(前編)倉田茉美さんと行く 京きもので“東京そぞろ歩き”
- 2020年07月01日
日本の伝統的な衣文化として、四季がもつ美意識が表現され、日本人女性をより美しく見せてくれるきもの。特に京都は古くからきもの文化が栄え、「西陣織」「京友禅」などといった伝統工芸品が今日まで受け継がれています。
今回は、バチェラージャパンシーズン2の出演、またイラストレイターとしても活躍中の倉田茉美さんと、そんな京都のきもの文化に東京で触れるそぞろ歩きへ。京都市出身の倉田さんも知らなかった京きものがもつ魅力に迫ります。
京きもの、その美しさに触れる
東京で京きものを求めて訪れたのは「京都 きもの京小町 東京店」。
本店を京都に構え、卸問屋としてできるだけ着物をリーズナブルに、たくさんの方に着てもらえるようにと、インターネットショップも展開しています。
倉田さんを迎えてくれたのは、店長の三ツ山さん。
「今の若い女性は成人式など以外で、着物を着たことがないという人がほとんど。窮屈で動きにくいというイメージがあるかもしれませんが、自分で着つけられるようになれば調整できますし、特別な日だけでなく普段着としても重宝するんです」
店内に並ぶ京都の伝統技法が施された美しいきものや色とりどりの帯留めなど、どれも見ているだけで楽しくなってしまうものばかり。倉田さんも「全部ステキでどれにしようか迷っちゃう!」と目を輝かせていました。
そんな倉田さんのために、三ツ山さんがセレクトしたのは“ほたるぼかし”という技法をあしらった京小紋に、こちらも京都の伝統として受け継がれる「西陣織」の帯。
西陣織は多品種少量生産が特徴の京都市の西陣と呼ばれるエリアで生産される先染(さきぞめ)の紋織物の総称。昭和51年には国の伝統的工芸品にも指定されています。
平安朝の時代から積み重ねられてきた高い技術と、創造力、表現力豊かな優れたデザインで国内外から高い評価を得ている、まさに京都を代表する名品です。
「季節によって帯を変える楽しみがあるのがきもののよさ。毎日着ていても、帯を締めると気分が高まります。最初からきものや帯をいくつも揃えなくても、帯締めや小物などを変えるだけで印象が変わりますよ」と説明を受け、倉田さんが自分で帯締めを選ぶことに。
「提案してもらった明るいグリーンの帯締めもアクセントになってステキだったので迷いましたが、西陣織の帯がより引き立つ淡いピンクを選びました」
京都 きもの京小町では、着物や帯、バッグや草履など必要なものがすべて用意された『着物デビュー20点フルセット』や、自宅で洗えるきものなどもそろっています。
着つけ教室も開催されていて、丁寧に教えてくれるので初心者でもすぐに着られるようになるんだとか。
日頃から美しい所作や女性としての品を意識しているという倉田さん。きものを着て東京の街を歩きながら「いつも以上にグッと引き締まる感じがしますね。きものを纏っただけでテンションが上がったし、とっても楽しい気分になるから不思議です。特に京都のきものは帯や小物まで、どれもデザインや色合いが繊細で、女性らしさをよる美しく引き立ててくれるように感じます」
「実はきものデートが夢なんです! 一緒に日本酒を嗜んだり、食事をしたりしてみたいですね。着物で銀座や浅草に行くのもステキですね」という倉田さん。このあとは、美しい京きものがよく似合う、東京で京懐石を味わえる銀座の名店「下鴨茶寮」へ行ってみましょう!
(後編)倉田茉美さんと行く“恋しくて、美味しくて京懐石”へ続きます。
京都 きもの京小町 東京店
東京都中央区日本橋人形町3-6-6
No.R 日本橋人形町ビル 2F
http://kyoto-maruhisa.com/tokyo-kimono-kyokomachi/
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