“海上がりに美味いスープ”がコンセプトのNALUオリジナル「サーフスープ」がウェリコから新発売。担当シェフの開発秘話インタビュー!
FUNQ NALU 編集部
- 2021年09月10日
世界の名だたるサーフスポットを有する土地で愛される伝統的なスープをサーファー向けにアレンジした「サーフスープ」は、食すだけで旅先を彷彿とさせる本格的な仕上がり。海上がりのサーファーの心と身体を癒すため、さまざまな工夫を盛り込んでいる。
開発に関わった総料理長・花輪翼さんの想いをインタビュー
今回NALUとタッグを組み、サーファーのための「サーフスープ」を完成させたのは、「IT×飲食」というコンセプトを掲げ、食に関する新たな分野を切り開いてきた会社welycoの総料理長である花輪翼さん。以前はサーフィンに親しんでいたそうで、サーファーならではの独特な感性を理解する人物だ。10年以上に食に関わってきた彼がレシピを考え、よりサーファーの気分にフィットする味を追求。世界のサーフスポットから厳選した全5種類のスープには、それぞれ強いこだわりが詰まっている。
「サーフィンをコンセプトにしたスープは、おそらく日本で初めて。世界のサーフスポットに焦点を当て、その国の伝統的なスープをサーファー向けにアレンジする。お話を伺った時、今までにない料理ジャンルで率直に面白そうだなと思いました。サーフスポットがある街はもちろん海辺。そのため魚介を使ったスープが多いのですが、その概念にとらわれないようにもしました。サーフィン後の疲れた身体なら、やはり肉も食べたくなるもの。魚介の代わりにゴロッとした肉感のあるソーセージを加えるなど、オリジナルのアレンジを加えています」
サーフスポットとして選んだのは、「カリフォルニア」、「ポルトガル」、「フランス」、「タヒチ」、「オーストラリア」の5カ国。それぞれの土地で愛される定番スープは、実は日本ではなかなか食べる機会のないものばかり。スープはすべては湯煎するだけの簡単調理ながら、かなり本格的な仕上がりになっている。自宅を出る前にスープを湯煎し、ハイドロフラスクのスープジャーに入れて持参するだけ。海上がりに温かくて美味しいスープが手軽に飲める贅沢は、一度知るとやみつきになりそうなのだ。
「カリフォルニアはサンタクルーズが舞台。リグリア語で“刻む”を意味する『チョッピーノ』というスープを元にサーファー風にアレンジ。刻んだ魚や貝、エビがたっぷり入ったトマト系の海鮮スープです。レトルトや冷凍食品って、魚介の貝がついてなかったり、身が小さいものが多いのですが、このスープは貝ごと入っていてボリュームたっぷり。チリペッパーの辛みと多めに入れたハーブがポイントで、味にインパクトがあります」
ポルトガルは超ビッグウェーブで知られるナザレ周辺の定番スープ「カルディラーダ」。魚介類と野菜をトマトソースで煮込んだポルトガル風ブイヤベースに、ベーコン、サルシッチャ、人参、ローストした玉ねぎを加えてサーファーテイストに仕上げている。「本来はブイヤベースのように魚介をたっぷり入れるものなのですが、今回はあえてベーコンやサルシッチャに変えることで、肉々しいポトフな印象に仕上げました。海上がりの疲れた身体にも満足感を与えてくれるスープです」
変化球ではなく、オーソドックスな仕上がりを追求したのはフランス・ビアリッツでも愛される「スープ・ド・ポワソン」。たっぷりの魚介を香味野菜とともにじっくり煮込んでこした、濃厚な味わいのスープだ。別パッケージのガーリックトーストにアイオリソースを塗り、スープにつけて食べるスタイルにすることで、高級な味わいを海辺でも実現したのがポイント。いつものビーチがあっという間に外国のようなムードに包まれるのだ。
タヒチの「フィッシュスープ」は、さまざまな種類の魚が煮込まれた魚介のスープに、リッチなサフランの風味、じゃがいもやポワローねぎの甘み、フェンネル、ディルの風味を加えたオリジナルテイスト。日本ではなかなか食べられない複雑な味をしっかりと表現し、もう一度食べたくなるような味わいに仕上がっている。
「オーストラリアは世界に知られるベルズビーチ周辺の味を再現。『パイフローター』という名前のスープで、鮮やかな翡翠色が際立ちます。自然な豆のうまみ広がるグリンピーススープに、ミートパイをトッピング。オリーブオイルと粗びきこしょうを加えるとパンチのある味わいに。どのスープも何度も試作と試食を重ねて改善しているのですが、これは初回からかなり好評でした」
スープで¥1,100とは結構ハードルが高いと思う人もいるかもしれない。しかし、他の冷凍食品やレトルトでは決して感じることのできない本格的な美味しさと味のインパクトを追求した「サーフスープ」は、食べた瞬間にその違いがわかるはず。口にするだけで、憧れのサーフスポットに想いを馳せられるという贅沢もまた、特別なものなのだ。
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PROFILE
FUNQ NALU 編集部
テーマは「THE ART OF SURFING」。波との出会いは一期一会。そんな儚くも美しい波を心から愛するサーファーたちの、心揺さぶる会心のフォトが満載のサーフマガジン。
テーマは「THE ART OF SURFING」。波との出会いは一期一会。そんな儚くも美しい波を心から愛するサーファーたちの、心揺さぶる会心のフォトが満載のサーフマガジン。