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過酷な環境に! バイク乗りに!機能美の傑作「フライトジャケット」は“ゾーン”で選ぶ。

フライトジャケットはその名のとおり、飛行機のパイロットが着るものとして作られた。我々がファッションとして取り入れているのは主に、米軍のものがモチーフとなっているが、アメリカ以外の世界各国の軍もまた、威信にかけてフライトジャケットに最新技術を投入してきた。

そんなフライトジャケットの魅力は、意図したものではないからこそのデザイン性。機能性を求めた結果としてのデザインは、やはり男心に響くものだ。だから、もしフライトジャケットをこれから買うのであれば、まずはそれぞれのジャケットが誕生した時代背景と求められた機能性を知っておきたい。

米軍のフライトジャケットは、防寒性や機能など目的ごとに「ゾーンタイプ」で分類していた。主なものとしては「ライトゾーン(摂氏10℃~30℃)」「インターミディエイトゾーン(摂氏‐10℃~10℃)」「ヘビーゾーン(摂氏‐10℃~‐30℃)」に分けられる。それぞれの環境に対応したフライトジャケットを系譜を追って見ていこう。

Light Zone ライトゾーン (摂氏10℃~30℃) 【米陸軍航空隊/米空軍】

MA-1と似た容姿で間違いやすいのがL-2B。大きな違いはゾーンタイプにあり、こちらは10℃~30℃対応なので、中にウールパイルが施れていないのが特徴。1920年代後半にフライトジャケットとして初めて制式採用されたA-1 は、まだ仕様が統一されておらず、1931年になって初めて統一仕様のA-2が誕生。1945年にナイロン素材を使ったL-2に変更となり、L-2A、L-2Bへと変化した。

  • 【ライトゾーンの系譜】 A-1→A-2→L-2→L-2A→L-2B

TYPE A-1

1927 年に米軍が初めて採用したフライトジャケットであるA-1。特徴はリブのスタンドカラーとフロントがボタン留めであること。フラップポケットは後のA-2に引き継がれた。こちらはウィリアムギブソンコレクションのA-1 で、素材をレザーからウールにアレンジ。

TYPE A-2

レザー製のフライトジャケットを代表するモデルとして、広く知られるA-2。中でも人気のあるラフウエア社の1942 年契約の3 番目となるモデルを、イタリア産のホースハイドで仕立てた。アニリン仕上げなので素晴らしい経年変化を期待しよう。

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TYPE L-2

実はL-2 がA-2 の後継モデルであるということを知らない人は意外と多い。こちらは、アメリカンパッド&テキスタイル社のモデルを実名復刻したもの。第323 爆撃戦闘航空団のもので、右胸には第454爆撃戦闘飛行隊章も付く。

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2020年04月06日

TYPE L-2A

スーペリア・トグス社製のモデルを実名復刻したもの。N-2、N-3 と同じく、L-2 シリーズもエアフォースブルーはA タイプとなる。昨今のネイビーブームの中では、このL-2A が最も取っ付きやすいのでは?

TYPE L-2B

MA-1と間違う方も多いL-2B。細かな仕様の違いは多数あるが、大きいのはウールパイルが施されていないこと。よってサラッとスウィングトップ感覚で着用できる。

Intermediate Zone インターミディエイトゾーン (摂氏-10℃~10℃) 【米海軍】

G-1は米海軍のフライトジャケットの代表格。1930年代のM-422に始まり、その系譜はAN-6552、1940年代初めにAN-J-3Aとなり、1947年に「55J14」のスペックナンバーを持つ初代G-1 が誕生した。その後は細かな仕様変更はあったが、デザインは大きく変わることなく、1980年代までずっと採用されていた。

  • 【インターミディエイトゾーン(米海軍)の系譜】 M-422→AN-6552→AN-J-3A→G-1(55J14)→MIL-J-7823→7823A~7823E

TYPE AN-J-3A

ANとは「ARMY / NAVY」の略で、陸軍航空軍と海軍の共用だったことを示す。ライバル関係にあった両者だが、物資不足からこのようなAN品番が存在した。

TYPE G-1

1947年に誕生した初代G-1である「SPEC.55J14」。その後継として、1950年代初期に誕生したのが「MIL-J-7823」。その完成度の高さから、細かな仕様変更をしながら7823A~7823E と1980年代まで作られていた。

