情報をお届けする。
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