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スペースエイジデザインのインテリアの市場価値と魅力を探る。

ヴィンテージ家具の世界で、個性的な存在感を放つのが「スペースエイジデザイン」。旧きよき時代性を反映させたデザインは、コレクタブルなアイテムとして知られる。その世界の一端を覗いてみよう。

近未来への憧れを投影した、宇宙的デザイン。

世界は’50年代以降、宇宙開発競争と呼ばれる時代へとシフトしていく。それは資本主義陣営と社会主義陣営とが宇宙を舞台に技術革新を競い合うことではあったが、庶民の実生活において宇宙やそれに付随する近未来への憧れを抱かせることでもあった。その時代性を写し込んで誕生したスペースエイジデザインは、家具や雑貨、洋服などのプロダクツに落とし込まれていく。

「ビーディアンティークス」代表・東 卓哉さん|アメリカ西海岸を中心にヴィンテージの家具や雑貨、洋服を買い付けているという東さん。店舗経営の傍ら湘南エリアにて湘南野菜の栽培も手掛けるなどスローライフを送る

「ロケットや人工衛星が打ち上げられた’50年代にスペースエイジデザインは誕生しました。でも’50年代はまだポップさはなく、’60年代から’70年代にかけて色鮮やかに花開いていきます。’60年代に入るとプラスティックなどを使った曲線的なデザインが生まれ、’70年代になるとそこにサイケデリックなデザインが加わります」と、今回取材にご協力頂いた東さんは語る。

東京・目黒通りあるビーディアンティークス。店舗ではヴィンテージの家具や雑貨、洋服のほかにカフェも運営している。現在はコロナ禍の影響で時短営業中だが、湘南野菜を使ったテイクアウトメニューも開始

「スペースエイジデザインは’50年代〜’70年代のヴィンテージモノが魅力的です。日本では一般的な意匠ではありませんが、熱狂的なファンが多いです。デザインが完成されていますので’80年代以降は’50〜’70年代に作られたデザインのリプロダクツも世に出回ります」

モダンデザインを源流に流線や球体を活かした宇宙時代を彷彿させる近未来感漂うスペースエイジデザイン。独創性と機能性が混在する唯一無二の存在は、現代に生きる我々にとって新時代に想いを馳せた当時の輝きを、そこに見出すことができる。

スペースエイジデザインのインテリアの市場価値を知る!

アトミックやサンバースト、キドニーシェイプといった宇宙開発競争を端に発する様々なモチーフが誕生したスペースエイジデザイン。時代性を反映させたプロダクツは残存数も少なく、年々希少価値は高まる傾向にある。

LIGHTOLIER/BALLERINA(1950s)

’50年代を代表するランプメーカーであるライトレーラー社のアトミックシャンデリア。その中でも希少性の高い「バレリーナ」というモデル。スペースエイジ特有の曲線を活かした意匠だ。市場では40〜50万円ほどで取引されるそうだ。

WELBY/SUNBURST WALLCLOCK(1950s)

1947年にドイツに設立されたウェルビー社のウォールクロック。スペースエイジデザインらしいサンバーストの意匠を優雅な流線で表現。旧い時代のものは手曲げで作られている。状態にもよるが5〜7万円ほどの相場観で取引される。

SYRACUSE CHINA/JUBILEE(1950s)

1871年に創業したシラキュースチャイナ社。スペースエイジデザイン黎明期らしい星をイメージした意匠を落とし込んだ「ジュビリー」というシリーズ。ディーカップやディナープレート、ケーキプレートなどセットでそろうのは希少。6客セットの価格で15万円ほど。

PANASONIC/PANAPET 70(1970s)

海外輸出用と国内用の2種類が販売されていたパナソニック製のパナペット70。近未来を彷彿させるミニマムな球体デザインは、付属のボールチェーンで天井から吊るすことも可能。カラバリも豊富だ。相場観は1〜2万円ほど。

Unknown/SNACK PLATE(1950s~’60s)

宇宙開発が過熱していった’50年代に生まれた有機的デザインのキドニー(腎臓)シェイプ。この浮遊感を感じさせる曲線もスペースエイジデザインのひとつ。ゴールドラメが時代感を感じさせる。カップとプレートセットで4000〜5000円。

