いまストリートで乗りたいバイクは、「ダート」なこの4スタイル。

現在のバイクのストリートシーンでは、どこか土っぽさを感じさせるクラシカルなスタイルが潮流だ。その中心となっているのがスクランブラーやボバーといった4つのスタイル。どの車両も時代と共にブラッシュアップされ、カスタムの技法も異なるため明確に線引きするのは難しいが、それぞれのスタイルを再定義し、いまストリートシーンを熱くするバイクスタイルを知っておきたい。

STYLE_01 ロードバイクがベースとなったオフロードバイクの始祖「Scrambler」

[代表的なモデル]HONDA CL72

スクランブラーは1960年前後に誕生する。まだ不整地を走るための専用車種が作られていなかった時代のため、ロードバイクをベースに個人レベルでカスタムされたものが多かった。川を渡るときに水が入りにくい「アップマフラー」、バランスがとりやすい「幅広のハンドル」、ダートで滑りにくい「キャラメルパターンのタイヤ」といった、最低限のパーツを装着したモデルが主流。サスペンションも短くフロント19、リア18インチのホイールを装着しているモデルが多いのもロードバイクの名残といえる。その後時代と共に進化しVMXスタイルへと繋がっていく。

STYLE_02 よりオフロードに特化したパーツで構築されたスタイル「Vintage Motocross」

[代表的なモデル]YAMAHA XT500

スクランブラーとの線引きが難しいヴィンテージモトクロス(VMX)だが、あえて違いを挙げるならば、荒れた路面でも操作性が高い21インチのフロントホイールを装着していることや、よりショックを吸収する長めのサスペンションを装備している。また初期には垂直気味にレイアウトされていたリアサスだが、70年代中頃を境に斜めに装着されたモデルが増えるのも特徴。ちなみにVMXレースではリアサスがツインショックのモデルが「ヴィンテージ」モトクロスとして認識され80年代から一般化するモノサスを搭載した車両はヴィンテージとは区別される。

STYLE_03 オーバルのフラットダートを駆けるための独自のスタイル「Flat Tracker」

[代表的なモデル]HARLEY-DAVIDSON XR750

オーバル状のフラットダートコースを走るレースで生まれたスタイル。競技では左回りで走るため重心を偏らせつつ、バンク角も稼げる左出しのアップマフラーが基本形(右出しの場合は重心を低くさせるためダウンマフラーを装着)。またストレートでは上体を伏せるポジションになるため、腰を固定するためのシングルシートを装着し、ワイドハンドルや前後同径ホイールなどもフラットトラッカーを決定付ける。近年国内でもレースイベントが多く開催され、ストリートだけでなく実際にフラットトラックで遊ぶ人たちも増加し、じわじわと人気を集めている。

STYLE_04 旧きよきアメリカのレースから生まれたスタイル「Bobber」

[代表的なモデル]INDIAN SPORT SCOUT

ボバーは1930年代のアメリカのレースから生まれたスタイル。ベース車両はハーレーやインディアン、トライアンフで作るのが王道で、現代のストリートシーンでは当時のパーツやペイントを残した味わい深い雰囲気が人気。当時はまだレース部品の存在せず「速く走るカスタム=軽量化」が基本的な考え方。骨格は変更せずにチョップやストリップ、パーツ流用がカスタムの主流のため、このようなスタイルが確立。また当時のコースは不整地で行われることが多く、浅瀬の川を渡るために生まれたアップスイープマフラーを装着するのも当時らしいスタイルのひとつ。

上記4つを中心に分類し、リアルなバイカースタイルを多数収録した『別冊Lightning バイカースタイルブック』を参考に、最初の一台、次の一台へ想いを馳せてはいかがだろうか。

※掲載情報は取材当時のものです。

(出典:『別冊Lightning バイカースタイルブック』)

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