
後悔しない!「BESS(ベス)の家」の選び方&暮らし方。【保存版】

モヒカン小川
- 2021年03月21日
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ログハウスを自宅にする、という新しい住宅のスタンダードをつくった「BESS(ベス)」。「BESS」の住宅は、住む人たちがカスタムし、趣味を楽しんでこそ生きてくる空間だ。
そんな「BESS」の家の特徴、主な種類から実際に暮らす人たちのライフスタイルまで、あらゆる角度から徹底リサーチ! 一生に一度の大きなお買い物前に知っておきたい情報をお届けする。
そもそもログハウスとは? ログハウスをおすすめする6つの理由。
ログハウスとは、その名の通り「ログ(丸太)」など木材を積み重ねて四方の壁を作る工法(丸太組み工法)の家のことを呼ぶ。「大草原の小さな家」がまさにそれ。西部開拓時代を舞台にした映画やドラマに登場する家屋の多くが、ログハウスである。
ログハウスの魅力といえば木の温もりであることは間違いない。木は一本ごとに表情が異なるだけでなく、表面のエイジングを楽しむことだってできる。“生きた素材”を使っているからこその“表情”や“時の流れ”が、「温もり」を感じさせ、人を癒してくれるのだ。
それに何かを固定したければクギを打ってしまえばいいし、イメージチェンジをしたければ、壁をDIYでペイントしてしまってもOKというのもログハウスの特徴だ。ログハウスでの暮らし方にただ一つの正解は存在しない。自分好みにアレンジして、より自分らしい空間に育てていく、それこそがログハウス最大の魅力であり、楽しみ方なのだ。
以上のようなログハウスの特徴・魅力を踏まえ、改めてログハウスがおすすめの理由を6つ紹介する。
【おすすめポイント①】木の温もりに癒される。
何といっても、いちばん嬉しいのが木の温もり。ひとたび家の中が暖まってしまえば、木そのものが持つ蓄熱性によって、暖かさを感じるのだ。エアコンとは確実に違う暖かさを是非とも体感してほしい。
【おすすめポイント②】秘密基地気分が味わえる。
屋根の傾斜を活かした斜め天井の2階の各部屋は、ログハウスの醍醐味のひとつ(モデルによる)。屋根裏気分を味わえるだけでなく、天井が高いので、開放感と天窓からの眺めも楽しめるのが魅力。
【おすすめポイント③】趣味に没頭できる。
約50本分の木を使っているログハウスでの生活は、森林浴のようなリラックス効果によって、好きなだけ趣味に没頭できる。自分らしい時間を楽しむ空間として、これほど最適な空間はないのだ。
【おすすめポイント④】エイジングも楽しめる。
10年以上経過した床(写真奥)は、年月を経て飴色に変化している。住むほどに味わいが増しエイジングを楽しめるのも無垢の木のいいところ。
【おすすめポイント⑤】カスタムも自由自在。
無垢の木なのでクギの穴も気にならないし、ペイントすることでより自分色に染めることも可能。自分好みにカスタムしていくのもログハウスの楽しみ方のひとつ。
【おすすめポイント⑥】使い方に困る空間がある(いい意味で)。
日本でログハウスを広めたパイオニアである「BESS(ベス)」の「ワンダーデバイス」「カントリーログ」などでは土間をオプションで選択できる。バイクを入れてガレージとして使うもよし、靴を履いて過ごすアメリカンなリビングにするもよし、土間の使い方に正解はない。どう活かすか悩むのもまた楽しいのだ。
以上のおすすめポイントを聞いてワクワクしてきた人は、住まいの選択肢にログハウスを入れてみるといいだろう。趣味や遊び、おうち時間を充実させたい人にはログハウスは打ってつけの住まいなのだ。
ログハウスは平屋? 2階部分は2階じゃない?
ログハウスを選択肢に加え、いろいろ調べ始めると気になる用語のひとつが「ロフト」だろう。
2階部分を2階と呼ばず、ロフトと呼ぶことがあるのだが、これは建築基準法が改正される以前、丸太組み工法で2階建てが建築できなかったことに由来する。当時は平屋の小屋裏にドーマー(窓)を付けたロフトを設置し、居住空間を確保していたのだ。
建築基準法改正後は、丸太組み工法での2階建てが可能になった。だが、コストや開放感などの面で、全面的に2階を作ったものより、吹き抜けのあるロフト状の2階建てが現在も多くを占めている。
ちなみに、「BESS」の平屋といえば、10平米と非常にコンパクトで作業場、離れとして活用できる「IMAGO(イマーゴ)」というログ小屋がある。こちらは123万円で自作するコンプリートキットが用意されている。
▼「IMAGO(イマーゴ)」について詳しく知りたい方はこちらの記事をチェック!
ログハウスを身近にした「BESS(ベス)」。どんな種類がある?
ログハウスというと、先に述べたように「大草原の小さな家」のような、西部開拓時代の草原や森の中など、自然の中にある家。あるいは山小屋、別荘をイメージする人が多かった時代、1986年に「BESS」の前身である「ビッグフット」は誕生した。
“家は道具”のコンセプトのもと、そこから、ドームハウスやハンドヒューンログハウス、カントリーログハウスなど個性的なログハウスを世に送り出し、1998年には独自の燃焼実験により分厚い無垢材の耐火性を証明。それにより、建築可能エリアを市街地へと拡大させたのだ。

