浜瀬海のノーズライディング相談室 vol.1
FUNQ NALU 編集部
- 2021年10月10日
INDEX
ルーキーでグランドチャンプに輝いた異才ロングボーダー浜瀬海にノーズライディングのアレコレを質問。ノーズにもう一歩近づくヒントが見つかるかも!?
◎出典: NALU(ナルー)no.118_2020年10月号
Q1. そもそも、何でサーフボードの先端に立てるの?
波のいい所を走っていて ボードが安定しているから。
ずばり、波の一番いい所にいるから。具体的に言えば、波のカールの中だったり、ボ トムに行きすぎないで真ん中から上ぐらい。 パワーゾーンでボードが安定した時に歩けば、ノーズに立つことができる。そのためにはセットアップが大切。ボードを波に対して平行に走らせること。ノーズライディングができていても、意外と基本のセットアップができていない人は多いですよ。
Q2. ウォーキングのコツは?
前足の上に頭を。
とにかく、ウォーキングの基本は、頭が自分の前足の上にちゃんとあること。前足の上に頭が常にあるようにすれば絶対ブレません。後ろ足の上に頭がきてしまうと、後傾になってしまいます。ウォーキングは前に行く時も、ステップバックする時も後傾はNGです。
Q3. ノーズに足はかかるけど、そのままずぶずぶとワイプアウト…。
歩き出しが遅い。
ノーズから落ちてしまう人は、カールから抜けすぎてしまってからウォーキングしていることが多いですね。歩き出すタイミングが遅いのです。
Q4. ステップバックができません。
テイクオフしてすぐに歩いてみては。
やはり、ウォーキングの初動が遅いことが原因だと思います。ノーズをメイクできても波のカールを抜けてしまっているので、ボードは失速して安定感がない。そのような波が終わっている状態でステップバックをするのは難しい。すべてのタイミングを早めるために、テイクオフしてすぐにウォーキングを始めるという意識を持ってみたらいいのでは。
この日はセットでコシ~ハラの厚めでトロい波というノーズライディングには打ってつけのビーチブレイク。ノーズライド成功のカギとなるのは、ボードを波と平行にポジショニングすること。それがよくわかるのが、下記の写真。波のフェイスを見て、左側のレールをしっかり食い込ませているのがわかるだろう。そして、ボードがスピードに乗り安定したらウォーキング。第2のカギは、頭が常に前足の上にあること。そうすればブレることも後傾することもない。
Q5. 4歩でのスモールステップのハングファイブにあこがれますが。
実は2歩の方が難しい。まずは1、2歩目を小さく。
2 歩の方がジャンプするように勢いよくウォーキングするので、ボードが足から離れてしまいブレやすいんです。でも、4歩だと歩幅が小さいので、安定してノーズに行けます。4歩で苦戦する人は、たいてい1、2歩目が大きくて、ノーズとの距離が合わない。テイクオフして、1、2歩目をまずは小さめに出します。そして、3歩目を少し大きめに。4歩目でノーズとの距離に合わせて足をかけるといいです。それと1、2歩目はストリンガーの上を歩いてもいいんですが、3歩目はちょっとストリンガーより波側にしてあげてると安定しますよ。
Profile
浜瀬海/1997年生まれ、平塚市出身。 14才という当時最年少記録でショートボードのプロ資格を取得。19才でロングボードのツアーでルーキーながら 2年連続JPSAグランドチャンピオンに。独自のメソッドを駆使したプラ イベートスクールも好評だ
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PROFILE
FUNQ NALU 編集部
テーマは「THE ART OF SURFING」。波との出会いは一期一会。そんな儚くも美しい波を心から愛するサーファーたちの、心揺さぶる会心のフォトが満載のサーフマガジン。
テーマは「THE ART OF SURFING」。波との出会いは一期一会。そんな儚くも美しい波を心から愛するサーファーたちの、心揺さぶる会心のフォトが満載のサーフマガジン。