
カッコいいクルマの代名詞! おしゃれなバン(商用車)の人気車種からカスタム車まで教えます!

サカサモト
- 2020年10月01日
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友人や家族と遊びに行ったり、仕事道具を載せたりと様々な使い方ができるバンは、いまや日本では、定番人気を誇るクルマといっても過言ではない。しかし、日本では似たようなカタチのミニバンも多く走っているため、どうしても無個性に感じてしまう人も多いはず。
バンとひと言で言っても、フルサイズのものからミニバン、アメリカ車もあれば国産車もある。さらに、最近ではライフスタイルを反映したカスタムが施された、アクティブで男前なバンが人気に。逆に言えば、ライフスタイルが充実している人こそ、バンに注目しているのだ。そんな趣味や遊びを謳歌するためのバンを紹介していこう。
ライトバン? ミニバン? バンって何? 覚えておきたいバンの名称。
バンとはもともとは商用車のことを指す。屋根が付いた貨物自動車のことである。大型になるとフルサイズバンと呼ばれ、アメリカバンの代名詞とも言えるだろう。この記事でも取り上げるフォードE-150やダッジラムバンといったフルサイズバンが有名なところ。
そして、フルサイズバンに比べ「ミニ」ということで名付けられたのがミニバン。こちらは乗用車に区分され、日本人からするとちっとも「ミニ」ではない。日本でもブームとなったシボレー・アストロが代表的。ライトバンはほぼ「バン」と同義語で使われているが、小型商用バンを指し、人気車種としてトヨタハイエースがあげられる。
つまり、バンは商用車で、ワゴンは乗用車。ミニバンは「バン」と言ってるけど、乗用車に区分され、ステーションワゴンとお仲間、ということになる。同じクルマでも乗用車、商用車があったり、ミニバンに至ってはその区分はかなり複雑だ。
アメリカンバンにおいてよく聞く名称が「パッセンジャー」「パネルバン」「コンバージョン」の3つ。この違いをご存じだろうか? 一概にアメリカンバンといっても、窓がないモデルもあれば大きな窓が備わるモデルもあり、カーゴスペースにシートがないモデルもあれば豪華絢爛な内装も持つモデルも存在する……それを表しているのだが、各モデルについて解説していこう。

1.「パッセンジャー」・・・日本で言うところのマイクロバス。
パッセンジャーモデルは、その名の通り大人数の移動に特化し、シートも4列備わることが多い。当然ながら車体後部にも窓が備わる。日本でいうとファミリーユースのステーションワゴンというより、ホテルの送迎などに使われるマイクロバスに近いといえばイメージしやすいかもしれない。
2.「パネルバン」・・・いわゆる商用車の代名詞。別名カーゴバン。
商用車として活躍するクルマの代名詞。パネルバンは別名カーゴバンとも呼ばれ、荷物を運ぶためにラゲッジスペースには窓がなく、セカンドシートはないか折りたたみ式シートが備わるのが特徴。かつてはこのパネルバンをベースにポト窓を入れ、カスタム内装をインストールしたカスタムバンが作られ、バニングカルチャーが生まれたのだ。
3.「コンバージョン」・・・内外装をカスタムして販売するモデル。
’70年代末になると、コンバージョンベースと呼ばれるホワイトボディが認められた架装メーカーにのみ販売されるようになる。これをベースに各架装業車が内外装を仕上げ、コンバージョンモデルとして販売した。パワーウィンドーやクルーズコントロールなどの豪華装備が備わるのが特徴。
▼フルサイズバンの「GMCサバナ」がベースの、極上コンバージョンモデルがコチラ!
日本車からアメリカ車まで! 定番&名作バンといえばこの6車種。
カッコいいバンといえばやっぱり外せないアメリカ車、おしゃれな雰囲気醸し出す欧州車、そして機能的な日本車……。そんなたくさんあるバンのなかでも、これぞ「定番」と呼ぶにふさわしいバンを6車種ピックアップ。さらに商用バンに由来する人気のミニバンを2車種紹介。誕生から今日まで何世代にも渡って愛され続けている定番バン、そして現在のバンに影響を与えた不朽の名車まで、これだけではぜひ押さえておこう。
1.VOLKSWAGEN TRANSPORTER(フォルクスワーゲン トランスポーター)|ドイツ

世界中のバンに影響を与えたといわれるタイプ2をはじめ、ワーゲンのトランスポーターは、世界中で愛されているロングセラーのバンである。時代にフィットしたデザインや使い勝手はもちろんだが、ウエストファリアなどキャンピング仕様のモデルも年式を問わず多く存在していることからも、アクティブな人に愛されるクルマとしての伝統もしっかりと受け継がれている。
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2.FORD ECONOLINE [E series](フォード エコノライン)|アメリカ