さらに、独自の保証システムの拡充により、2018年にはログハウスの自宅としての利用率が94%超に。それまで、山小屋や作業小屋としてしか利用できなかったログハウスを、自宅として利用するという新しい選択肢が「BESS」の登場によってもたらされたのである。
そして、2008年に「ビッグフット」より名称変更された「BESS」が変わらず打ち出しているコンセプト、それは “「住む」より「楽しむ」”。
「BESS」のログハウスに一歩足を踏み入れると、「どうやってこの家を楽しんでやろうか」と、遊び心がむくむくと湧き上がってくる……そんな住み手の創造性と遊び心を刺激する家、それが「BESS」のログハウスなのだ。
その住居としてのログハウスのパイオニア、「BESS」のログハウスの種類にはどんなものがあるのだろうか? 主要モデルを紹介していこう。
1.【WONDER DEVICE(ワンダーデバイス)】人気No.1! スタイリッシュなあなたにぴったりの“都会派モデル”。

デザイン性に優れた外観で、カントリーサイドはもちろん、都市部でもばっちりハマるのが、こちらの「WONDER DEVICE(ワンダーデバイス)」。「BESS」のラインナップの中でも特に人気のモデルだ。
外壁には縦の凹凸がシャープな印象のガルバリウムサイディングを採用し、ウッドとのコントラストが絶妙で、なんともスタイリッシュ。ガルバリウムのカラーも、写真のブルーの他レッドやブラックなど数種類から選べるのも嬉しい。

1階部分には広い土間空間も備え(ファントムタイプ)、オープンサッシュを全開にすれば、部屋の中とウッドデッキがつながり、大人数でのパーティも可能な広い空間が出現する。“遊び心” たっぷりのモデルである。


▼「WONDER DEVICE(ワンダーデバイス)」について詳しく知りたい方はこちらの記事をチェック!
2.【G-LOG(ジーログ)】広大なベランダ空間を、アナタならどう使いこなす?
絵本に出てきそうな、急勾配の三角屋根が特徴の「G-LOG(ジーログ)」。このモデルの人気の秘密は、「NIDO(ニド)」と名付けられた超ベランダ空間。

写真を見てもわかるように、ゆったりとくつろげる広さを持ち、オープンサッシュを全開にすれば、外と部屋の中がつながり、気持ちよさも倍増。このスペースをどう使うかが、「G-LOG」のキモとなる。
ティータイムを楽しんだり、食事をするのもアリ。ヨガをしたり、夜にゆったりお酒を飲むのも素敵な使い方だ。
このスペースを、「楽しそう!」ととるか、「無駄」と考えるかで、「G-LOG」の見え方が変わってくる。室内も、三角屋根のおかげで天井も高く、開放的で圧迫感をまったく感じさせない。


▼「G-LOG(ジーログ)」の特徴、魅力、実際に暮らす人たちの声が知りたい人はコチラもチェック!
3.【COUNTRY LOG(カントリーログ)】アメリカのカントリーライフに憧れてる人は、これしかない!
昔のアメリカ映画で観たような、“ログハウス然”としたモデルが、こちらの「COUNTRY LOG(カントリーログ)」。
木をふんだんに使い、ウッディな温かみに溢れた人気モデルで、アメリカの片田舎にぽつんと建っていそうなワイルドな外観デザインと、グリーンの色使いが印象的だ。


