波待ちをマスターして波を素早くキャッチしよう|サーフィンの基本
FUNQ NALU 編集部
- 2019年11月28日
INDEX
アウトで素早く波をキャッチするためには、波待ちができることは必須だ。
正しいパドリング、ドルフィン・スルーをマスターしてアウトに出ることができたならば一丁前のサーファーの仲間入りだ。ラインナップまでたどり着けば、海辺で見ていたのとはまったく異なる景色が広がるはず。でも、アウトに出たらまたマスターしなければならないテクニックがある。それは「波待ち」。プカプカボードに跨り、乗れる波を待ちながら仲間と談笑したり、と一見すると簡単そうに見えるが、これを舐めてもらったらいけない。
パドリングの状態でずっとボードに寝そべっていると腰や背中が張るため、体力の消耗に直結してしまう。さらには低い位置に目線があるため沖からやってくるウネリを発見するのが遅れてしまう。裏を返すと波待ちをマスターしてしまえば体力温存、ウネリを早い段階で見つけることができるため、波に乗る回数が自然と増えるというワケ。
波待ちは当然足が海底に着かないため、バランス感覚が重要だ。でも正しいボードに乗る位置を理解して、力を抜いてリラックスできれば次第に慣れてくるはず。オフショアで面がキレイな時で波数が少ない時は比較的簡単だが、オンショアで面がガタガタで波数が多い時は少々厄介だ。手や足を使って方向転換までできるようになれば、さらに波に乗る本数が増えるはずだ。
安定した波待ちのポイント
目線は遠くに向ける
何をするにも遠くに目線を持っていくことで安定する。手前ばかり見ないように。
レールをしっかりつかむ
慣れてくると、手を離してもバランスを取れるが、最初はノーズ寄りのレールをつかむ。
ノーズは少し見える程度
海面から20cmほど浮いた状態が正しい波待ちのポジション。方向転換もスムースにできる。
足を回してバランスをとる
海の中は揺れるためヒザから下を回すように動かして常にバランスをとる。
ボードの後ろ3分の1に座る
安定する場所を見つけるべく調整すれば、自ずとこのポジションに行きつくはず。
心の余裕を忘れないこと!周りの雰囲気が和やかな方が、サーフィンはずっと楽しい。
サーフィンに向く波は、ある程度決まった所に繰り返しやってくる。そのため海に入っているサーファーは同じ所で波を共有することになる。周りのサーファーが全員知り合いであれば問題ないが、そんなラッキーなシチュエーションは滅多にないもの。あなたがローカルサーファーでもない限り、ほとんどの場合は初めて会うサーファー同士、波をシェアしながら同じ時間を過ごすことになる。
想像してみましょう。周りにいるサーファーがどんな“輩”なのかを知る由もない中で、誰も目を合わさず、眉間にシワを寄せながら波乗りしていたとしたら、どんな気分になるだろうか?緊張感が漂う中でサーフィンをしていても、楽しくはないはず。そこで効果を発揮するのがニッコリと交わす笑顔だ。とはいえまったく見ず知らずの人にいきなり微笑みかけるのは、なかなかハードルが高いと思う人も多いだろう。波待ちをしていて同じ波に反応した時や、岸から波待ちしている所に戻ってくる際など、お互いが意識しあうタイミングに笑顔でいると周辺の雰囲気はグッとよくなるはずだ。
サーフィンは本来、波に乗れば自然と笑顔になるもの。あまり気負わず楽しい気分を隠さず顔に出していれば、ハッピーなサーフタイムを送れるはずだ。
“ガツガツサーファー”にならないための4箇条
・笑顔でサーフィンを楽しむ
・周りのサーファーと楽しい時間を共有する
・お互いが意識し合うタイミングは笑顔で
・波待ち中は真摯な気持ちを怠らないこと
以上を押さえておこう。
波の動きを読む力も大切。まずはテイク・オフできる波を見極めることから始めよう
スケートボードなどいわゆる横乗り系に分類されるサーフィンだが、他のスポーツと大きく異なるところは、フィールドが“動く”ことだ。同じ波は二つとしてないと言われるほど、波の形は絶えず変化する。
上手いサーファーほど、そんな波の動きを読む力が優れているもの。波がどんな動きをするかがわかっているから、波とシンクロしているかのようなライディングができるのだ。サーフィンを始めたばかりのころは、来る波すべてが同じに見えるものだが、まずはテイク・オフができる波の見極めから始めたい。
テイク・オフは向かってくる波の動きに合わせてパドルして、ボードが波に押されることで可能になる。成功させるコツは波に押される時にパドリングでしっかりボードを加速させておくこと。それに波に押される時、波の斜面がテイク・オフに向く角度になっていることが挙げられる。この斜面がユルすぎると波に置いていかれるし、キツすぎると今度は波に巻かれてしまう。つまりテイク・オフしやすい波とは“程よい”角度が長く続く波のことです。
とは言え、“程よい”角度の見極めは、畳の上の水練と同じで実際に海で体感しながら覚えていく他ない。そこがサーフィンの難しいところであり、また一筋縄では行かない楽しいところでもあるのだ。
波がホレるほどテイク・オフは難しい
波頭が勢いよく飛び出す波は、乗れるタイミングが短いため、テイク・オフは難しい。“程よい”角度をカラダで覚えよう。
常に流されていないかをチェックする
波待ちする場所を決めたら、なるべくその位置をキープするように心掛けたい。理由は二つ。一つはよりたくさん波に乗れるようにするため。波はある程度決まった所にやってくるため、そのポジションをキープすれば、その分波に乗れる確率は上がる。テイク・オフできるポジションが狭く、さらに流れがきつい時などは、そこに居続けるために上級者はパドリングしながら波待ちすることもあるほどだ。
波待ちする位置をキープするもう一つの理由は安全のため。気付かないうちにはるか沖に流されてしまっていたなんてことのないように、常に自分のポジションを確認しましたい。
自分の位置を確認するには、正面の岸側と真横の2箇所に目印を作るといい。そうすると岸と平行した横方向、それに岸や沖寄りのタテ方向の両方の流れが確認できる。海の流れは波のサイズが上がれば上がるほど強くなる傾向にあるが、一見穏やかでも風や潮の満ち干き、海底の地形など様々な要因で思いがけず流れが強いこともある。沖に出たらまずは目印を作り、どの方向にどのくらい流されるかを確認するクセをつけておこう。潮の流れは刻々と変化するのでコマメにチェックすることも重要だ。どうしてもキープ出来ない時は、無理をせずに上手いサーファーの見学に回ろう。
ポジションキープで波に乗る本数がアップする
はるか遠くでも構わないので、横方向にも陸地の目印を作っておく。そうすると自分の居場所を見失うことはない。
ポジションキープのポイント
・沖に出たらまずは目印を作る
・正面の岸側と真横の2箇所に目印を作る
・海の流れは波のサイズが上がるほど強くなる
・どの方向にどのくらい流されるかを確認する
波を待ち、素早くキャッチできるようになるポイントを紹介した。基本をしっかり押さえることで上達の速度は上がる。あとは海で実践あるのみ!
出典
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FUNQ NALU 編集部
テーマは「THE ART OF SURFING」。波との出会いは一期一会。そんな儚くも美しい波を心から愛するサーファーたちの、心揺さぶる会心のフォトが満載のサーフマガジン。
テーマは「THE ART OF SURFING」。波との出会いは一期一会。そんな儚くも美しい波を心から愛するサーファーたちの、心揺さぶる会心のフォトが満載のサーフマガジン。