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ロレックス「GMT-MASTER(ジーエムティー・マスター)」ってどんな時計?

ロレックスといえば、エクスプローラーやサブマリーナーが有名ですが、それらに負けないぐらいの歴史があり、かつ人気なのが「GMTマスター」だ。ライダース・ジーンズの火付け役として有名なマーロン・ブランドも着用していたことで知られる。ロレックスの他モデルを狙っていた人はもちろん、腕時計に何の魅力も感じていなかった人も、GMTマスターの歴史やデザインを見ていけば、その魅力に気づくはずだ。

時が経つほど魅力が増す、ロレックス「GMTマスター」の歴史を振り返る。

発売当時はロレックスのスポーツモデルの中でも高級ラインだった「GMTマスター」。クロノメーター仕様のムーブメントを搭載し、GMT機能も備えるという画期的な仕様の時計だ。これは、飛行機が一般化し始めた’50年代、パンアメリカン航空(PAN-AM)からパイロット専用のモデルとして依頼され、開発されたといわれている。

1958 GMT-MASTER / Ref.6542 Cal.1030

1955年に登場したGMTマスターの初代モデル。ガードレスと呼ばれるリューズガードが付かないケース、ベイクライト製のベゼルインサートを装備する。ややラジアルダイアル(ドットが中央寄り)に似ているのも特徴。

ベゼルインサートは、青と赤境目がちょうど6と18あたりになるのだが、初期のインサートは両数字が赤側にすべて入っている。それ以降は、6と18のちょうど中央で切り替えられているのだ。これはベイクライトの初期インサートでも後期物は後者の仕様になっている。

【豆知識】初代モデルのここに注目!

初代モデルのRef.6542 にはベイクライト製のインサート装着されており、その数字にもラジウム塗料による夜光が施されていた。破損しやすく超希少品とされている。

1960s GMT-MASTER Ref.1675 Cal.1560

リューズガードを始めて装備したRef.1675の中でも最初期のもの。O.C.C.と呼ばれるクロノメーター表記やヒラメケースがその証。ミラーダイアル・ミニッツサークル・ゴールドフォントの3役揃い踏み。参考商品(リベルタス TEL06-6643-9455)

クロノメーター規格を公認で取得したことを示す下段の2ライン。「OFFICIALLY〜」が最初期のもので、その後
「SUPERATIVE CHRONMETER〜」に変更された。頭文字を取り、前者をOCC(オーシーシー)、後者SCOC(エスシーオーシー)と呼ぶ。

Early 1960s GMT-MASTER / Ref.1675 Cal.1560

ヒラメケースを使ったミニッツサークル付きのミラーダイアルを持った初期Ref.1675。クロノメーター表記はSCOCの後期型ダイアル。参考商品(リベルタス TEL06-6643-9455)

1964 GMT-MASTER Ref.1675 Cal.1560

GMTマスターはガードレスのRef.6542の時代から18Kの金無垢モデルが存在。俗にベンツ針と呼ばれるスポーツハンドではなく、アルファハンドが付き、なぜかRef.1675とリューズガード付きのモデルと同じ型番が付く。

1965 GMT-MASTER Ref.1675 Cal.1570

ミラーダイアルだが、周囲に施されていたミニッツサークルがなくなったモデル。最近は非常に価格が高騰した人気の1本だ。参考商品(リベルタス TEL06-6643-9455)

1968 GMT-MASTER / Ref.1675 Cal.1570

ミラーダイアルからマットダイアルに変更された直後の1968年製。ミラーダイアルよりも圧倒的に数の少ない、ブラウンチェンジしたマットダイアルは希少性の高さからも取引価格も高騰中。参考商品(リベルタス TEL06-6643-9455)

1970 GMT-MASTER / Ref.1675/8 Cal.1570

金無垢モデルのため4桁品番だがRef.1675/8となる。人気が高く、なかなか購入機会の少ないモデル。ブラウンのマットダイアルがまた上品さを際立てている。参考商品(リベルタス TEL06-6643-9455)

1970 GMT-MASTER Ref.1675 Cal.1570

ステンレスとイエローゴールドのコンビモデル。ずっと価格は急上昇することなく安定していたが、この2年で大きく上昇。しかも、ジュビリーブレスレットも人気で、一躍”時のモノ”になった。参考商品(リベルタス TEL06-6643-9455)