中に一歩入ると、そこは木の温もりに包まれた落ち着いた空間が広がり、時間がゆったり流れているかのような錯覚に囚われる。
オプションの土間空間にも木が敷かれ、薪ストーブとの相性もばっちり。アウトドアや釣り、DIYなど、アクティブな趣味を持った人にも人気で、趣味の道具をインテリアとして並べるのも楽しい。

▼「COUNTRY LOG(カントリーログ)」について詳しく知りたい方はこちらの記事をチェック!
4.【WONDER VOID(ワンダーボイド)】2階はなんとスケルトン! 自分仕様にカスタムして住むならこちら。
ウッドの温もりとガルバリウム鋼板のクールさが組み合わさり、スタイリッシュな外観を持つ「WONDER VOID(ワンダーボイド)」。
写真は外壁の色も同じなので、【1】で紹介した「WONDER DEVICE(ワンダーデバイス)」に瓜二つに見えるが、こちらは2階に設けられた大きな窓が特徴。


しかも、2階部分はなんと部屋の仕切りがない“スケルトン” になっており、大きな空間をとれるのも、暮らしの夢がふくらむポイント。
自分で仕切りをつけて部屋を作るのもアリだし、広々とした空間をそのまま使うのもいい。どう住むかはあなた次第なのだ。

▼「WONDER VOID(ワンダーボイド)」についてもっと知りたい方はこちらの記事をチェック!
5.【倭様「程々の家」(やまとよう ほどほどのいえ)】どこか懐かしい、日本の風情感じる木の家。
こちらは和モダンな雰囲気を漂わせるモデル、倭様「程々の家」だ。
日本の感性を大切にしながら、凝り過ぎず、作り過ぎず、飾り過ぎず……といった、「程々」という絶妙なバランスを追求。どっしりと低く構えた佇まいや、陰影が織り成す美しさなど、随所に日本の美と粋を感じさせる。

軒を低く長く伸ばし、家全体を抱え込むように守る「甲羅屋根」や、家の内と外をつなぐ「広縁」など、日本家屋を彷彿させながら、現代に合わせてモディファイされたスタイリッシュなデザインはさすがの一言だ。

▼倭様「程々の家」について詳しく知りたい方はこちらの記事をチェック!
6.【BESS DOME(ベスドーム)】未体験の丸い空間をアイデアで使いこなせ!
個性豊かなログハウスで人気を博す「BESS」のラインナップの中でも、一際異彩を放つのが、球体をしたドーム型の空間「BESSドーム」だ。
三角形を組み合わせたその外観は、「家は四角い」という固定概念を一発で吹き飛ばすほどのインパクト。「遊び心溢れる……」なんてコトバでは括れない、まさに「秘密基地」のよう。

バックミンスター・フラーによって考案されたジオデシックドーム理論に基づいた、地震や強風に耐える強靭な構造となっている。
またその構造上、1階中央の柱以外に構造壁を設ける必要がないため、間取りレイアウトの自由度が高いのも「BESSドーム」の特徴だ。どう住むかは、まさにあなたの感性次第だ。

