
モトクロスが流行した’60年代〜’70年代の「シュウィン」の自転車がいま気になる!

サカサモト
- 2020年09月20日
INDEX
ヴィンテージ自転車のシーンでは不動の人気を誇るSCHWINNだが、その中でも今注目したいのがアメリカのモトクロスブームと共に誕生したスクランブラー。オールドスクールなスクランブラーで都会を軽快に駆け抜けるスタイルに注目!
ストリートに溶け込む、シュウィンのスクランブラー。
近年のストリートの自転車事情を考えると、移動ツールの性能としてはロードバイクが主流だが、都会的なファッショニスタたちにはコンパクトで扱いやすいオールドBMXが人気の様子。

そこでいま新たに注目したいのが、ヴィンテージ自転車の専門ショップ、スクリーミングウィールズが密かに提案するシュウィンのスクランブラーだ。BMXのルーツと言われるもので、’60年代中頃、バイクのモトクロスブームと同時にスティングレイをダート仕様にモディファイするスタイルが誕生。
それは瞬く間にストリートに浸透し、シュウィンの後の純正モデルにも反映された。それほどスクランブラーは大きなムーブメントとなったのだ。
クラシカルなファッションとの相性も良く、軽快な操作性を持つシュウィンのスクランブラーが都会派コミューターのネクストスタンダードになる予感!?
今回お話を伺ったのは・・・「スクリーミンウィールズ」代表・井上秀明さん
井上さんの周りでは今スクランブラーが流行中だと言う。ベースボールシャツを主役としたスポーティなコーディネイトが、クラシカルなスクランブラーによく似合う。
1969 Schwinn Sting-Ray”Scrambler Custom”|時代感を忠実に守り、当時の流行を蘇らせるカスタム。
’60s〜’70sに流行したスティングレイベースのスクランブラーカスタムを再現したスタイル。おそらく当初は親子でダート遊びをするために子供用の自転車を改造したものだと思われるが、大衆に浸透し、メーカーがストリートの流行を取り入れる足がかりとなった。スティングレイのシルエットを崩すことなく、パーツ単位のカスタムで完成させられるのも魅力だ。





1976 Schwinn Scrambler|ストリートの流れを汲んで登場したファクトリーカスタム。
先述のスクランブラーブームをメーカーが読みとって、ダート仕様の装備を持つ純正モデルとして1975年に登場したスクランブラー。ノーマルのままでスタイリッシュなフォルムとスポーティなスペックを併せ持つマシンとして人気を博した。18万1440円





1979 Schwinn Harricane|5速ギアでツールとしての性能を高めたストリートスクランブラー。
スクランブラーの後継モデルとして、1978年にデビューしたハリケーン。最も大きな変更はステム部分にシフトが取り付けられ、5速ギアが採用された点。オフロード走行ではなく、ストリートでの性能を意識したアップデートが施された。19万4400円



シュウィン、オールドBMXを扱う頼れるスペシャルショップへ。
シュウィンを始め、アメリカ製のオールドBMXやクワハラなどヴィンテージを多数取り扱うスクリーミンウィールズ。販売車両に加えて、アフターパーツも豊富に揃えるのでカスタムのオーダーも可能だ。
店内にはヴィンテージのカスタムパーツが所狭しと吊り下げられている。モーター系のメーカーの旧いステッカーやパッチを豊富に揃えているのも魅力だ。

【DATA】
スクリーミンウィールズ
東京都目黒区上目黒2-37-12 ブラウンエイト 1F
TEL03-6303-2985
営業/12:00〜20:00
休み/月曜
http://screaminwheels.com
(出典/「Lightning 2019年6月号 Vol.302」)
SHARE
PROFILE

Lightning / 編集者
サカサモト
編集部のなんでも屋。CLUB HARLEY→Lightning→2nd、そして再びLightning編集部へ移籍。結果クルマ、バイク、古着などオールラウンダー編集者に。ニックネームは、スキンヘッドにヒゲ面をいう「逆さ絵」のような顔に由来する
編集部のなんでも屋。CLUB HARLEY→Lightning→2nd、そして再びLightning編集部へ移籍。結果クルマ、バイク、古着などオールラウンダー編集者に。ニックネームは、スキンヘッドにヒゲ面をいう「逆さ絵」のような顔に由来する