マーティン・ポッター君臨
FUNQ NALU 編集部
- 2021年10月25日
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マーティン・ポッター君臨
WSLの前身であるASP時代の1989年、ツアーで6度の優勝を飾りワールドチャンピオンとなった〝ポッツ〞ことマーティン・ポッターそのワイルドな風貌と革新的なマニューバで80〜90年代を席巻したレジェンドが、オフィシャル・イメージキャラクターを務める「ドントパニック」のプロモーションで数年ぶりに来日した。相変わらずハードコアな存在感を放つ彼に、話を聞いてみた。
◎出典: NALU(ナルー)no.116_2020年4月号
マーティン・ポッター。今もその情熱は変わらない
”リップを見るとブチ壊したくなるんだ”。かつてそんな言葉を残したポッツも、すでに50代に突入。そんな彼の現在地を探るために、ナルーではいろいろと質問をぶつけてみた。
▲1989 年の最終戦、パイプラインマスターズで見事なドロップを見せて、ワールドタイトルを手中にしたポッツ。それから30年の月日が流れたが、サーフィンに対する情熱はまだ煮えたぎったままだ
すっかりドントパニックがポッツの一部ですね! 年齢を重ね、眼鏡に対しての変化はあった?
「ドントパニックに関わり始めて、自分がどれだけ老眼鏡を必要としているかということに気づいたんだ。日々起こる小さな出来事なんだけどね、例えば商品のラベル表示を読むとか。この老眼鏡のお勧めポイントは頑丈でスタイリッシュなところ。毎日使うのにとても良くて、何といってもこのブランドに関わっている人間がみんな、実に素晴らしい人達なんだよ!」
では、最近ではどんな活動をしていますか?
「トレードショー、店舗回り、そして日本のプロモーションから戻ったらすぐ数週間後にはWSLと一緒に世界ツアーをまわり始める予定だよ」
――ライブ中継でもすっかりお馴染みで、日本のファンもあなたを見ることが多いはずですが、そのWSLコメンテーターの仕事について教えてください。
「一年中世界を飛び回ってあらゆるサーフイベントに関わっている。コメンテーターとしての役割は分析すること、つまりサーファーたちがヒート中、そして波を使って何をしていて、どうやって波に乗っているのかについて細かく説明することなんだ」
▲1980 年代が終わりを告げるとき、その主役として君臨したのがポッツ。オージーとしての誇りを胸に、世界各地でチャージした
――なるほど、常に試合から目が離せないですね。ところで、最近プライベートではどこでサーフィンをしてるんですか?
「家の近くのモーニングトン半島でサーフィンすることが多いね。リーフブレイクからビーチブレイクまで、いろんな種類の波があってお気に入りの場所だよ」
――ということは、今住んでいるのは出身の南アフリカではない?
「そうさ、今はオーストラリアのヴィクトリア州、メルボルンに住んでいるよ。2002年からだね」
最近の旅の思い出は?
「去年タローズへサーフィンしに行ったんだ。そこはメンタワイ島の少し上にあるんだけど、この旅の何が素晴らしかったって、毎日まる一日中サーフィンできたからなんだ。仕事で旅すると、そうはいかないもんだからね。だから、あんなサーフィン三昧の旅をまた是非したいと思っているよ」
彼の今のお気に入りは?
お気に入りのサーフボードを詳しく教えてください。
「特にお気に入りのサーフボードはないが、いまだにツインフィンに乗るのが好きだね。でも、波が次第に大きく上がる時やコンディションによっては、ラウンドテールかピンテール、スカッシュテールのボードにすぐ切り替えるよ」
――最近お気に入りのサーファーは誰ですか?
「ワールドチャンピオンになったイタロ・フェレイラ、ジャック・ロビンソン、それにフィリペ・トリードも好きだね」
―あなたとってのレジェンドサーファーは誰ですか?
「ショーン・トムソン、マイケル・ホー、マーク・リチャーズ、そしてトム・キャロルかな」
革新的マニューバを先取りしてきたポッツ
あなたはエアなどの革新的マニューバを先取りしてきましたが、現代サーファーの技の進化をどう見てますか?
「エアはいい感じに進化していると思う。今ではサーフィンの花形の技にもなったしね。近年のサーファーたちは、次の新たなレベルに挑んでいて終わりを知らない。よりアクロバティックに技をかけていて、非常にクリティカルなポジションに挑戦している。素晴らしいことだよ。目が離せないね!」
▲ポッツの代名詞といえば、当時としては非常に革新的なマニューバだったエア。彼が波に乗った瞬間、いつ海面から空中へと飛び出してくるのか、その姿に釘付けになったものだ
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FUNQ NALU 編集部
テーマは「THE ART OF SURFING」。波との出会いは一期一会。そんな儚くも美しい波を心から愛するサーファーたちの、心揺さぶる会心のフォトが満載のサーフマガジン。
テーマは「THE ART OF SURFING」。波との出会いは一期一会。そんな儚くも美しい波を心から愛するサーファーたちの、心揺さぶる会心のフォトが満載のサーフマガジン。