1976 GMT-MASTER Ref.1675 Cal.1570

ブラウンのコンビモデル人気に後押しされ、徐々に価格が上昇してきているブラック×イエローゴールドのコンビモデルはいま注目すべき存在でもある。参考商品(ジャックロード TEL03-3386-9399)

1977 GMT-MASTER Ref.1675 Cal.1570

前期のモデルよりもインデックスのドットがやや大きくなった’70年代の後期モデル。当時この黒ベゼル日本の正規ディーラーでは取り扱っていなかったという。参考商品(原宿コルリオーネ TEL03-3498-7878)

1980 GMT-MASTER / Ref.16753 Cal.3035

探すと意外と少ないのが、5桁品番Ref.16753のフジツボインデックスのもの。4桁と同様の風合いを楽しめるのに取引価格は少し下がるという嬉しい1本.参考商品(原宿コルリオーネ TEL03-3498-7878)

1982 GMT-MASTER / Ref.16758 Cal.3035

サファイヤクリスタル風防を装備するモデルで、気にせずにガンガン使える実用性の高い1本だ。参考商品(ワンミニッツギャラリー TEL03-3478-2874)

1984 GMT-MASTER Ref.16750 Cal.3075

5桁品番のスポーツモデルと思えないほど、綺麗に経年変化してヴィンテージ感のある雰囲気を漂わせる1本。フチなしのRef.16750。参考商品(サテンドール上野店 TEL03-3837-5306)

1985 GMT-MASTER Ref.16750 Cal.3075

カレンダーにクイックチェンジ機能が追加された5桁品番のRef.16750。フチありインデックスだが、トリチウム液光のためこのように経年変化も楽しめる。参考商品(ジャックロード TEL03-3386-9399)

「GMTマスター」唯一無二の魅力”トロピカルダイアル”ってなんだ?

GMTマスターの中で、今もっともホットで人気を集めるディテールのひとつが”トロピカルダイアル”。南国で強い日差しを浴びて日焼けしたような色合いから、世界共通でそう呼ばれている。経年変化による褪色が生み出すその美しいブラウンは、GMTマスターと共に時間を過ごした者にしか味わえない。

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2019年09月04日

「GMTマスター」ラバーの愛機をチェック!

1955年誕生という長い歴史はもちろんのこと、経年変化によるトロピカルダイアルなど「GMTマスター」の知識がついてきたところで、実際どんな時計なのか気になるところ。ということで、ファッション業界で活躍する6名の「GMTマスター」ラバーたちに、愛機との出会いやその魅力などを徹底的に伺った。

「サファリ」代表・村山佳人さん × 【1968 ROLEX GMT-MASTER】

いまや世界一ヴィンテージが集まるエリアとも言われている東京・高円寺で旧くからヴィンテージショップ「SAFARI(サファリ)」を営む村山さん。ウエアはもちろん、アンティークの時計にも造詣が深いことで知られている。

「旧い時計は昔から好きですが、ロレックスのスポーツモデルは特別ですね。なかでも1番のお気に入りは、綺麗な発色のパープルとブルーのベゼルが特徴の通称バイオレットベゼルのGMTマスターです」

ロレックスのスポーツモデルの中でも人気機種であるGMTマスター。ベゼルが赤青2トーンのものは”ペプシ”の愛称で親しまれ、ジーンズ同様、美しい経年変化の個体には付加価値がつけられ、他のモデルに比べて特殊な立ち位置で愛されている。パープルとブルーの2トーンは、赤青のベゼルが褪色によってパープル×青に変化した個体もあるが、村山さんの愛機は、バイオレットベゼルと呼ばれるインラインで発売されたもの。その希少性の高さと独特の発色ゆえ、市場では高値で取引されている。

「パープルのベゼルをずっと探していて、3年前にようやく見つけたんです。目立った傷ひとつ見当たらないほど、コンディション良好。何よりも驚いたのは、箱、外箱、説明書以外に、店のギャランティ、さらに前オーナーが定期的に行っていたオーバーホールの履歴など、すべてが完璧に揃った、いわゆる完品だったこと。それだけ大切にされてきたという証拠ですよね」

愛用しているのは……1968 ROLEX GMT-MASTER

バイオレットのベゼルのGMTマスター。ギャランティには1968年に購入したが記されている。その後も、定期的なオーバーホールで大切に扱われていた
裏蓋には刻印なし。前オーナーが大切に使っていたのか、目立った傷すら見られない、装着ブレスはもちろん当時の純正でオールドタイプ
細かなオーバーホール履歴が行われてきた確実な証拠と抜群のコンディション。着用する際は、少し緩めにバンドをつけるのだとか