▼「BESS DOME(ベスドーム)」について詳しく知りたい方はこちらの記事をチェック!
以上の6つが「BESS」が提供している主なログハウスになる。
それぞれ、どんな暮らし方やカスタムをしているか実際の様子は、下記特集ページにてご覧いただける。どのタイプにすべきか悩んでいる人はぜひ参考に!
うんてい、ボルダリング、登れる本棚……“遊べる”BESSの家。
「BESS」の家の三種の神器ともいえる「土間」「ウッドデッキ」「薪ストーブ」。これだけでも、なかなか個性的で遊べる家だが、「BESS」オーナーのなかには「うんてい」「ボルダリング」「登れる本棚」なんていう、家のカスタムではなかなか聞かないものを設置している人も多い。
吹き抜けのあるログハウスだからこそ手に入る“遊び”の空間。これは検討していみる価値大だ。
【遊べるカスタム①】うんてい
アスレチック感覚で楽しめる鉄製のウンテイ。ここにブランコやターザンロープ(登り綱)、ハンモックを吊るして使う人が多い。子どもの喜ぶ姿が目に浮かぶ。
こんな感じにうんていを利用して、サーフボードや釣竿など長モノをディスプレイしている人も多いのだとか。
もちろん、こちらのおじさんたちのようにぶら下がり健康器として使うのもあり。こんな巨体でもびくともしない。
【遊べるカスタム②】クライミングウォール
こちらの土間をふんだんに設けた「ワンダーデバイス」では、吹き抜けを利用したクライミングウォールを設置。趣味のロードバイクのメンテナンススペース、ちょっとしたくつろぎのスペースを確保してもこの広さだ。
2階から吹き抜けを見下ろすとこんな感じ。設置されたクライミングウォールの存在感はハンパない!
【遊べるカスタム③】ハシゴde本棚
こちらも同じく「ワンダーデバイス」の吹き抜け部分を利用した、天井まで貫く「ハシゴde本棚」。写真のように、本だけでなく趣味の道具をディスプレイすれば、自分だけのギャラリーに!
家の中でこんなアクティビティができるのも「ワンダーデバイス」ならでは。日々のトレーニングにも使える!?
▼「ハシゴde本棚」の魅力はこちらの記事でチェック!
【遊べるカスタム④】すべり棒(ポール)
なんと2階からスベリ棒で1階リビングに降りてくることが可能! こんなに遊んじゃってる家、見たことある? 気分はファイヤーファイター! ポールダンスも楽しめるかも?
ここまで紹介したのは「ワンダーデバイス」に設置された“遊び”だが、「G-LOG」ならウッドデッキにスウィングベンチを設置するオプションが用意されている。
海外ドラマに出てくる、あのブランコが自宅にあるなんて、子どもだけでなく大人もテンションが上がること間違いなし!
失敗しない! 後悔しない!「BESS」の疑問にお答えします!
日本の住宅メーカーから販売されている住宅は、いづれもどこか似たような画一的なものが多い。そのため、個性的で自由度の高い「BESS」の家に興味があっても、逆に不安を感じてしまう人もいるだろう。
ましてや「ログハウス」に触れたことがない人にとっては未知の世界。
そこで、実際に検討する際に気になるポイントについて、長年「BESS」を取材してきたLightning編集部がお答えしよう。
1.メンテナンスが大変?
誤解を恐れずに言うと、実は「BESS」の家は何かと手がかかる。木をふんだんに使っているが故に手入れをしなきゃいけないし、冬場に使う薪ストーブだって、煙突も含めてきちんとしたメインテナンスが必要になる。
例えば、外壁は雨や紫外線から木を保護する塗料を塗るのだが、敷地条件にもよるが5~10年に1度程度。ウッドデッキは雨ざらしになるので毎年メンテをしたほうがいい。だが、一般的な木造住宅でも10年に1度の外壁・屋根の塗装は必要とされているので大差はない。
こうした住居に関わるメンテを「面倒くさい」と思うか、「面白そう!」と遊んじゃうかで、「BESS」の家の楽しみ方が大きく変わってくるのだ。
「BESS」のオーナーの多くは、メンテを“遊び”と考え、時には仲間を呼んで楽しんでしまうのが常。「BESS」の家にまつわるメインテナンスについては下記記事を読めば、その楽しさが伝わってくるはずだ。
また室内にいたっては、壁紙を多用する一般的な住宅に比べ、木材の経年変化を楽しむログハウスのほうが張り替えがないと考えればコストはかからない。エイジングを楽しむ、これこそログハウスの真骨頂だ。
▼エイジングについてはこちらの記事もチェック!
2.土間は寒い?
「BESS」の家の特徴である、外と内とのつながりを生むのに一役買っているのが「土間」だ。ウッドデッキとリビングを“曖昧”につなぐ、人気のスペースである。
そもそも土間は、かつて日本の民家では当たり前に見られ、炊事や農作業場、物置きなどとして土足のままあがれる、いわば多目的スペースだ。
つまり土足で過ごすことを想定しているので、フローリングと比べれば保温性は劣る。だが、逆に夏場はひんやりとして裸足で過ごせば涼をとることができ、非常に快適だ。ハンモックも吊るせばさらに最高だろう。
