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スタジャンとは? 知っておきたいスタジアムジャンパーの歴史とディテール。

日本ではスタジアムジャンパーの愛称で親しまれているアワードジャケット。ご存じの人も多いと思うが、「スタジャン」は、日本のファッションブランドの草分け「ヴァンヂャケット」が考案した和製英語だ。このスタジャンの誕生はもちろんアメリカ。どんな由来があるのだろうか?

シニール(ワッペン) に込められた戦歴と自己主張を紐解くのが面白い。

アワードジャケットの代表ブランド、ホワイ ツビルのスタジャン。前後全面にシニールパッチを設けたフルレターモデルは、スタジャンの王道を行く(東洋エンタープ ライズ TEL.03-3632-2321)

元々はアメリカを代表するスポーツ、ベースボールのユニフォームのひとつで、ベンチでのインターバルやオフシーズンの練習用の防寒着に使われていたもの。ウール製のこのジャケットは、後に多くの野球チームで使用されるようになる。また、バーシティジャケットという別称もあることから、大学のスポーツチームでの採用が増え、これがきっかけで一気にメジャーなアウターへと昇華していく。

特徴は身頃がウールで袖部分はカウハイドなどのレザー製が一般的。当初はチーム名のみの刺繍やワッペンだったが、アワードジャケットという言葉からも分かる通り、記念の試合や過去の戦績をシニールと呼ばれるワッペンで各所に装飾するのが主流になる。大学のスポーツチームが記念品として、チームや個人に贈呈するジャケットとして親しまれたことも、世の中に多く流通した要因といえる。

こうしたデコレーションがスタジャンの印象をさらに独特のものにし、日本では’70〜’80年代にかけてファッションシーンを席巻する。昨今は’80sブームのリバイバルとも言われ、MA-1、スカジャンと再燃中の余波が、スタジャンへ及んでもおかしくないのだ。

スタジャンに腕を通す前に、このキーワードだけは押さえたい。

アメリカンカルチャーを代表するようなファッションである「スタジャン」。せっかくならそのディテールをしっかり知っておきたいもの。古着などを探すときも、このキーワードをもとに選んでみると面白いはずだ。

シニール

文字通り、スタジャンを飾るワッペンのこと。シニールとは飾りに使われる糸の織り方の名称なので、正式にはシニールワッペンと呼ぶのが正しい。その種類は無限大に存在する。

ブロック体

大学名のイニシャルなどを大型のブロック体で表現するのがスタジャンの最もポピュラーな装飾ひとつ。このブロック体の中にさらにスポーツ競技のモチーフを刺繍することも多い。

サガラ刺繍

シニールに配された刺繍の種類のことで、パイル上に埋められたボリュームのある刺繍が特徴。一本の糸をかぎ状の針で救い上げながら仕上げることで編み物のようになる。

ボディ素材

ボディに使われているのはウールを高密度に打ち込んだメルトンウールが主。肉厚で重量感のある生地感で、中綿はなくライニングはキルティングのナイロンであることが多い。

レター

左胸がイニシャルワッペンの場合、右胸には「レター」と呼ばれ、戦績やスローガンなどが文字で刺繍されているケースが多い。この場所でアイデンティティを表現するのだ。

リブ

リブは襟、袖、裾に設けられ、概ね1本、または2本のラインが入っている。1940年代以前のヴィンテージに見られる折り返し(ターンバックスタイル)を再現することが多い。

チェーンステッチ

モチーフのキャラクターやバック(背面)にデコレーションされた文字は、チェーンステッチで表現されることが多い。凹凸がありながら光沢糸を使った刺繍は華やかに見える。

袖素材

袖の部分にはカウハイドなどレザーが使われることが多い。元々は袖もウールだったが、スポーツでの激しい動きで裂けたりしたために、1940年代以降レザー製が増える。

スナップボタン

身頃の開閉は、その昔はボタンホール付きのボタン、一時はジッパーに、そしてスナップボタンへと進化していった。

次は、有名アメカジブランドが手掛けたスタジャンアーカイブから選りすぐりのアイテムを紹介しよう。

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PROFILE

めぐミルク

Lightning / 編集者

めぐミルク

編集部のマドンナ。会社イチのミニマムボディでありながら、その笑い声は会社中にとどろくパワフル女子。文具、カメラの専門誌、旅雑誌などを経て、現在はハンバーガー担当。キャプション書きが異様に早い。ニックネームは某牛乳から

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