フォードがGM、クライスラーに先駆けてデビューさせた、キャブオーバーレイアウトのワンボックスバンがエコノラインだ。’80年以降はアメリカのフルサイズバンで最大のシェアを持ち、’14年の生産終了まで58年にわたって製造された、フォードで第二位のロングセラーモデルだ。
3.CHEVROLET CHEVY VAN(シボレー シェビー バン)|アメリカ

VW(フォルクスワーゲン)タイプ2同様に、リアエンジン構造のシボレーコルベアバンが’65年に生産を終了したことを受け、’64年に登場したのがGシリーズと呼ばれるキャブオーバースタイルのバンだ。CHEVY VAN(シェビーバン)という愛称で親しまれたキュートなバンは、その後幾度ものモデルチェンジを経てフルサイズバンのEXPRESSと名称を変えつつ、現在まで生産を継続している唯一のアメリカンフルサイズバンだ。
4.DODGE VAN(ダッジ バン)|アメリカ

GMやフォードに遅れること数年が経過した’64年、アメリあカビッグ3の一つであるクライスラーはVWタイプ2を意識したワンボックスカー市場に、ダッジブランドから新開発のA100/A108で参入を果たす。その後’71年のモデルチェンジを経て、’03年まで基本構造の変わらないBシリーズが登場。’70年代にはバニングブームの牽引役として’70年代にはトップシェアを誇った。
5.TOYOTA HI ACE(トヨタ ハイエース)|日本

トヨエースの小型版として’67年に登場するハイエースは、当時の中小企業に最適な貨客両用のワンボックスとして人気を博した。バブル時代にワゴンが豪華装備となるなど時代に合わせた変化を遂げつつ、いつの時代も働く自動車として活躍し、昨年50周年を迎えるロングセラーモデルだ。乗用車、商用車の両面から見ても傑作バンだ。
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6.NISSAN CARAVAN(ニッサン キャラバン)|日本

先行してデビューしたトヨタのハイエースに対抗すべく、キャブオーバースタイルのワンボックスとして登場したキャラバンは、時代に合わせた装備の拡充やモデルチェンジを続け、現在は5代目モデルとなるE26型が現行型となる。日産を代表する働く自動車として日本全国で活躍中だ。
7.MERCEDES-BENZ V-CLASS(メルセデスベンツ Vクラス)|ドイツ

元々商用グレードだったW638型のVito(ヴィトー)をベースに豪華装備で乗用グレード化したのがVクラスだ。VクラスとVitoは他のメーカーではいわばワゴンとバンの関係に近い。貨客両用ではなく、乗用に特化した豪華なが備わるVクラスは、メルセデスベンツの名に恥じないピープルムーバーなのだ(Vクラスはミニバン扱いになる)。
8.MITSUBISHI DELICA(三菱デリカ)|日本