「ザ・リアルマッコイズ」代表・辻本仁史さん×【1950s ROLEX GMT-MASTER Ref.6542】

「服飾に限らず、かねてからクルマ、バイク、自転車、サーフィンといった乗り物はもちろん、オーディオ、万年筆、時計、パイプといった自分が嗜好する趣味において、ヴィンテージの魅力に浸ってきました。それらを所有する大前提として、時を経ても”動く”、”使える”ことが私にとって重要です。ヴィンテージを所有するには、機能を果たしているのは当然ですが、そこに精巧さを求めてはいけないと思っています。

とくに時計は精密機械です。信頼にたるブランド品であっても、時間の経過や保管のコンディションによっては、当然のことながら壊れることもあるでしょう。でも、ヴィンテージを持つということは、それを見越して楽しむことではないでしょうか。

このロレックスGMTマスターは、4~5年前に手に入れたものですが、それ以前から10年近く探していて、なかなか巡り合えなかったのです。ふとしたタイミングでめぐり逢い、自分のもとへとやってきました。それからは日常使用しています。

とくに気に入っているのは、文字盤の褪色具合。ダイアル部分に見られるブラウンのグラデーションは日焼けによる褪色で、本来はブラックです。これは以前のオーナーさんが使用したものによる経年変化ですが、私も海釣りに出かけることが多いので、これからも同じように使用感を引き継いでいくことになります。こうしたヴィンテージアイテムとの出会いは、本当に偶然が重なって引き合わせられたもの。これから自分の審美眼を信じて、気に入ったものと出会っていきたいですね。」

愛用しているのは……1950s ROLEX GMT-MASTER Ref.6542

1954年に誕生したロレックスのGMTマスター。ベゼル製がプラスチック製(ベイクライト)による初期モデルで、このレベルのグッドコンディションは大変希少だ

「ルイスレザーズ ジャパン」マネージャー・後藤恒明さん×【1971 ROLEX GMT-MASTER Ref.1675】

後藤さんの愛用品を見ていると、現行、ヴィンテージ問わず、とにかくセンスがいいのひと言に尽きる。この時計も同様で、ヴィンテージのロレックスのGMTマスターと言っても千差万別。コンディションやカラーリング、パーツの組み合わせも考慮するとかなりのバリエーションになる。後藤さんが選んだのは、初期のマットダイアルである通称ロングEに、色褪せたゴーストベゼル、そしてジュビリーブレスという通な組み合わせである。

「GMTマスターやサブマリーナーといったロレックスのスポーツモデルは、10代の頃からの憧れの時計でした。社会人になって、ロレックスを買えるようになり、いろいろ見ていると、ヴィンテージの奥深さに惹かれてしまって。このGMTマスターは、最近のお気に入りで、3年位前に買いました。決め手となったのは、ロングEダイアルとゴーストベゼルですね。

ロングEダイヤルはミラーダイアルからマットダイアルになった初期のデザイン。生産年数はそんなに短いわけではありませんが、OH時の交換ダイアルにはないデザインだったので、オリジナルであることの証明となり、ここ数年で人気が上がっていますね。ベゼルはもともとペプシカラーと呼ばれる赤青のものなのですが、経年で色が飛んでいて、かなり褪色しています。赤青だとどうしても胸元が派手になってしまうので、個人的には落ち着いた雰囲気でいいかなと。あとブレスはスポーティな3連でなく、ジュエリーブレスに替えています。こっちの方がより大人っぽく見えるから好きなんですよね」

愛用しているのは……1971 ROLEX GMT-MASTER Ref.1675

1960年代後期に変更されたマットダイアルのファーストジェネレーション。後の文字盤と比べて、ROLEXのEの真ん中が長いため、ロングEと呼ばれる
GMTマスターRef.1675は、1960~1980年に発売されたロングセラーモデル。初期のミラーダイアルは1960年代後期にマットダイヤルに変更される。キャリバーは自動巻きのRef.1570が搭載される
ライダースジャケットに合わせてもゴーストベゼルなら、ペプシカラーでもおとなしい印象になる。ドレッシーなジュビリーブレスもいい雰囲気に

「フェローズ プレス」杉本圭太郎さん×【ROLEX GMT-MASTER】

陸のエクスプローラー、海のサブマリーナーときて、空のGMTマスター。1950年代後半に出発地と目的地の2つの時間を把握できるパイロット用ウォッチとしてデビューしたことで知られる不朽の名作。1983年には、3つの時間を把握できるGMTマスターⅡが発売されるも、以後10数年間作られていた特異なモデルだ。

