
ポルシェのオフローダー⁉ 個性的なビジュアルが最高にカワイイ!

ラーメン小池
- 2020年09月26日
四角くてゴツゴツしたオフロード車が定番のなか、走破性もスピードも楽しみたい人が選んだのはなんとポルシェ。リフトアップと肉厚タイヤで武装すれば、都会派オフ車が完成する。ロサンゼルスで見つけた、ちょっと風変わりでカワイイ、オフローダーなポルシェを紹介!
1987 Porsche911|ポルシェをベースにオフロード仕様にカスタムされた異形モデル。
オフロードやアウトドアスタイルのクルマの代表格といえばいわゆる4WDやSUV、ピックアップやバンといったと
ころが定番。でもアメリカにはもっと自由な発想があった。
ここで紹介するマットの愛車はポルシェをベースにオフロード仕様にカスタムされた異形モデル。ロードカーのイメージが強いポルシェだけど、ポルシェ自身も過去にラリーなどに出場していた歴史もあるだけに、実は非常に縁が深い。でも多くの人は車高を下げて、エアロパーツや大径ホイールにロープロファイルのタイヤなどでカスタムするだけに、このスタイルは斬新。

「ロサンジェルスは意外と路面が傷んでいるところがあるから、こういうクルマがうってつけ。あくまでデイリーユースのクルマとして手に入れたんだ」という。
カスタム先進国のアメリカらしい自由な発想のオフローダーだ。
カスタムをチェック!
これはプロレーサー、レー・キーンのプロジェクトとして生まれたサファリ仕様のカスタム911。ポルシェが’84年に20台だけ生産したラリー仕様の911 SC/RSをイメージしている。日本ではあまり馴染みのないスタイルかもしれないが、アメリカやヨーロッパではポルシェをベースとしたサファリスタイルのカスタムには濃いファンが存在する。
肉厚なタイヤを装備しているだけでなく、ショックによって4インチのリフトアップをしているので、いわゆるポルシェとは明らかに違うイメージになっている。ジープなどのオフロードカーほどスパルタンではなく、本来のスポーツカーとしてのイメージを残しているので、走破性を高めつつもしっかりとスピードも楽しめるイイトコ取りのスタイル。リアビューはウイングを装備しているが、タイヤハウスにマッドガードを装着してオフロード車のイメージを高めている。
アルミのスキッドガードや4連のフォグランプなど、フロント周りはラリーカーの出で立ち。いわゆるポルシェ然としたフロントマスクの印象は皆無。
ホイールは16インチで、フロントが7J、リアが8Jとレーシングカー並み。装着するタイヤは扁平率60のBFグッドリッチのオールテレーンをチョイス。
エンジンは250馬力を発生する3.2L空冷フラット6。ファンをボディカラー同色のカシスレッドに塗るなど見えない部分もディテールアップしている。
レー・キーンのサインが入ったプロジェクトのプレートが付く。内装はシティバスにも使われる耐水性、耐久性の高い素材で張り替えられている。
6連ゲージを装備するインパネはポルシェのアイデンティティ。ステアリングはレーシーなモモのプロトティーポに換装したやる気仕様である。
サイドミラーはボディ同色の小さなタイプに換装してスポーティなルックスに。多少視認性が悪くなるけれど、実用よりも見た目でチョイスする。
(出典/「Lightning 2019年6月号 Vol.302」)
SHARE
PROFILE

Lightning / ディレクター
ラーメン小池
Lightning編集部、CLUTCH magazine編集部を経て、Lightning編集長を務めた後、現ディレクター。アメリカン・カルチャー、特にヴィンテージ・アメリカンをこよなく愛する。クルマから雑貨まで、あらゆるアイテムに食いつくのが悪い癖
Lightning編集部、CLUTCH magazine編集部を経て、Lightning編集長を務めた後、現ディレクター。アメリカン・カルチャー、特にヴィンテージ・アメリカンをこよなく愛する。クルマから雑貨まで、あらゆるアイテムに食いつくのが悪い癖