ハイエースとほぼ同時期に市場投入されたデリカは、元来ピックアップの派生車種として登場したワンボックスを始祖に持つ。1994年2代目パジェロをベースとした派生車種に変更してからは、商用車ではなく乗用車(ミニバン)として、オフロードテイストを持つ独自路線を採りながら現在まで進化を続けている。
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一世を風靡したミニバン「アストロ」を覚えているか?
90年代にアメカジブームがあったが、それまで「クルマ好きだけが乗る」というアメリカ車の立ち位置が「アメリカ好きのおしゃれな人が乗る」ものへと変化したものちょうどこの頃。アメリカ車自体は数多く輸入されて珍しいものではなくなってきたため、アメリカ車に乗ることが最終目標ではなく、アメリカ車を使って遊んだり、仕事をすることがかっこよさの象徴となった。言い換えれば、アメリカ車が一般化することで、ファッションの一部としてアメリカ車を所有する人が増えたともいえるだろう。
この時代、’80年代に主流だったマッスルカーやスポーツカーは徐々に減少し、変わって増えてきたのが、当時数多く輸入されたシボレー・アストロやダッジ・ラムなどのバン、シボレー・カプリスやビュイック・リーガルなどのステーションワゴン、シボレー・C1500などのピックアップといったクルマたちだった。
中でも当時の人たちの印象に最も残っているのが、シボレー・アストロだ。ほとんどがアメリカで使われていた中古車を並行輸入した個体で、ローダウンした上で、当時一世を風靡したBOYDをはじめとしたビレットホイールを装着して販売された。当時はストック車両を見ることのほうが稀で、カスタムアストロを特集した本が何冊も発行された。それほどカスタマイズが一般的だったのだ。
そしてバブル崩壊後も自動車業界は好調を続けていたものの、’90年代後半になるとさすがに陰りが見えはじめ、輸入車台数も年々減少していく。これに追い討ちをかけるように、アメリカ車にもあまり魅力的な車種が登場しなかったことから、アメリカ車離れは急速に加速し、2000年代に入るとあれだけ走っていたアメリカ車はあっという間に街から姿を消してしまう。2005年にはアストロもまた姿を消したが、今も記憶に残るクルマである。
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いまトレンドのカスタムとは? 男前なバンの条件はコレ。
大きな1ボックスボディには人も荷物もたくさん載せられて、アウトドアアクティビティなどの遊びにもってこいのバン。普通のクルマでは納得しない個性派バンに乗りたいと考える人が増え、ちょっとアクティブな雰囲気を持った男前のバンが注目の的に。ポイントになるカスタムを紹介!
フルサイズのアメリカンバンはもっともっと男前にカスタムを!
1.カーゴフェイス
本来はクロームメッキが施されたグリルが付くところを、あえてカーゴフェイス(商用バンの顔)にドレスダウンするのが近年の潮流だ。きらびやかなメッキグリルと比べて、飾り気のない顔つきだがヘビーデューティな雰囲気へとガラリと変わる。
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2.オールペイント
車体色はクルマのイメージを大きく左右する大事な要素。純正色でも問題ないが、人とは違う個性派のバンに乗りたいなら、ぜひチャレンジしてみたいカスタムだ。近年はサンドベージュやオリーブグリーン、グレーといったアースカラーに注目が集まっている。
3.ブロックタイヤ
バンの雰囲気をお手軽に変えるなら、思い切ってオフロードタイヤをチョイスしてみるのはいかがだろうか。近年はタイヤのサイズバリエーションも多くなり、いままで対応サイズが無かったコンパクトなタイヤも登場しているため、アメリカ車はもちろん国産のミニバンにも履けるサイズが多いのだ。走行時にロードノイズがやや大きくなってしまうというデメリットはあるものの、それを補うほどの魅力がブロックタイヤには詰まっている。
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国産バンのイメージを大幅に刷新する!
1.ブラックアウト
右のフォードのようにカーゴフェイスが用意されているものなら問題ないが、いわゆる乗用車としてのミニバンならば、グリルやバンパー部分をマットブラックに塗装するだけでイメージは激変。またライト部分のインナーも黒く塗装することで、グリルと合わせて引き締まった印象になるのだ。
2.ちょいリフトアップ
1.5インチから2インチほどの“ちょい”リフトアップでも、イメージは大幅に変わる。悪路が多いキャンプ場などで、車体の底をヒットさせないためにも、オフロードタイヤと合わせてカスタムしたい。
3.広いカーゴスペース。
バン最大の魅力といえばやはり広い車内。人も大勢乗せられるし、大きな荷物だって積載可能。また最近のバンはシートレイアウトも凝っているため、自分好みの仕様にレイアウトを変更することも可能になっている。一度バンの魅力にハマってしまうともはや抜け出せないというのも納得だ!
▼そんな最旬カスタムを施した国産バンはこちら!
人気の軽バン(箱軽バン)もカッコよくカスタムして差をつける!
商用車でありながら日本の道路事情に適したサイズと、広々とした空間で人気の軽バン。同じ軽自動車で似ているスーパーハイトワゴンとの違いは、エンジンの位置が運転席及びリアシートの下にある点とFRやMRといった後輪を駆動する方式を採用している点。これにより軽自動車でありながら広い空間を有し、重い荷物を積載しても楽々運搬できることから、商用車としてだけでなく趣味や遊びにも使えると幅広く人気を博している。
現在OEMを覗いて自社で生産されている軽バンは、このホンダのアクティバン、スズキのエブリィとダイハツのハイゼットの3車種のみ。
最近は軽バンもリフトアップが人気で、スズキのエブリィのカスタム車を街で目にするようになってきた。こちらの写真もリフトアップされたホンダのアクティバン。オーナーはカッコいい空間を手掛ける、とあるデザインファクトリーで、なんでも建材運搬用の作業車だそう。
こんなカラーリングとカスタムであれば、カッコよく乗りこなせること間違いない。そして軽バンもまたリフトアップが最旬カスタムなのである。詳しくは下記記事をチェックしてみてほしい。
おしゃれな人が乗っている、商用バンのカスタム例をチェック!
おしゃれな人やライフスタイルを楽しんでいる人から支持を集める商用バン。バンだからこそ手に入る遊びの幅、楽しい時間はほかのクルマでは手に入らない格別なもの。思い思いのカスタムを施したオンリーワンの1台は、あなたのクルマ選びの参考になるはずだ。
1.フォルクスワーゲン・ヴァナゴン ウエストファリア×森山直太朗さん(歌手)
日本を代表するシンガーソングライターであり、その普遍的な詩と唯一無二の声で幅広い年代層から支持されている森山直太朗さん。愛車は近年、世界中で盛り上がっているフォルクスワーゲン・ヴァナゴンのウエストファリア。でも街で走っているヴァナゴンとは、一味も二味も違う雰囲気。実はコレ、何年も掛けた渾身の、フルカスタマイズカーなのだ。実は昨年燃えてしまったのだが、在りし日の姿は下記記事にて見ることができる。
2.フォルクスワーゲンT6トランスポーター・シャトル×Anea Cafe/Botanize」代表・anekenさん
愛犬家であり多岐にわたる趣味を持つ「Anea Cafe/Botanize」代表・anekenさんの愛車は、現行車のVWトランスポーター。愛犬を載せたり、キャンプなどにもけるようにとこのクルマを選んだ。真っ黒に塗った純正ホイールとオフロードタイヤでうまく商業車っぽさを中和させているのがポイント。ターボエンジンなので、パワーもあり、長距離移動も気持ちよく走れるのがお気に入りなのだとか。