Intermediate Zone インターミディエイトゾーン(摂氏-10℃~10℃)【米陸軍航空隊/米空軍】

米海軍のインターミディエイトゾーン仕様のフライトジャケットの代表的なものが「AN-J-3A」「G-1」であるならば、米陸軍航空部隊/米空軍のフライトジャケットのなかで、最も馴染み深いものは「MA-1」だろう。これは米空軍が制定したもの。1943年にその祖先となるB-10が採用され、すぐにB-15に変更。B-15Aまではコットン素材だったが、B-15Bからナイロンになり、細かな仕様変更を経てMA-1へと進化した。

  • 【インターミディエイトゾーン(米空軍)の系譜】 B-6→B-10→B-15シリーズ→MA-1(MIL-J-8279)

TYPE B-6

ヘビーゾーンに対応したムートンを使った「B-3」。動きにくく重たかったB-3を改良したのが「B-6」。ムートンの毛足を短く刈り込み軽量化し、背中にアクションプリーツを設け機動性を重視。その分、保温性は低くなるが、それでもインターミディエイトゾーンに対応。いわばB-3の軽量版的な存在だ。

TYPE B-10

主にA-2のコントラクターとして知られるラフウエア社製のB-10を実名で復刻したもの。「B-6」の後継モデルとして、1943年に誕生。コットンシェルにムートン襟、アルパカ&ウールパイルのライニングが施される。

TYPE B-15

B-10に改良を加えたB-15シリーズの原点。中心から右にオフセットしたファスナーが特徴で、この仕様はB-15Bまで受け継がれる。こちらはバズリクソンズ20周年限定品で、ブランド誕生のきっかけとなった初代モデル。

TYPE B-15C A.F.Blue

エアフォースブルーのナイロンシェルが特徴のCタイプ。米空軍の第6147戦術統制飛行隊のスコードロンが左胸に付属。実は1954年2月、日本に新婚旅行中だったマリリン・モンローは、突然韓国に駐留していた米軍を慰問。その時彼女もこれを着た。

TYPE B-15C Olive[Modified]

大戦後、ジェット機の投入によってパイロットのヘルメットが大型化。それにより動きの妨げになるムートン襟を取り外し仕様変更されたのが、この「モディファイ」と呼ばれるモデル。元々の黒ラベルの上から白い改修ラベルが付く。

TYPE MA-1

1950 年代後半に登場したMA-1初代モデルである「MIL-J-8279」。ライオン・ユニフォーム社の実名復刻で、第50 爆撃戦闘航空団のスコードロンパッチと少佐階級章が付く。右腕には最小単位の編成ユニットを示すフライトパッチも付属。

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2020年02月14日

Heavy Zone ヘビーゾーン(摂氏-30℃~‐10℃)【米陸軍航空隊/米空軍】

B-9から脈々と進化を遂げる極寒冷地衣料の歴史。米軍初のダウン素材を使ったB-9。そこから米軍が使う極寒冷地用のアウターはどのように進化していったのか? その代表的モデルを追っていこう。

  • 【ヘビーゾーン(米空軍)】B-3→B-7→B-9→N-2/N-3→N-2A/N-3A→N-2B/N-3B

TYPE B-3

1920年代後半まではオーバーオール式のフライングスーツが主流であったが、1930年代に入ると羊革を使用したタイプB-3が採用される。それは内側が長い毛足で覆われており、ヘビーゾーンに耐えうる優れた保温力を持っていた。写真は「モーガン メンフィスベル」が再現したもの。

TYPE B-7

実物はわずか1年のみの生産というとで、ミリタリーファンの間では希少性の高いフライトジャケットとして知られるB-7。1941年に米陸軍航空隊がアラスカなどの極寒冷地での使用を目的に開発したモデルで、寒さにより羊革表面のひび割れ防止のためノーコーティングのムートンが使用されていた。こちらも「モーガンメンフィスベル」が再現したもの。

TYPE B-9

極寒冷地衣料として登場したタイプB-9は、大戦中の皮革不足に悩まされた羊革素材のタイプB-7の後継として開発された。米陸軍航空隊での採用は1943年から1944年までの1年間と極めて短い。また計3回、3つのコントラクターが納入していた。前身頃の上部にデザインされたハンドウォームポケットや、その下にあるフラップ付きポケットなど、先代モデルのB-7から進化。とはいえまだラフな作りだ。

