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永遠の憧れ、空冷ポルシェの魅力と市場価格の相場が知りたい!

ヴィンテージ・プロダクツの魅了を掘り下げつつ、気になる価格の相場を探っていく連載企画。なにかと旧いモノの価値が高まっている現在、あのヴィンテージはいくらぐらいで売られているのか。実際に販売しているアイテムを見ながら紐解いていこう。

今回取り上げるのは憧れのあのクルマ。1971年公開、スティーブ・マックイーン主演・映画『栄光のルマン』のオープニングシーンのポルシェ911……そして、GULFカラーの917Kに心躍らせながら、瞬時に抜きさっていくプロダクションモデルの911達の雄姿。そして今、あの時代の911がヴィンテージカーとして今なお街を、峠を、サーキットを……。ここではそんな空冷ポルシェ911の魅力を再検証してみたい。

これだけは知っておきたい空冷ポルシェの系譜。

911なのに930、964……と数字が並び「911と930は違うクルマなの?」というビギナーにありがちな混乱。実は“ポルシェ911” までが車両名で、901、930、964、993は年式によって変わる型式のこと。いわゆる通称というわけだ。さらにこの4車種が空冷ポルシェで使われる型式名。例えば、930なら’74〜’89年まで製造されていた2代目を指すというわけ。ヴィンテージを知る前に、まずは空冷ポルシェ911の系譜を知っておこう。

1963年〜1974年|PORSCHE 911(901)

初めて911を冠した記念すべき初代モデル。後継モデルから車幅が広くなるため“ナローポルシェ” の愛称を持ち、美しいボディと独特の操作感から世界中にファンがいる。ナーと呼ぶのは日本だけ。欧米ではアーリー911。型式名は911だが、便宜上901と呼ばれることもある。

1974年〜1989年|PORSCHE 911(930)

通称930となる2代目はアメリカで制定された安全基準により、5マイルバンパーを装備する。初代と比べると大きなバンパーのため“ビッグバンパー” とも呼ばれる。このモデルからターボ仕様車もラインナップされた。

1989年〜1993年|PORSCHE 911(964)

規制緩和により5マイルバンパーはなくなったものの、ボディ形状は2代目と酷似するも8割のパーツがリデザインされ、高性能モデルとして’89年に登場。当時最先端のサスも採用し、ハンドリング性能が格段に向上した。

1993年〜1998年|PORSCHE 911(993)

空冷エンジンが最後となる4代目ポルシェ。プロジェクター式のヘッドライトが採用され現代的な顔つきになる。また空冷最終モデルというキーワードにつき、極めて人気が高い。

愛でるだけではダメ。走ってこそポルシェ。

空冷ポルシェの高騰が止まらない。そんな会話がポピュラーになって久しい。それでも旧いポルシェに乗りたい……。そんな魅力について、新進気鋭のポルシェ専門店である「ザ・ガレージワークス」に聞いてみた。

「THE GARAGE WORKS」高橋真光さん|ガレージワークスのセールス担当。レース イベントなどでは、自らハンドルを握りレースに参戦。日本を代表するレーサーである高橋国光氏を父に持つことからも、その情熱を受け継いでいることがうかがえる

「空冷ポルシェの価格は正直、高値安定してしまっています。10年前の市場価格の2倍以上と言えるかもしれません。海外からの買い付けやヴィンテージブーム、投機目的などいくつかの要因がありますが、とりわけ、誰でもが簡単に速く走れてしまう最新のクルマに比べ、プライスレスな価値。ヒューマンサイズなボディ。走る、曲がる、止まるが心地よく、RRの特性と相まって至福のドライブフィーリングをもたらすこと。なによりも50年前のクルマが普段の足として使え、サーキットでも楽しめるという大人にとって最高の玩具だと気が付いたユーザーが増えたことではないでしょうか。

最新のポルシェ991を乗っているお客様が、信号待ちで隣に停車したナローに一目惚れして、同色のナローに乗り換えた……そんな話は決して珍しくはありませんよ。現在の市場では、とりわけナローポルシェと称される901と三代目964が高値をキープ。二代目930はターボを除きやや安定傾向、最終の993も同様といえるのでは」とセールス担当の高橋さんは語る。

これがクラシックポルシェ・スポーツデイ (CPSD)のイベント風景。356から964までの空冷ポルシェによる運動会。大人たちが愛車とともに集まるソサエティ

ザ・ガレージワークスでは5年前から「クラシックポルシェ・スポーツデイ」と称した旧いポルシェのイベントをサーキットで開催。旧いポルシェ好きの人たちの社交場として、年に数回集まり“目くじらを立てずにレースっぽく走れれば”という想いで始まったという。集まったポルシェ好きとともに2018年には念願のチーム対抗の2時間耐久レースを「千葉・袖ヶ浦フォレストレースウェイ」で開催。

