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編集部員4人が体を張って検証! 「レッド・ウィング」の4大定番ブーツで対決してみた。

ある日、編集部でブーツ特集の打ち合わせ中に、実際に履いて歩きやすさとかを検証してみたいね、なんて話で盛り上がった。昨年末のブーツ特集では、我らの青春ブーツの象徴として、スーパーソールを挙げている。なので、それを基準にソールパターンの異なるモデルを他に3種選んで、履き比べしてみよう。そう決定したのである。

かくして我々編集部員4名で、早速あの頃履いてた「青春ブーツ」を求めて、東京は青山にある「レッド・ウィング・シューストア東京青山店」を訪れた。

高級革靴店が軒を連ねる青山の骨董通りにある東京青山店の内観。インダストリアルでモダンな店内は、ファン垂涎の夢の光景が広がる

まずは店内を物色。自分の中で青春時代と重なるモデルを探しながら、サイズごとにフィッティングしてみる。

店内では「あーだ、こーだ」と話が尽きない。なにせ欲しいモデルばかり並ぶので、大の大人がなかなか決められないから困ったものである

意外にもサイズが欠品しているモデルも少なくなく、「レッド・ウィング」人気を肌で感じながら、それぞれが想うモデルを購入した。

熟練のスタッフがフィッティングをサポートしてくれるのが嬉しい。履いた際のサイズ感をもとに、的確なアドバイスをしてくれるのも直営店ならではのサービスである。こういう接客で「レッド・ウィング」を購入したことはなかったなぁ……。そういう方はかなり多いはず

そして、後日郊外へ繰り出し、いざ検証のスタートとなったわけである。結果やいかに……。

検証に参加する40代編集部員を紹介! 選んだブーツはコレだ!

左から紹介していこう。普段は冬でもスニーカーだが、今年はほぼ毎日ブーツを履くほど、ブーツ熱再燃中という編集部の古着番長・ランボルギーニ三浦。お気に入りは#8173だが、今回は20数年ぶりにスーパーソールを履く。「コイツの歩きやすさを証明する!」と意気込む。

>>選んだブーツはSUPERSOLE 6” MOC-TOE #8133
1977年に登場して以来、ワークブーツの定番なのがスーパーソール製法のモデル。中でも6インチ丈のモックトゥは、’90年代に日本のファッションシーンを席巻した、我ら40代の王道モデルのひとつなのだ。3万1500円

続いて、編集部でもラフアウト素材でトラクショントレッドソールのブーツを履く人が増え、それに触発されたか、今回は#8173を確保したストリートカルチャー通・ADちゃん。サイズ欠品でわずかに大きめサイズを選んだが、その結果はいかに!?

>>選んだブーツはIRISH SETTER 6” MOC-TOE #8173
’90年代に世を席巻した1足。トラクショントレッドソールを装備した6インチ丈のモックトゥモデルだ。このベージュ系のラフアウトは、 素材感や色合いを若干変えながらも、現在までラインナップし続ける。4万1690円

一年中ブーツ、しかもここ数年はエンジニアブーツのみ愛用するというこだわりようの革ジャン専門家・モヒカン小川。その昔、まだ20代だった頃にエンジニアブーツでエベレストのベースキャンプ(約5300m)まで登った経験あり。

>>選んだブーツは11” ENGINEER (STEEL-TOE)“STOVEPIPE” #9269
1936年に登場して以来、ずっと作り続けるエンジニアブーツ。#9269は、1991年に日本市場のニーズを受けて開発された#8268を復刻したモデル。ストラップ位置が変更されているのもポイントだ。 5万5880円

最後は40歳にして編集部で一番若手のサカサモト。「トリッカーズ」や「クラークス」などイギリス靴や「コンバース」など、細身のフォルムを選びがち。今回はクラシックな顔付きのアイアンレンジャーをチョイス。検証よりもスタイリングで勝負に来た!?

>>選んだブーツはIRON RANGER #8083
レッド・ウィング本社があるミネソタ州北部にある鉄鉱石の鉱山エリア「アイアンレンジ」で、工夫たちが履いた1910年代頃のモデルを継承。キャップトゥでドレス顔したワークブーツというのが当時らしさ。4万6090円

第1回戦は、1万歩ウォーキング対決!