これはその最初の納入業者であるエディバウアー製のもの。いわずと知れた世界で初めてダウンジャケットを作った会社である。ダウン素材がたっぷりと詰め込まれたライニングは、見るからに暖かい。

こちらは、米軍がB-9を2回目に発注した「リード・プロダクツ社」のもの。このコントラクターはN-2やN-3、B-15Aなどを製造しており、クオリティの高い作りが特徴。

そしてこのB-9は3回目のコントラクターを務めた「グリーン・ホルツ社」のもの。基本的なディテールは他のメーカーと変わりがないが、ライニングの生地が明るい発色が特徴。

TYPE N-2

ヘビーゾーン用のフライングスーツとして陸軍航空隊が開発したN-2は、デュポン社が開発した当時の最新素材であるナイロンを採用し、コットン製フライトジャケットからの脱却を図った。高高度で紫外線を浴びるため、ナイロ
ンが日焼けを起こしたものを多くみかける。1945年にN-3と時を同じくして登場した。その後、N-2A、N-2Bとセパレートしたフードは最終形まで引き継がれる。

TYPE N-3

陸軍航空隊が採用したヘビーゾーン用フライトジャケット「N-3」。パイロットが使用したN-2とは異なり、主にアラスカなどの補給地で使用されていた。コヨーテファー付きのムートンフードなど、デザイン面で民間衣料の防寒着に多大な影響を与えた機能美が目を引く。こののち、1950年代初期に採用された「N-3A」を経て、最終形「N-3B」が登場する。

TYPE N-3B

コストダウンと堅牢性を高め、約40年という長期使用を達成した名品がこの「N-3B」。極寒地仕様フライトジャケットの元祖とも言えるN-3、その後に採用されたN-3Aの後継としてN-3Bがアメリカ空軍に採用されたのは1950年代半ばのこと。素材はナイロン素材を使い、ライニングには分厚いウールパイルを採用。寒冷地での着用を目的とするため、防寒、保温のために二重にしつらえられた前合せが特徴。

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抜群の保温性能と進化した現代版の寒冷地衣服「LEVEL 7」。

ここまで見てきたフライトジャケットの系譜。そんな様々な環境に対応すべく進化してきたアウターの最終形態ともいえるのが、「米軍」が現在採用している「LEVEL 7 ECWCS Gen.3」だ。

米軍が誇る最新システムのECWCS(拡張式寒冷地被服システム)。その最高位に位置するのがレベル7だ。別名エクストリームコールドパーカとも呼ばれ、厳しい環境下でも浸水せず、兵士の行動を妨げないよう柔軟性に富み、軽量に作られたヘビーアウターとなっている。こちらは実際に米軍のECWCS装備を手がけている指定工場のプライベートライン「FR-HQ」が手掛けた、実物同等のレベル7だ。

軽量で堅牢、そして暖かい最強アウター。着ぶくれする心配もない。

襟元にフードが備わり、突然の天候変化にも素早く対応可能。またヘルメットを着用していても使用可。

ライニング素材にはプリマロフトを採用することでダウンにはない軽量性と利便性を実現させている。

ドローコードを装備しており、フィッティングを高めるだけでなく、冷気の流入をしっかりと防ぐ。

袖部分はベルクロにてフィッティングを調整。アウトドアウエアのようなディテールとなっている。

ジッパーを装備し、しっかりものを収納できる。ハンドウォーマーも兼ねるので大き目な作りだ。

 

地上以上に極寒である空の上。パイロットを守るために開発されてきたフライトジャケットは最先端の技術の結晶であったと言える。そこで培った技術力が、今現在米軍で採用されているミリタリージャケット「レベル7」につながっている、とも言えるだろう。

奥深きミリタリージャケットの世界。中でもフライトジャケットの機能美には、男ならば誰しもが惹かれること間違いない。

(出典/「Lightning別冊 街のミリタリースタイル」)

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スケートカルチャーシーンでは実は名の知れた存在で、社内に隠れファンが多数いるほど。だが普段はそんな雰囲気はまったく醸し出していないため、ただの笑顔のステキなお兄さんと思われている。ミリタリーについても、モヒカン小川に並ぶ知識の持ち主

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