レーシングスーツを纏いポルシェ談義が絶えない参加者たちには笑顔があふれている

このようにクルマ販売・整備するだけでなく、ポルシェのあるライフスタイルのサポートまで行う同店。空冷入門者から現オーナーまでを満足させるハードとソフトを兼ね備えたハイブリット・ショップといえよう。少しでも旧いポルシェに興味を持ったヴィンテージファンは気軽に遊びに行ってはいかがだろうか。

2012年から開催されているアルペン・クラシックカーラリー(ACCR) を疾走するナローポルシェ。CPSDの兄弟イベ ントだが、こちらはクラシックカーが本気で峠道を走るターマックラリー。ポルシェも多数参加している国内有数のイベントとなる

空冷ポルシェならまずはここ! スタイルのあるポルシェ専門店「The Garage Works」

多摩川に程近い第2ファクトリーはガレージワークスのユーザーしか知らない秘密工場。 整備を待つポルシェと販売車両がところ狭しと 並ぶ

2014年にオープンしたポルシェ専門のファクトリーが東京世田谷にあるザ・ガレージワークスだ。メインテナンスからカスタム、チューニング、サーキット走行までポルシェ乗りの心強い味方だ。また、自社整備済の空冷ポルシェを多数在庫していることも大きな魅力。空冷を探す際は要チェックだ。

246号線三軒茶屋にあるヘッドオフィス&ファクトリー。ここはすべてのポルシェに対応。カイエンと930や、最新991と356など、ポルシェを複数台所有のオーナーさんも常連だ
広いファクトリー内の壁にはセンスのいいポスターが。西海岸のサービスファクトリーをイメージした遊び心満載のガレージはまるでオモチャ箱のよう
熟練のメカニックたちが空冷のパフォーマンスを引き出す。空冷ポルシェのメカニカルな質問にもフレンドリーに対応してくれる。メカも空冷ポルシェユーザーなのだ
ショップ敷地内には新たなオーナーを待つ空冷ポルシェたちがスタンバイ。40〜50年超の歳月を感じさせない魅力はポルシェならでは

【DATA】
The Garage Works
東京都世田谷区上馬1-32-7
TEL03-6804-0144
営業/11:00〜19:00
休み/水曜
http://www.thegarageworks.jp

空冷ポルシェの市場価格とは? ナローは高価格帯?

いまナローポルシェの価格は高値安定傾向。もちろん決して安い買い物ではないため、自分の一台をじっくりと見極めたい。(※情報・金額は取材当時のものです。現在取り扱っていない場合があります。)

1969 PORSCHE 911S ¥14,500,000(Tax in)

車体とパーツの固有番号が適合した希少なナンバーマッチングの“S” モデル。ボディ塗装は全て剥離させ時代感のある純正ホワイトでオールペン。ブレーキまわりも一新している。2Lエンジンを搭載。

1969 PORSCHE 911E ¥12,500,000(Tax in)

グランプリホワイトのニューペイントが施された個体。日常使いはもちろん、スポーツ走行、レースイベントのベース車両としても最適。エンジン・ミッションなどオーバーホール済み。外装は全剥離後に再塗装。排気量は2.2L。

1970 PORSCHE 911T|¥94,800,000(Tax in)

鮮やかなタンジェリンカラーが目を惹く良質なベース車両のナローポルシェ。過去にエンジンオイルが漏れていたが現在は修理済み。エンジン排気量は2.2L。ノーマルで乗るかカスタムで乗るかはあなた次第。

1970 PORSCHE 911T|¥12,000,000(Tax in)

通称MITSUWAモノと呼ばれる正規ディーラー車で、もちろんナンバーズマッチの上質な一台。ゼニスキャブレター、純正アロイホイールを装着。エンジン排気量は2.2Lとなる。

1970 PORSCHE 911T|¥93,000,000(Tax in)

こちらもボディ塗装を全て剥離してからブラックにオールペイントしたモデル。内装も張り替え済みでコブラシートを装着したレーシーな仕様に。2.2Lのエンジンを搭載する。

(出典/「Lightning 2018年2月号 Vol.286」)

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PROFILE

ADちゃん

Lightning / 編集者

ADちゃん

スケートカルチャーシーンでは実は名の知れた存在で、社内に隠れファンが多数いるほど。だが普段はそんな雰囲気はまったく醸し出していないため、ただの笑顔のステキなお兄さんと思われている。ミリタリーについても、モヒカン小川に並ぶ知識の持ち主

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