Unknown/PUSH PHONE(1960s)

いまやスマートフォンに座を追われた卓上電話。これは’60年代に作られたプッシュフォンで、宇宙的な曲線に当時の近未来への憧れを感じ取ることができる。今でも使用可能だ。1〜2万円の間ぐらいで取引される。

Unknown/CANDLE HOLDER(1950s)

スターバーストやサンバーストと呼ばれる、星の瞬きを具現化させたスペースエイジデザインのキャンドルホルダー。当時は飾る際に対となるようにペアで飾るのが基本。状態によってプライスは変わるが2〜3万円ほどの相場観だ。

KNOLL/TULIP CHAIR(1960s)

建築史に名を残すヘルシンキ出身の建築家、エーロ・サーリネンがデザインしたチューリップチェア。グラスファイバーを素材に優雅な曲線デザインが特徴。消耗品のシートはゼブラ生地に張り替え済み。状態によるが相場は3〜5万円。

Unknow/FABRIC Maker(1950s~’60s)

ウォルナット素材を使い、ウッドボールとアイアンを組み合わせてデザインされたアトミック(原子)テイストの脚が特徴。ブランドやデザイナーは不明だが、希少価値の高いヴィンテージサイドテーブルだ。3〜5万円が相場だという。

 Unknown/FABRIC(1950s~’60s)

アトミック柄など幾何学模様は’50年代に作られたものが多く、’60年代になるとアポロ計画などの影響からか宇船など描いたものが多くなる。色や柄は数多あるが黒ベースが人気。物によるが1mあたり1〜1万5000円が相場の目安。

Unknown/SHADE LAMP(1950s)

メーカー不明ながら1950年代製でも珍しいトリプルシェードの凝った作りを持つシェードランプ。上部にあるシェードストッパーはアトミックの意匠となり、シェードには星のデザインが落とし込まれている。すべてオリジナルで残るのは希少。相場は7〜10万円ほど。

MAJESTIC LAMP COMPANY/SHADE LAMP(1950s)

マジェスティックランプ社は1948年にウィリアム・”スロッピー”・ガーウッドなるデザイナーが手掛けたことで一躍存在を知られることに。個性的なシェードには星がデザインされ、スターライトバルブという電球を持つ。希少性が高く12〜15万円ぐらいで取引される。

ANHOLTASHTRAY/MELAMINE ASHTRAY(1960s)

レストランやダイナー、カフェなどで使われていたアンホルト・アシュトレイのメラミン素材の灰皿。業務用向けなのでスタッキングが可能。球形やキドニーシェイプなどスペースエイジの意匠だ。デッドストックで3000〜5000円ほど

FEDERAL GLASS/SHOT GLASS(1950s)

フェデラルグラス社が’50年代に販売したキドニーシェイプシリーズのショットグラス。当時の流行色であるターコイズブルーとゴールドを組み合わせている。またゴールドが経年とともに抜けやすく、しっかり残るものは少ない。ひとつ3000〜5000円ほどの相場観。

HANOVA/CANDLE STAND(1960s)

カリフォルニア州パサデナにてハンドメイドで作られていたハバナのキャンドルホルダー。スペースエイジデザインのひとつであるフリーフォームデザインの曲線を持つ1960年代製。形状も何パターンか存在し、天井から吊るすデザインも存在する。相場観は1〜2万円ほど。

今回、教えていただいたのは・・・「BEADY ANTIQUES」

【DATA】
東京都目黒区目黒4-10-4
TEL03-6451-0235
営業/13:00〜20:00(時短営業)
休み/月曜
http://beady.official.ec/ 
Instagram@beady_antiques

(出典/「Lightning 2020年9月号 Vol.317」)

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PROFILE

ADちゃん

Lightning / 編集者

ADちゃん

スケートカルチャーシーンでは実は名の知れた存在で、社内に隠れファンが多数いるほど。だが普段はそんな雰囲気はまったく醸し出していないため、ただの笑顔のステキなお兄さんと思われている。ミリタリーについても、モヒカン小川に並ぶ知識の持ち主

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