バイク界を席巻する、アンチヒーロー「ボバー」って何だ⁉

いまこそ「ボバースタイル」が狙い目!

街で見かけるバイクといえば、海外メーカーのツアラーかヴィンテージ系チョッパーばかり。そんな中、徐々に盛り上がりを見せているのが「ボバー」です。流行に対するアンチとして注目されている部分もありますが、どうせ乗るなら、とことんまで突き抜けたくなるのが男の性ですよね。ボバースタイルのバイクはまさに、そんな人の欲求を満たしてくれるものなんです。

ところで「ボバー」ってどんなバイク?

1955 RIKUO RQ(オーナー/GLADHAND CORE 橋本佑さん)陸王はアフターパーツが少ないためほぼ純正パーツを使用し、ハーレーと比べて華奢なフレームを活かした軽快なスタイルに仕上げられた。ファン垂涎の一台だ。

ボバーは、フェンダーを短くするという意味のBobbedに由来します(元は髪の毛を短くカット(ボブに)する、短くカットすることの意)。戦後のアメリカでは、世間に馴染めない復員兵を中心としたアウトローな若者によって草バイクレースが度々開催され、彼らは速く走らせるために愛車をカスタムして、草レースに興じていました。

そして当時のアメリカでバイクレースといえば、ダートトラックレース。勝敗の結果が市販車の販売台数に大きな影響を及ぼしていたため、インディアンやハーレーといったメーカーはレース活動に力を入れて戦いを繰り広げました。娯楽が少なかった当時、レースは相当な人気を集めました。

バイカーたちがそんなレーサーを真似て、自身のマシンを軽量化したのが「ボバ―」なのです。

「ボバー」の唯一無二の特徴とは?

造形美を追求するチョッパーに対して、ボバーは純正車両の軽量化が主な目的だった。カスタムショップやパーツも豊富でなかった時代。家のガレージでできることはごく限られたものでした。そこでバイクを速くするために最も有効な手段は、車重をできるだけ軽くすることだったわけです。なくても差し支えのないパーツを次々を取り外した結果、全体のフォルムもチョッパーと違い、純正のそれと大きく変わらないのが特徴です。具体的には、短いリアフェンダー、フロントフェンダーは撤去orWLA用、ハンドルは交換などして、軽量化を図っていることが多いと言えますね。

「ボバー」ラバーの愛車をチェック!

では、実際のボバ―スタイルバイクを見てみましょう。ボバ―を愛してやまない、思い思いのこだわりを詰め込んだ4人の愛車をチェックしていこう。

1946 Harley-Davidson UL / 土肥宏彰さん

ハーレーのワークスカラーでペイントされた大阪のSHIX製作のフラットヘッドボバー。一見オールドスクールなシルエットだが、分割のスポーツスタータンクや上下逆に装着したダンパーなど、個性的なディテールがこのマシンの見どころ。

1947 Harley-Davidson EL / 天野秀康さん

基本的なスタリングの構成はオーセンティックなボバーだが、アップライトなハンドル周りなど、ややチョッパーの要素をミックスした独特なスタイルに仕上げられたナックルヘッド。エンジンは村山モーターサイクルでオーバーホールを、カスタムはほぼ全て自分で行っているそう。

1940 Harley-Davidson EL / MOXさん

エンジントラブルを乗り越え、最近復活したナックルヘッド。ストローカーエンジンを搭載し、アップスイープマフラーを装備したレーシーな組み合わせだが、アップライトなポジションを生み出すライザー&エイプバーを装着して、カスタムがボバーからチョッパーに変わる過渡期の時代感をイメージしたスタイルに仕上げた。

1970 TRIUMPH TR-6 / 井上直也さん

コンパクトにまとめられたボバースタイルは、京田辺にあるブリーカーズが手掛けたもの。軽快に走れることから、休日にはツーリングで和歌山などに出かけることも。ジョッパーズにベレー帽というスタイルも雰囲気抜群。

無駄のない、無骨がゆえに漂う男らしさ。シンプルでいてこだわりの詰まったボバ―、ハマる理由がわかったのではないでしょうか?

(出典:「別冊Lightning BIKERS SNAP バイカーズスナップ」「Lightning 2014年4月号 Vol.240」)

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PROFILE

サカサモト

Lightning編集部

サカサモト

編集部のなんでも屋。CLUB HARLEY→Lightning→2nd、そして再びLightning編集部へ移籍。結果クルマ、バイク、古着などオールラウンダー編集者に。ニックネームは、スキンヘッドにヒゲ面をいう「逆さ絵」のような顔に由来する

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