「かれこれ20年ほど愛用しています。それまでにも手巻きのハミルトンやオメガなどいろんな時計を持っていたのですが、ちょこまか買うよりもずっと着けられる機械式時計が欲しくなっちゃって。後継機であるGMT-マスターⅡもあったと思うのですが、特に狙っていたわけでもなく、当時は、まだリアルタイムでGMTマスターがあったので自然な流れで普通に買いました」

杉本さんがGMTマスターを選んだのは、海外在住の経験があったから。現地の時間と日本時間をひと目でわかるようにリアルにGMT機能を使いたかったというのが実情だ。

「16歳の時にボクシングでメキシコに行っていたこともあり、2国間の時間がわかる機能に魅力を感じました。このモデルは赤青ベゼルが有名ですが、買う際に自分には少し派手かなぁなんて当時は思ったんです。デザインに飽きてしまうのも嫌だったので、長く使うことを考えてブラックにしました。いま思えば、自分の性格から考えて、正しい選択だったと思います。現に飽きずにずっと愛用していますしね。いまでこそGMT機能を使うことは少なくなりましたが、海外出張などの時にはGMT機能を使っています」

愛用しているのは……ROLEX GMT-MASTER

赤青の2トーンベゼルで知られるGMTマスターだが、ブラック単色のベゼルは、シンプルで落ち着いた印象。飽きのこないデザインが杉本さんのお気に入り
裏蓋は何も書かれていないシンプルなもの。時計は手につけたサイズ感、重厚感も選ぶさいの重要なポイントとなる。デニムなどのカジュアルなスタイルでもフォーマルでも着用できる安心感も得られる時計
1999年を最終モデルとするGMTマスター、以降、1983年から、継続販売されていたGMTマスターⅡへと完全モデルチェンジとなる

「フリークスストア」メンズバイイングマネージャー・天沼佳久さん×【ROLEX GMT-MASTER Ref.1675】

およそ9年前に迷いながらも購入したというこちらの時計は、今ではアメカジや古着が大好きな天沼さんにとって不可欠なアイテム。

「人生初のラグジュアリーウォッチだったので最初は買うのにためらいましたが、ぼろぼろのTシャツやデニムに映える感じが凄く格好良くて、今は本当に買って良かったと思っています。これは’78年のモデルで、まず魅力なのが風化や日焼けによってできたベゼル部分の色落ちです。もともとは赤と青がけっこうぱきっと出ていたと思うのですが、年代とともに色落ちしちゃっているんです。人工的に出そうと思っても出せないものですよね。それが古着やデニムと似ていて気に入っています。あとスポーツウォッチのわりに意外と厚みはなく軽いですし、大きさも40mm程度と小さく華奢で、使い勝手が良いのもいいですね」

とりわけロレックスオーナーの場合、アンティークモデルでも純正パーツにこだわる人が多いが、天沼さんの場合はどうなのだろう。

「僕はフルオリジナルではなく、逆に年代もブランドもバラバラなパーツで組み合わせてある方が、アンバランス感といいますか、味があって好きですね。過去に使っていた人がオーバーホールに出して、大事に使っていたと思うとなんかいいじゃないですか(笑)。ちなみにこの時計に関しては旧いモデルなので、24時間針は、色見が微妙にちがうので別のパーツに変えられてしまっていると思います」

愛用しているのは……ROLEX GMT-MASTER Ref.1675

人気種が一堂に会すロレックスの中でも、トップクラスの人気を誇る。ベゼルの褪色具合や、付け替えたパーツの種類によっては価格が高騰するものもあり
カラフルな表面デザインに対し、裏蓋は特に装飾のないプレーンなもの。ケースはステンレススチール製。クラシックなディテールもポイント
スポーツウォッチとしては比較的華奢な、レトロなフォルムと、色褪せたベゼルディスクを主張するべく、普段はヴィンテージウエアやミリタリースタイルといったカジュアルスタイルに合わせることが多いそう

「セットファニチャー 」代表・坂田浩介さん×【1990s ROLEX GMT-MASTERⅡ Ref.16710】

坂田さんは学生時代からロレックスを探していたが、念願の1本目はかつて美容師として独立を果たした頃。最初に買ったのはエクスプローラーⅡのサードジェネレーション。その次に復刻されたミルガウスを買い、3本目となるのが、このGMTマスターⅡだったそう。

