サーフィン初心者が上達に欠かせないテクニックポイントって?【Part 3】
FUNQ NALU 編集部
- 2021年08月28日
INDEX
せっかくはじめたサーフィン。でも、途中で挫折せず長く続けていくことが実は一番難しい! そこで、初心者~中級者が陥りやすい壁を挙げ、それを乗り越えるためのポイントを4回に分けてお届けする。今回は、より中級者向けにステップアップしたテクニックを紹介していく。
◎出典: SurfStyle 2021
ボトムターンは体を波側に傾けることで成功する
for Short&Long
ボトムターンとは、波のボトム部分で行うターンのこと。このターンは例えばコンペティションになると直接的な評価に繋がりにくいテクニックではあるが、実はとても重要な技で、その後に続くすべてのアクションの基礎となるものなのだ。トッププロの映像などを見てみると、上手い人ほど手を抜かずにこのボトムターン行なっているのがわかるはず。きちんとしたボトムターンで得た反発力でスピート感溢れるトップアクションをすれば、マニューバーそのもののクオリティが格段に上がってくる。コツとしては、重心を低く落とし、なるべく体をコンパクトにしながら体をギリギリまで波側に傾けるようにすること。この体の傾けがレールワークに繋がり、パンチの効いたライディングを生み出すのだ。
photo: Pedro Gomes
ボトムターンは決して目立つテクニックではない。しかし派手なアクションを下支えする意味で疎かにはできない。
波のパワーゾーンを常にキープすればボードは失速しない
for Short&Long
波に乗ったときに意識したいのが波のパワーゾーンだ。プロのライディングを見るとどうしても派手なアクションに目が行きがちだが、プロはボードを巧みに操って動かしながらも、波の一定のポジションを逃さないようにしている。そのポジションがパワーゾーンと呼ばれる場所で、波に最も力がある所なのだ。サーフィンの場合はどんなマニューバーを行うにしてもスピードが必要になってくるが、このパワーゾーンを逃してしまうと失速してライディングもままならなくなってしまう。具体的なパワーゾーンとは、波が崩れている位置から最も近いフェイス部分の、最も波が切り立っている場所。もしこのポジションよりもショルダー側に行き過ぎたと感じたら、カットバックなどで戻るようにしよう。
photo: Pedro Gomes
ライディング中、勢い余ってショルダー側に進み過ぎてしまうことがある。そんなときは人生と一緒で戻ってみることが大事。
上半身で次の動きをリードする
for Short&Long
波の上でライディングしているとき、サーフボードとくっついている体の部位は足だ。2つの足でボードをコントロールするなんて、考えるだけでも難しいことがわかるが、実際にボードコントロールで重要になってくるのは足だけではない。足を含めた下半身と共に、上半身の動きはとても大事になってくるのだ。なぜなら上半身の動きは、ボードや下半身の動きよりも先行するから。これはどんな状況でも共通で、その上半身の中でも一番初めに動く方向を決定させるのが視線。つまり、行きたい方向に目を向けて上半身で次の動きをリードすれば、遅れてくるようにして下半身とボードがそちらの方向に向く。これは先行動作と言われる体の仕組みを理解した上での重要動作だ。
photo: Pedro Gomes
体の仕組みとして上から下へと動作の順番が移っていくのは当然のこと。視線を含めた上半身のリードを常に意識しよう。
リッピングは前足の引きつけと後ろ足の蹴り込みがキモ
for Short
リッピングやオフザリップと呼ばれるマニューバーは、ショートボードのコンペティションで必ず見られるベーシックなトップアクションだ。波が切り立ってめらめらと崩れかかっているリップに対して、サーフボードを縦方向に上げていき、当て込んでいく。この動作を完成させるにはボトムターンのクオリティやタイミングなどが重要になってくるが、シャープでクイックに一歩上のリッピングを行うには両足の使い方がポイントになる。具体的には、ボードがリップに当たった瞬間に、前足でボードを引き付けながら後ろ足でテールを蹴り上げるように意識してみよう。中でも前足でボードを引きつける動作を忘れる人が多いが、これができると素速いトップでの「返し」を身につけられる。
photo: Pedro Gomes
ショートボーダーとしてまずは目指したいのがリッピング。上手くできたら海の中でも目立つこと間違いない。
ノーズに行くときはストリンガーを意識して
for Long
ロングボーダー憧れの花形テクニックといえばノーズライディングだ。そして、ノーズライディングを成功させるには、スムーズにウォーキングを行わなければならない。このボードの上を歩いて移動するという行為は、動いている波の上で行うため、安定感を保つのが非常に難しくなる。しかもロングボードの場合、すべての動作をスムーズかつカジュアルに行うことがクールとされているので、なるべく無理なく行えるようになりたい。そこで、ボードを安定させるコツを覚えることがキモになるわけだが、それにはボードの真ん中に入っているストリンガーを意識すると上手くいきやすい。ストリンガーを意識することでボードがふらつかないようになり、しっかりとした足運びができるはずだ。
photo: Kimiro Kondo
ノーズライディングはロングボードならではのテクニック。できるだけ優雅に、そしてさりげなく決めていきたい。
サーフィン初心者が上達に欠かせないテクニックポイントって?|【Part 4】はこちら>>>
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FUNQ NALU 編集部
テーマは「THE ART OF SURFING」。波との出会いは一期一会。そんな儚くも美しい波を心から愛するサーファーたちの、心揺さぶる会心のフォトが満載のサーフマガジン。
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