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【Portrait】ローカルプロサーファー佐藤広さんから見た、北泉海岸の魅力と未来

JPSA(日本プロサーフィン連盟)に認められる実力を持ち、年に数回行われるサーフィン大会で全国のプロサーファーと切磋琢磨を繰り返す佐藤広プロ。南相馬市では唯一と言える存在で、地元のサーフシーンを盛り上げている。

「中学生の頃からスノーボードをやっていました。当時からいわゆる“横乗り”スポーツが好きで、サーフィンも自然な流れで始めました」と佐藤プロ。プロサーファーになったのは10数年前で、積極的にコンテストも回っていた。

新しく得たサーフィンへの気づき

「震災があってからはプロ活動はとぎれとぎれになりました」と佐藤プロ。

しかし、プロサーファーとしては海に入る必要がある。でも今は…。そんな気持ちを抱えながら、一時期、サーフポイントが多数存在する千葉の海辺へ移住したことがあった。

「南相馬市に戻ってきて5年になります。当時は千葉を拠点にしながら、たまに地元の海の様子を見に来たりしていました。浜通りで生まれ育ち、他の町で暮らしたことがなかった僕にとって、日本屈指のサーフタウンの存在は大きな刺激にもなりました。海にいつもたくさんのキッズサーファーがいて、その実力は驚くほど。未来に羽ばたくプロサーファーが多く生まれる理由がわかった気がします」

それからは、地元に戻り子供達に向けたサーフスクールを多く開催するように。関東圏と比べるとまだまだ少ないプロサーファーをこの地から誕生させたい。若い世代のサーファーがもっと増えることで、海はもっと活気付く。そんな熱い思いをもって、南相馬市でサーフィンの魅力を伝えている。

混雑とは無縁。波が余っている嬉しい環境

現在は仕事をしながら毎朝波があれば海へ向かう日々。全国では数百人のサーファーが集まるビーチが多く存在するが、北泉海岸はそんな混雑とは無縁。平日の朝、20人もサーファーが集まれば「今日は混んでるね(笑)」という話題になるのだそう。

「なんて恵まれた環境なんだろう。他の町を知ることで、その思いは強くなりました。波はいつも余っている。日中には誰も海に入ってないこともよくあります。初心者がサーフィンをする時にも、この地域で今日一番波がいい場所に案内できる」

全国の混雑したサーフポイントではさまざまルールが設置される今。南相馬市の海はどうだろう? 何気なくした質問に「え、好きな場所で自由にサーフィンを楽しんだらいいんじゃないでしょうか」と、嬉しい答えが帰ってきた。大きな自然に包まれて、その喜びに浸れる時間。忙しい毎日にこそ必要なサーフィンの本質とも言える魅力を味わえる場所。日本にはまだこんなに素敵な場所が残っていた。

「震災後は海に近づく人も少なくて、海を見てもらえてなかったと感じています。でも最近は多くの人が戻ってきて『サーファーってこんなにいたんですね!』と驚きを見せる人もいっぱい。ここは本来、全国からサーフトリップに訪れるサーファーで賑わうサーフタウン。サーフィン大会の開催が復活できたことで、再び活気付いてきました」

サーフィンと繋がりながらできる仕事を

南相馬市にはサーファーだけで作ったライフセーバー団体「サーフパトロール・モンステラ」がある。通常、ライフセーバーとサーファーは相反する存在で、海への意識も違うことが多い。一年中海に入っているサーファーには、もっと海のことが深く見えている。自然ともう少し近い存在なのだ。サーフィンの聖地といえるハワイでは、海はとても身近で、ライフセーバーの多くがサーファーだ。同時にカヤック、素潜り、海に関することはなんでも知っている。オーシャニスト。つまり海のエキスパートなのだ。

「モンステラはハワイで見る植物。葉っぱが割れているんですが、これは風が強いハワイで折れたりしないように自身で進化した形です。僕らも進化しよう。そんな気持ちを込めてライフセーバー団体の名前を考えてくれた人がいます。彼はもういないけれど、この想いを引き継いでいきたいと思っています」

2022年にはその活動を再開。夏の北泉海岸は毎日2000人近くの海水浴客やサーファーが訪れる人気ビーチ。これからもサーフスクールを続けながらこの場所の魅力を発信し、コンテストでも上位を狙いたいと佐藤プロは話す。

「この場所は本当にのんびりとサーフィンができるんですよ。プロとしてこれじゃいけないのかもしれませんが」と、はにかむ。心のスイッチをオフにできる場所。サーフィンを始めてみたい! そんな純粋な気持ちにもこの海はきっと応えてくれる。

 

再会の海~北泉の波が呼んでいる~

サーフィンの街・南相馬市が辿る希望への歩みに、サーフィン専門メディアNALUがさまざまなコンテンツで迫る。

はじめてのサーフィン

“いつか子供と一緒にサーフィンしたい”と夢見る子育て世代のお父さんサーファーの願いをカタチにするべく、震災からの復活を歩む福島県南相馬市の北泉海岸を舞台に、あるプロジェクトが動き出しました。子供たちのサーフィン初体験物語を、「Def Tech」のMicroが結成した新ユニット「WST(ダブスト)」の楽曲にのせてお届けします。

RESTART -北泉海岸 再始動したサーフツーリズム-

“リスタート”をテーマに、福島県南相馬市・北泉海岸の「サーフツーリズム」プロジェクトに密着したドキュメンタリー。震災から11年。ローカルとビジター、サーフィンをする人としない人、みんなにやさしくてひらかれたビーチを目指して奮闘する人々の声を、サーファー・坂口憲二さんのナレーションと共にお届けします。

 

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PROFILE

NALU 編集部

NALU 編集部

テーマは「THE ART OF SURFING」。波との出会いは一期一会。そんな儚くも美しい波を心から愛するサーファーたちの、心揺さぶる会心のフォトが満載のサーフマガジン。

NALU 編集部の記事一覧

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