1万歩って距離に換算すると約7㎞に相当するんだって。そんなことを全然知らずに、新品のレッド・ウィングブーツを履き、無謀にも1万歩ウォーキング対決に挑んだ我々4人。過酷な耐久レースを制したブーツこそ、一番歩きやすいモデルだといえる(個人的主観)。

ちなみにフットベッドを入れて、クッション性を高めるのもアリだ。

1位はランボルギーニ三浦が選んだ「SUPERSOLE 6” MOC-TOE #8133」!

クッション性の高い発泡ウレタンのソールと、低反発ウレタン素材ポロンの中底により快適に歩行できたため、スーパーソールが堂々の1位を獲得!

続いて2位に入ったのはモヒカン小川。エンジニアを毎日履くこともあり、新品を我が物とし、堂々の2位を獲得。「ブーツに履かれるんじゃねぇ、俺が履くんだよ!」

3位は定番ソールのトラクショントレッド・ソールがランクイン。厚くクッション性に富んだ平底なので歩きやすいが、足に馴染む前なので3位の結果に。

アイアンレンジャーのソールは、アウトドア向けのビブラム#430ミニラグ・ソールのため、アスファルトとの相性の結果、4位に。

第2回戦は、バイク乗りやすさ対決!

バイクに乗るときにヘルメットと同じぐらい重要なのがブーツ。転倒して擦ったり、どこかぶつけたりした時に足を守るため、乗車の際は絶対にブーツが欠かせない。ではいきなり問題。バイクに乗りやすく、シフトチェンジの際に操作しやすいブーツはなんだろう? さっそく4人でバイクに跨り試してみたゾ。

1位に輝くのはアイアンレンジャー。ナローな形状はシフト操作をしやすく、また足先のキャップトゥがシフトからの傷をガードする。

我々の中で、僅差で2位となった#8173。平底はステップ位置を調整しやすい。だが厚いモックトゥは、シフトチェンジでは分が悪い。

3位に入った#8133はヒール付きなので、ステップワークの際に足の位置決めにやや苦労。そのため、#8173に比べやや乗りやすさに欠ける。

意外に我々の中でワーストだったのがエンジニア。高いヒールがステップに干渉するため、自分なりの操作位置を見つける必要がある。

第3回戦は、どのソールが滑らないか対決!

今冬も日本海側のエリアでは豪雪となったりと、厳しい寒さであった。そこで雪上でどのソールが滑らないかを対決することに。決戦場に選んだのは室内スノーゲレンデ。入口を抜けるとそこは雪景色でした(当たり前)。結果を先に言っちゃうと勝負は引き分け、雪上を歩く際はただただ要注意だ!

スーパーソールはヒールを雪に食い込ませればそこまで滑らず歩けるが、踏み付け部分がフラットな形状のため、雪上での足運びを熟考したいところ。

その昔、雨が降る道玄坂の濡れたタイルで革靴が滑り、前歯を折った苦い経験が瞬時に蘇ったほど、アイリッシュセッターは雪上ではよく滑るンだわ。

ネオプレーン・コード・ソールは、突起が少ないため滑りやすいかと思いきや、ヒールを雪上に食い込ませれば意外と歩きやすい。

我々の中では一番マシだったのがラグソールのアイアンレンジャー。とはいえ、油断しているとズルッと滑るので気が抜けない。

ちなみに濡れたゴムの上はダメ!

雪と水にまみれたゴム床では、トラクショントレッド・ソールは摩擦係数0ばりに滑る(笑)

ということで、雪上では順位がつかなかったので、タイルの上でも対決してみた。

水に濡れたタイルも良く滑るが、アイアンレンジャーのラグソールの前では敵ではなかった。すんなり歩けて我々一同、拍子抜け。

オイルまみれの床でも滑りにくく耐久性に優れたネオプレーン・コード・ソールだけに、水に濡れたタイル程度は平気なンだわ!

