初心者が選ぶべきミリタリーウォッチの最初の1本は、買いやすい「米軍or英国軍」からセレクト!

制式なミリタリーウォッチは、第二次世界大戦で各国の軍隊が時計メーカーに製造を依頼したことにはじまる。戦争という極めて過酷な環境に適応するために開発された時計は、ヴィンテージの世界でも特別な存在だ。

ミリタリーウォッチのデザインが生まれる背景には、機能性はもちろん、さまざまなストーリーが詰まっている。これについて、国内随一のヴィンテージ・ミリタリーウォッチの専門店キュリオスキュリオのオーナーである萩原秀樹さんに話をうかがった。

「たとえば、アメリカ軍なら自国の時計メーカーに製造を依頼していたり、イギリス軍は防水性能、ドイツ軍は耐震装置など、国や軍ごとに時計製造へのこだわりが強く反映されています。そのため、バリエーションがとても豊富です。機能面については、オールマイティというよりも、その軍が抱えているミッションに合わせて、本当に必要な要素だけに特化させていることが特徴です。その潔さがあったからこそ、時代が移り変わっても色あせない機能美が生まれたのかもしれません」

実際にじっくり時計を手に取ると、時代背景や国ごとのスタイルが見て取れる。サイズ感ひとつにしても実にさまざまだ。無数にある選択の中から自分好みのデザインを見つけ出そう。

アメリカ&英国軍の名品をピックアップ!

【米軍】
圧倒的な軍事力を誇るアメリカ軍のミリタリーウォッチは、いずれも合理性の高いデザインが多く、製造数もかなり多い。基本的に自国の時計ブランドに製造を依頼していたことも他国との大きな違いとして挙げられる。

定番と呼ぶのにふさわしいスタンダードな存在

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【エルジン】
第二次世界大戦中にアメリカ陸軍航空隊が使用したことで知られる「タイプA-11」。さまざまなメーカーが製造を手がけていて、こちらの個体はエルジン社製の24時間時計。デザインのバリエーションも多数存在する。1940年代/SSケース/31㎜径/手巻き/15万円

シンプルなデザインと小ぶりのサイズ感が人気

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【ブローバ】
1950年代後期に支給されていた「TYPE A17A」。小ぶりのケースサイズもこの時代のアメリカ軍らしい特徴として挙がる。ムーブメントのCal.10BNCHはハック機能が付く。1958年製/SSケース/32㎜径/手巻き/9万8000円

タフネスを追求した傑作ダイバーズ

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【ベンラス】
ベンラスの「タイプⅡクラスA」は、特殊部隊SEALをはじめ、さまざまな部隊に支給された。裏蓋のないワンピースの構造など質実剛健を追求する姿勢から合理主義を重んじるアメリカらしいスタイルが感じられる。1973年製/SSケース/39㎜径/自動巻き/32万5000円

【英国軍】
ヴィンテージに該当する英国軍のミリタリーウォッチは、独特のケースの構造から防水性への強いこだわりがうかがえる。デザインのバリエーションもかなり豊富。定番モデルからマニアックなスタイルまで揃う。

こだわりのディテールが光る、ダーティ・ダースの傑作

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【ティモール】
全12ブランドのコレクションが揃う“ダーティ・ダース”のうちの1本。その中でティモールのみケースの仕上げが異なり、独特のマット質感を持つ。裏蓋にブランド名が入るなど、独特のディテールが際立つ。1940年代/SSケース/36㎜径/手巻き/19万8000円

安心感のあるデザインと秀逸な機能を兼備する名品

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【ハミルトン】
IWCの傑作「マーク11」に近いデザインのハミルトンのパイロットウォッチ。このモデルには前期と後期があり、こちらは後期でスペックコードは「6B-9614045」。ムーブメントはハック機能を持つCal.S75Sを搭載。1960年代/SSケース/36㎜径/手巻き/36万円

ヴィンテージ・ミリタリーの王道を行く鉄板モデル

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【レマニア】
ミリタリーウォッチ全般を通じて、とても人気が高い部類に入るレマニアのワンプッシュクロノグラフ。独特のリューズガードが特徴のアシンメトリーなケースデザイン。入門機としてもオススメしたい鉄板モデル。1960年代/SSケース/37.5㎜径/手巻き/59万8000円

ヴィンテージウォッチである以上、市場に並ぶ個体の数は限りがあるが、まずはこのモデルを探してみてほしい!

(出典:『Lightning 2019年2月号 Vol.298』)
(ライター:千葉泰江)

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