「学生時代に木村拓哉さんの影響もあって、エクスプローラーが大ヒットしてたんですよ。でも昔から天の邪鬼なところがあって、あえてエクスプローラーⅡを買いました。それでロレックスのスポーツモデルの良さに気付き、ミルガウスとこのGMTマスターⅡを手に入れたんです。

他にはオメガのスピードマスターやアンティークのオイスターパーペチュアルなんかを持っています。結婚する前の20代って時計とクルマには、バカみたいにこだわるじゃないですか(笑)。ただ毎日のように着けるものではないですね。正直、家具の仕事をしていると時計をぶつけるなんて日常茶飯事ですし、リペアなどの作業もするので、何も気にしないGショックの方が便利なんですよ(笑)。

逆にロレックスは高価なものですし、そういう仕事の時に身に着けるためには作られていないので、これでいいかなと思います。だから家具店をスタートさせた30歳を過ぎてからはほとんど着けていません。結婚式などで正装をする時だけ着ける特別な存在になっています。ロレックスのスポーツモデルは、カジュアルすぎないですし、これは黒ベゼルなので、スーツにもよく似合うんです。自分の中では、着けると気合いが入るんです」

愛用しているのは……1990s ROLEX GMT-MASTERⅡ Ref.16170

GMTマスターⅡのセカンドジェネレーションであるRef.16710。前モデルはファットレディと呼ばれるほどケースが厚かったが、これは薄い設計に
1983年に初めてリリースされた上位モデルであるGMTマスターⅡの第二世代で1989年に発売されたRef.16710。2007年までリリースされていたが、1997年頃に夜光がトリチウムがルミノバに変更される。これはトリチウム夜光を使用。Cal.3185を搭載
フォーマルにもカジュアルにも合わせられるようにブラックベゼルにした

香港のコレクター集団”VRHK”の「GMTマスター」もチェック!

香港はロレックスの愛好家が多いことで有名だが、なかでも”Vintage Rolex Hong Kong”というコミュニティは際立っている。彼らはフルオリジナルにこだわり、傷があってもケースは磨かない。可能な限りオーバーホールしていないものを好んで収集するため、常に世界中のコレクターと交流し、真贋の確かなトップピースが飛び交う情報網の中心にいる。そんなVRHKメンバー秘蔵の「GMTマスター」を、ごく一部だが紹介しよう。

Mr. JIM × 【1958 GMT-MASTER Ref.6542】

VRHKのリーダーであり、スポーツモデルからドレスモデルまで圧倒的なトップピースばかりを厳選し、現在65本所有。ロレックスは現行品を約30年前に買い始めたそうで、そのきっかけは母親からもらったボーイズモデルだったそう。2004年からヴィンテージモデルの収集を開始。約3年前にVRHKを立ち上げた。

1958 GMT-MASTER Ref.6542 OYSTER PERPETUAL

飛行機が一般化し始めた’50年代、パンナム航空からの依頼で作られたパイロット用のモデル、GMTマスターは、1955年に誕生。リューズガードの無い細身のケースや、ベークライト製のベゼルインサートが特徴。割れて欠損しやすいベークライトベゼルは、6と18部分の青/赤の切り替え方で前期と後期に分けられるが、ちょうど中心で二分されたこちらは後期型。ミラーダイアルはややブラウン化し始めている。

Mr. JOSEPH × 【2019 GMT-MASTERⅡ Ref.116759SA】

10年くらい前から時計を集め始めたというジョセフさんは、同じデザインが溢れる現行品には満足できなくなり、5年後にはヴィンテージロレックスに惹かれるようになったという。それから勉強と探求に専念。今から3年前、遂にヴィンテージロレックスを買うようになった。毎年1つのモデルについて勉強し、それを熟知してから買うという繰り返し。今はミルガウスRef.6541に没頭しているそう。Ref.8171が好きで、もっと状態の良いものも常に探している。

2019 GMT-MASTERⅡ(WG) Ref.116759SA OYSTER PERPETUAL

ホワイトゴールド無垢のケース&ブレスレットにダイヤモンドとサファイヤを散りばめた、現行のGMTマスターⅡの最上級モデル。見慣れないシルバーのGMT針は、ホワイトゴールド無垢ならではのディテール。派手だが、着用してみると意外に主張しすぎず、Tシャツ&短パンなんかにサラっと合わせられる。