スーパーソールはグリップ力と耐摩耗性に優れており、水に濡れたタイルでも結構踏ん張れる。しかし重心位置によっては滑ることを覚えておきたい、ということで3位という結果に。

4位に入ったのはアイリッシュセッター。土踏まずのない平らな底面で、ラフな路面でも安定した歩行が可能だが、水に濡れたタイルとは相性悪く一番滑る状況に……

最終戦は、色落ちジーンズとの相性対決!

ブーツを選ぶ基準のひとつにジーンズとの相性がある。特に最近は1年を通して色落ちジーンズ推し。ということで、早速色落ちジーンズに合わせてみた。どのコンビがカッコイイか。色合いでは、断然ベージュ系のラフアウトに軍配が上がる。ここはスーパーソールの出る幕なしか……

往年の組み合わせで圧勝! 色落ちした501Eに#8173って文句なしのカッコよさ。これは我ら40代が青春時代に摺り込まれた、カッコいいスタイルの絶対的な方程式だ。

2位はエンジニア。やや赤みのあるブルハイドのラフアウトと色落ちジーンズのコントラストは抜群。もしブーツカットジーンズに合わせていたら悶絶必至……。

ドレッシーなワークブーツのラフアウトと色落ちジーンズとの相性はいうまでもなく最高。だけど今回は#8173と#9269が良すぎたためアイアンレンジャーは3位という結果に。

ブラックの#8133は色落ちしたインディゴジーンズよりは濃紺ジーンズ、ブラックジーンズ、そしてチノパンや軍パンと合わせたほうが断然雰囲気が引き立つはず。

【番外編①】ラフアウトの雰囲気対決!?

ラフアウトの質感や風合いにも細かな違いが存在する。その見た目の良し悪しは、個人の好みに大きく左右されるものなので、このラウンドは対決ではなく比較にする。この日初めて履いたブーツなので、これらは新品時の状態。ここから履き込んでエイジングすると、さらに表情は変化していく。

やや黄色味があり、毛足が綺麗に整った#8173のホーソーン「アビレーン」ラフアウト。このモデルも時代によって色合いが異なる。

#8173より赤みのあるタン・ブルハイドラフアウト。毛足もやや長く、部位によって毛並みも異なるため、荒々しさも感じられる。

こちらのホーソーン「ミュールスキナー」ラフアウトはオイルを含ませて研磨するため、味わい深い表情になっているのが特徴だ。

【番外編②】#9269 VS #8113の安全靴対決!!

モヒカン小川のエンジニアブーツ#9269はスチールトゥだが、サカサモトの履く#8113は鉄板無し。しかし、キャップトゥ仕様で頑丈そうだからという理由で、急遽モヒカン小川VSサカサモトの安全靴対決が始まった! しかし、鉄板入りの#9269の相手になるわけもなく……

先手・サカサモトの攻撃!

まずはサカサモトの攻撃。体重を乗せて思いっきり踏み込むが、スチールトゥの前になすすべ無し。まぁ〜本気の安全靴だから当然!

後手・モヒカン小川の攻撃!

「イテテテ! ちょっと本当に痛いですって!」

キャップトゥの見た目が頑丈そうだから、どこまで耐えられるかやろうと思いっきり踵で踏むモヒカン小川。サカサモトは即座にギブアップ!

さて「レッド・ウィング」を使ったブーツ対決いかがでしたでしょうか? 履き心地、滑り具合など、ぜひ有意義な結果は参考にしてみてください!

【DATA】
レッド・ウィング・シューストア 東京青山店
東京都港区南青山5-4-29
TEL03-6450-5349
営業/12:00~20:00、土日祝日11:00~19:00
休み/水曜

【撮影協力】
スノーヴァ新横浜
横浜市鶴見区梶山1‐2-43
TEL045-570-4141
営業/11:00~22:00、土日祝日9:30~21:00

(出典/「Lightning 2021年2月号 Vol.322」)

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PROFILE

ランボルギーニ三浦

Lightning / 編集者

ランボルギーニ三浦

全国的に名を轟かせていた札幌の老舗ヴィンテージショップに就職。29歳で上京。Lightning編集部、兄弟誌・2nd編集部で編集長を務めた後、現在は、Lightningに。ヴィンテージ、古着の知識はその道のプロに匹敵。ランボルギーニ三浦の由来は、もちろんあの名車

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