3.ダッジ ラムバン×「ドレスダウン」八田井貴博さん
バンの所有者・八田井貴博さんは、帽子メーカーのドレスダウンを主宰する傍ら、ミュージシャンのPVや映画のディレクターを務めていたり、街の自転車屋を経営していたりとマルチに働き、マルチに遊ぶ男。横須賀生まれ、横須賀育ちを象徴するアメリカンなライフスタイルを送っているつい最近まで所有していたAMCイーグルワゴンやフォード・エコノラインなどを乗り継ぎ、知り合いが乗っていたこの車両にたどり着いたのだそう。愛犬と仕事と海と……いつもともにあるラムバンライフは羨ましい限り。ぜひ下記記事を読んでみてほしい。
4.フォードのトランスポーター「E-150」×「デバイスワークス」秋山さん
キャンプ道具などのプロデューサーとして活躍する秋山さんは自身がデザインしたアウトドアグッズを展示会などに出店することも多く、プライベートでも家族でキャンプを楽しんでいるため荷物の入るクルマを探していた。そこで辿りついたのがフォードのトランスポーターであるE-150。エコノラインの愛称で知られるフォードバンのDNAを受け継いでいるEシリーズは一番コンパクトなモデルでも全長は5.5mあり、日本では文字通りフルサイズ。だが、スムースに街を移動する彼の姿を見ていると、なんだか勇気が湧いてくる!

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中古バン市場はどんな感じ? バンの価値が知りたい!

さてここまでさまざまなバンを見てきたが、現在も販売されている車種もあるがすでに販売を終了したものもある。そうすると中古で購入することになるわけだが、人気の車種で状態のいいものとなると価格帯はおのずと固くなる。
例えばサーファーやアウトドア好き、ミュージシャンなど幅広い層から愛されるフォルクスワーゲンのヴァナゴンや、国産バンの代表・トヨタハイエースなどはそう値崩れすることのない人気車種の定番。もちろん状態、年式、走行距離などによって同じ車種でも値段はさまざま。一度信頼できるショップを訪れて相場感覚を身に着けるもの大事だ。
▼詳しくはこちらの記事をチェック! 相場が一目でわかる!
たくさんの荷物を積み込めることから、バンはアウトドア好きや機材の多いミュージシャン、フォトグラファー、そして愛犬家などが愛用している。
映画に登場するようなアメリカ車の無骨なバンもいいし、ちょっとおしゃれな雰囲気漂う欧州車、いかにも職人気質な仕様魅力の国産車……カスタム次第でいかようにも乗る人のライフスタイルに寄り添ってくれる最高のクルマだ。
そして、そんなこだわりのバンを所有している人たちは、車内に友人や道具だけに限らず、“楽しさ”も一緒に積み込んでいた。バンがあれば、そんな暮らしがあなたにも訪れるはずだ。
(出典/「Lightning 2020年8月号 Vol.316」)
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PROFILE

Lightning / 編集者
サカサモト
編集部のなんでも屋。CLUB HARLEY→Lightning→2nd、そして再びLightning編集部へ移籍。結果クルマ、バイク、古着などオールラウンダー編集者に。ニックネームは、スキンヘッドにヒゲ面をいう「逆さ絵」のような顔に由来する
編集部のなんでも屋。CLUB HARLEY→Lightning→2nd、そして再びLightning編集部へ移籍。結果クルマ、バイク、古着などオールラウンダー編集者に。ニックネームは、スキンヘッドにヒゲ面をいう「逆さ絵」のような顔に由来する