Mr. JUSTIN × 【1966 GMT-MASTER Ref.1675】

ヴィンテージロレックスの味わい深い雰囲気や個性的なデザインが好きだというジャスティン。知名度があり、種類も豊富で、何よりロゴや名前も好きだとロレックスを絶賛する。5年前からヴィンテージロレックスを収集。現在5本所有しており、将来的には、Ref.6264デイトナ・ポールニューマンの金無垢”JPS”が欲しいそう。

1966 GMT-MASTER Ref.1675 OYSTER PERPETUAL

綺麗にブラウン化した通称”トロピカルダイアルは、今もっともホットで人気を集めるディテールのひとつ。その名の通り、南国で強い日差しを浴びて日焼けしたような色合いから、世界共通でそう呼ばれている。風防のみドーム型に変更しているが、ケースやベルトのコンディションも抜群の1本。

Mr. SILAS × 【1960 GMT-MASTER Ref.1675 & 1972 GMT-MASTER Ref.1675】

特にサブマリーナーを中心にコレクションしているのが、サイラスさん。ヴィンテージロレックスは2008年から買い始め、現在では逸品ともいうべき20本だけコレクションしているそう。そのラインナップは圧巻。その約半数をここで紹介する。本人いわく、次はオマーン別注のデイトナ狙いだそう。

1960 GMT-MASTER Ref.1675 OYSTER PERPETUAL

ポインテッド・クラウン・ガード(PCG)と呼ばれる先の尖ったリューズガードが特徴の第二世代のGMTマスター。ミニッツサークル付きのミラーダイアルは、キャラメルのような色合いに変化。トロピカルダイアルの中でもここまでのものはまずお目にかかれないだろう。超希少な1本。

1972 GMT-MASTER “UAE” Ref.1675 OYSTER PERPETUAL

金赤と呼ばれる非常に珍しいGMT針を搭載したモデルで、文字盤にはUAEの国章であるファルコンがプリントされたダブルネーム物。市場にはまず出てこない逸品のひとつである。

Mr. TIM × 【1979 GMT-MASTER Ref.1675】

現行品モデルのロレックスは以前から所有していたというティムさんだが、特にロレックス人気の高い香港では、他人と被る確率が非常に高い。そんな状況もあり、個性的なディテールや経年変化をそういう目線で吟味、収集している。今欲しいのは、ミリタリー仕様のサブマリーナーRef.5517。

1979 GMT-MASTER “TIFFNY & Co.” Ref.1675 OYSTER PERPETUAL

こちらも一見普通のGMTマスターだが、実はティファニーとのダブルネーム物。焼けたインデックスの色合いに少し似た色でプリントされており、全体的にまとまりのある印象を受ける。

Mr. WALLACE ×【1971 GMT-MASTER Ref.1675】

1999年からスキューバダイビングを始めた際、ロレックスを使ったことから興味を持ち始めた。その後は日本の雑誌などの影響もあり、どんどんのめり込み、様々なモデルを入れ替えながら、現在は厳選した40本を所有。2000年代頭までは現在の相場の20分の1くらいの金額で買っていた。現状、欲しいモデルは思い浮かばないそう。

1971 GMT-MASTER “United Arab Emirates” Ref.1675 OYSTER PERPETUAL

アラブ首長国連邦の国章がプリントされた別注モデル。しかもベースになっているのが、ブルーベリーというニックネームを持つブルーベゼルを装備。よく見ると、GMT針はこれまたレアな”全赤”。レアなディテール満載の特別な1本だ。

 

いかがでしたか? 旧くなるほどに劣化するのではなく、ますます魅力が高まる。そんな時計なかなかないですよね。でも、GMTマスターならそれが味わえちゃうんです。スマートフォンによって「時計離れ」が進み、腕時計を着ける人が減っていく中、人生の時を刻む相棒としてGMTマスターを選ぶのも悪くないのでは?

(出典:「別冊Lightning Dear my Watch ディア・マイ・ウォッチ」「別冊Lightning ヴィンテージウォッチの教科書」「Lightning Archives ROLEX」)

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PROFILE

ランボルギーニ三浦

Lightning / 編集者

ランボルギーニ三浦

全国的に名を轟かせていた札幌の老舗ヴィンテージショップに就職。29歳で上京。Lightning編集部、兄弟誌・2nd編集部で編集長を務めた後、現在は、Lightningに。ヴィンテージ、古着の知識はその道のプロに匹敵。ランボルギーニ三浦の由来は、もちろんあの名車

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