では冬の寒さはどう対処するのか?
その疑問は、「BESS」のオーナーの約7割が導入している「薪ストーブ」が解決してくれる。
この薪ストーブひとつで家全体を温めてくれる優れもの。もちろんメインテナンスや薪の確保など手間はかかるが、この暖かさは格別。自然と薪ストーブの周りに人が集まることから、土間リビングにする住人も多い。
またログハウスは熱を蓄える力に長けているので、薪ストーブで温めた空気を持続することができる。そのため、住環境の問題から薪ストーブが設置できなかったとしても、エアコンや石油ストーブを効果的に使用すれば心配する必要はないだろう。
▼薪ストーブって面倒? 魅力が知りたい方はこちらがおすすめ!
さらに土間空間を作業場としてではなくリビングとして利用するのであれば、こんな選択肢も。
土間もフローリングにするということも可能だ(カントリーログのみ)。モルタル仕上げもいいが、こちらのウッディな雰囲気もなかなかカッコいい。
上のふたつの写真ともピクチャーウィンドウタイプで薪ストーブスペースを配置しているが、ほかにもいろいろなスタイルがあるので気になる人は下記記事をチェックしてみてほしい。
▼「BESS」の土間空間の魅力をこちらの記事で詳しく紹介!
3.玄関からリビングが丸見え?
この「ワンダーボイド」を例に見てみよう。土間はなく、玄関があってその先に薪ストーブとリビングがあるスタイルになっている。
こちらは別のお宅の玄関を入った位置から見える景色だ。
まず最初に言っておくと、「BESS」の家は外と内とのつながりが特徴となっていて、友人を呼んでウッドデッキでBBQをしたり、土間空間で薪ストーブを囲んで語らう……そんな時間が過ごせる家だ。
なので、これまで雑誌「Lightning」で取材してきたお宅はいずれも、オープンな雰囲気の家が多く、DIYで作ったこだわりのインテリアが置かれているなど“魅せる”空間づくりを行っている方が多い。
さらに昨今の状況もあり、玄関先で宅配の荷物を直接受け取る機会もほとんどなくなった今、それ以上にこの外と内がつながるスペースのほうが魅力的だとは思うのだが、「やっぱり玄関は独立していて、中が見えにくいのがいい」という方もいるだろう。
その場合は、アレンジプランの「北接道プラン」を選択すればいいだろう。玄関が土間や開口部に隣接しないカタチなのでプライバシーを重要視する人にはいいだろう。
またこのプランでなくても、開口部に並ぶ形の玄関の場合もプランによってはこんな感じでほとんど玄関から中が見えないものもある。なので玄関については、心配はしなくて大丈夫といえるだろう。
4.夏の2階は暑い?
一般的にログハウスは、コンクリートの12倍の断熱性があり「冬は暖かくて、夏は涼しい」と言われている。だが、近年の灼熱の夏においては避暑地や山の中でもない限り、ログハウスであってもクーラーなしでも大丈夫とはいかない。
「BESS」のユーザーの多くが、薪ストーブを導入していても各部屋にエアコンを設置しており、夏に備えている。また、大きな吹き抜けがあるので2階リビング(居室の前のオープンスペース)にも設置しておけば、さらに快適に過ごせるだろう。
また、大きな三角屋根の「G-LOG」をはじめ、天井が高いので空気の循環をよくするシーリングファンも合わせて使うのがおすすめ。一般的な木造住宅しかり、酷暑対策は万全にしておいたほうがいいだろう。
5.音漏れがする?
吹き抜けがある家のメリットとして、空気の循環だけでなく、1階と2階で空間のつながりを感じられると言うことがあるだろう。
こちらは2階の広々としたロフトを勉強部屋に活用しているお宅。2階で勉強する子どもたちの気配を1階にいても感じられるのがメリット。家事をしながらも様子がわかるので安心だ。
居室にいたっては扉があるので、音漏れについては一般的な木造住宅と変わらない。YouTubeの撮影がしたいとか、究極の防音空間が欲しければDIYで防音部屋をつくってみるのも面白そうだ。
6.自由? 自由じゃない?
「BESS」の家は、どの空間をどう使うか住む人次第なので、非常に自由度が高い。土間をどう使うか、2階2リビングをどう使うか、考えるだけでも楽しめてしまう。
だが、あくまで「BESS」の家は企画住宅。注文住宅のようにすべてが自由になるというわけではない。自由にどう使うかカスタムを考えるのが楽しい企画住宅なのだ。
なので、DIYで棚を作ったり、イスやベンチを作ったりするのが楽しい人なら「BESS」の家を120%楽しむことができるだろう。だが、忙しくてDIYの時間が取れない……という人であれば最初にオプションで必要なものを先にオーダーしておいたほうが後々大変な思いをせずに済むだろう。
そういった部分も含めて、ライフスタイルに合わせていろいろな選択ができる自由な家と言えるのだ。
7.収納スペースが足りない?
家を買うときは夫婦だったけど、数年経ち家族が増え、さらに予定外にもう一人……ということは、長い人生だからあるだろう。当初はこれで十分だと思ったけれど、住んでいるうちに足りなくなるのが収納だ。
