時代を超えて受け継がれるアロハシャツブランド「ケオニ・オブ・ハワイ」って?

ハワイの服飾史にその名を轟かせたテキスタイルデザイナー

ヴィンテージのアロハシャツの名作として名高いゴーギャン・ウッドカット。フランスのポスト印象派の画家、ポール・ゴーギャンの作品をコラージュした独創的なテキスタイルを使ったこのシャツは、ヴィンテージファン垂涎のモデルとして世界に知られている。
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その生みの親がハワイの服飾史に名を遺す伝説的なテキスタイルデザイナー、ジョン・“ケオニ”メイグスである。ジョン・“ケオニ”・メイグスは、20世紀半ばのアロハシャツ最盛期に活躍したデザイナー。

洗練された彼のデザインは当時から現代まで高い評価を得ており、ハワイのスーベニアとして生まれたアロハシャツがアートとして評価されるきっかけを作った。

上写真のアロハシャツは、ジョン・メイグスが1940~’50年代に描いたデザイン画をもとに、当時は製品化されなかった未発表作品をサンサーフの技術で具現化したケオニ・オブ・ハワイの貴重な初期作。

右端と右から4番目のシャツが、ゴーギャンの版画をメイグスがコラージュして生み出した傑作「ゴーギャン・ウッドカット」である。

アロハシャツがハワイと日本の架け橋になった

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2002 John Severson “CLOUD BREAK”↑
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2004 永井博 “BEACH 3:PM”↑
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2005 Terry Johnson “BAD-N-NICE BEACH DELUXE”↑
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2005 三代目 彫よし “春一番”↑

1996年、サンサーフを手掛ける東洋エンタープライズの小林社長は、ヴィンテージを収集するなかでメイグスが存命していることを知り、すぐに現地を訪問。彼の手元に保管されていた1940年代に描いたという未発表作品を、「ケオニ・オブ・ハワイ」の名のもとにアロハシャツとして製品化したのである。これをきっかけに、メイグス自身もアロハシャツのデザインを再開。ケオニ・オブ・ハワイというブランドの成長を支えてきた。
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2006 湯村タラ “TARA GIRLS”↑
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2007 山口マサル “空想アロハサーカス団”↑
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2015 小島功 “河童っぱ”↑
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2015 柳原良平 “ハワイへ行こう!”↑

その後、高齢なメイグスの体調を考慮し、「ハワイ文化の象徴であるアロハシャツをハワイと日本の架け橋に」という彼の想いは国内外のアーティスト達に引き継がれ、2001年以降は単なるコラボではないアーティストの「作品」としてケオニ・オブ・ハワイは作られ続けてきた。上に並んだアロハシャツは、そうした作品の一部だ。

そして、今年は女優としても活躍するアーティスト蜷川みほさんと国内外のグラフィックデザインを手がけるDORA ISHIKAWAさんの2名のアーティストにその想いが新たに受け継がれて新たな作品もリリースされている。時代を超えて受け継がれているブランド「ケオニ・オブ・ハワイ」のアロハシャツは今年も見逃せない。

(問い合わせ)
●サンサーフ(東洋エンタープライズ)
電話:03-3632-2321
http://www.sunsurf.jp/

(出典:『Lightning2018年7月Vol.291』)
(ライター:千葉泰江)

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