これは、別に「BESS」の家に限ったことではなく、あらゆる住宅で起こりうることだが、「BESS」に住まう人たちはライフスタイルの変化に合わせてDIYで収納を増やしたり、新しく作ったり、そんな楽しみ方をしている人が多い。
もちろん、DIYをしなくても、最初からライフプランを立てて、オプションで追加しておくのもいいだろう。あるいは、“未完成”ともいえる間仕切りのない大きな空間が魅力の「ワンダーボイド」を選択肢に加えてみるのもいいだろう。
こちらは、後から壁を作って個室を作ったり、子どもの成長に合わせて家を進化させることができるので、ライフプランが未定だったり、まずは広い空間で満喫したい! という人におすすめだ。
気になる「BESS」のログハウスの価格は? 中古市場は?
まず「BESS」の家は積雪や凍結などの地域によって異なる条件を反映した地域標準価格を採用している。詳しくは展示場で確認できるが、ここで紹介するのは公式WEBに掲載されている標準的な「地域E」のものになる。
また、標準価格のなかには本体のほか、「その他建築費」の仮設工事費や屋外給排水工事費の基本価格、および照明器具代などが含まれている。
【WONDER DEVICE(ワンダーデバイス)】¥16,290,000~¥21,260,000(税抜)
【G-LOG(ジーログ)】¥18,780,000~¥25,070,000(税抜)
【COUNTRY LOG(カントリーログ)】¥18,000,000~¥26,210,000(税抜)
【倭様「程々の家」(やまとよう ほどほどのいえ)】¥23,720,000~¥30,410,000(税抜)
【WONDER VOID(ワンダーボイド)】※公式WEBに価格未掲載
【BESS DOME(ベスドーム)】※公式WEBに価格未掲載
ちなみに、「BESS」の中古住宅だが、まれに見つけることはできるが数は少ない。メインテナンスを定期的に行えば、100年以上も長く住むことができるログハウスであることと、やはり住んでいる人それぞれのこだわりが詰まっているからだろう。中古で理想のスタイルの「BESS」の家を見つけるのは地道な検索と時間が必要そうだ。
さあ、気になってきたアナタ!BESSの展示場「ログウェイ」へ行こう!
ここまで長い記事を読んでくださった方なら、きっと「BESS」の家が気になって今すぐ実際に見てみたい! となっていることだろう。そこで、今週末にでもすぐに出かけてほしいのが「BESS」の展示場だ。
「BESS」の人気モデルを実際に見ることができる展示場が、こちらの“LOGWAY(ログウェイ)”だ。
「LOGWAY」は、フツーの住宅展示場とはワケが違う。ただ立ち並ぶモデルハウスを眺めるだけではなく、実際にBESSの生活を体験・体感できるのだ。
ここに建てられている「BESS」の家では、実際に住んでいるかのような小物もディスプレイされ、自分の目指すライフスタイルをイメージしやすい空間となっている。またたびたびイベントが企画されており、LOGWAYコーチャーと呼ばれる先輩「BESS」ユーザーに質問ができる機会も用意されている。
全国40カ所にある「LOGWAY」に行けば、理想の暮らしがより現実に感じされるはずだ。詳しくは「全国のBESS」で検索してみて!
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「外に出掛けず家族で家で過ごすことが多くなりましたね」「アウトドア好きなのに気づけば家でのんびりしちゃうんですよ」「やったことがなかったDIYにいまではドップリです」「メインテナンスも楽しいですよ」「経年変化が楽しみです!」「この間はご近所さんを招いてBBQしたんです」「子供たちのテーマパークと化してます」
「住むより楽しむ」をスローガンに掲げる「BESS」の家を取材してきてわかるのは、実際に住む人たちが“楽しんでいる”ってこと。こんな面白い住宅なかなかないはず。夢のマイホームをログハウスで叶えるって選択、検討してみてはいかがでしょうか?
【問い合わせ】
BESS
☎03-3462-7000
http://www.bess.jp
(出典/「Lightning Vol.277」ほか)
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PROFILE

Lightning / 編集者
モヒカン小川
幼少期の革ジャンとの出会いをきっかけにアメカジファッションにハマる。特にレザー、ミリタリーの知識は編集部随一を誇り、革ジャンについては業界でも知られた存在である。トレードマークのモヒカンは、やめ時を見失っているらしい
幼少期の革ジャンとの出会いをきっかけにアメカジファッションにハマる。特にレザー、ミリタリーの知識は編集部随一を誇り、革ジャンについては業界でも知られた存在である。トレードマークのモヒカンは、やめ時を見失っているらしい