山グルメにも大活躍！　ニンニクでおいしくスタミナチャージ

「山ごはんはフリーズドライ食や缶詰だけ」と決めてしまってはもったいない。日帰りや、テント泊でも荷物と体力に余裕があるなら、食卓を豪華に彩ってくれる生食材をプラスしてみては？　特におすすめなのは、保存がきく上、どんな食材とも相性がよく、少量でも料理の味をグッと引き立ててくれる「ニンニク」。
スタミナ食としても優秀で、食欲を刺激する香りもごちそうだ。ふだんの時短・手抜き料理としてもおすすめの、ニンニクを使った簡単レシピをご紹介しよう。

ワンポイントアドバイス

【パスタの茹で汁はスープに】
パスタの茹で汁にはたくさんの栄養素が溶け出している。塩気をみながら、コンソメやブイヨンを追加して、スープとして活用しよう。
【香ばしさ＝うまみ】
火の入り方で食材の味わいは変化する。ニンニクはきつね色になるまで焼くと、香ばしくホクホクになりうまい。焦げやすいので弱火で。

【初級】お酒のおともに「ニンニクとマッシュルームのオイル煮」

お酒がすすむ定番おつまみ。オイルはパンにつけるのはもちろん、パスタに活用しても最高！　小ぶりの鍋で作り、残ったオイルをパンで拭って食べれば、後始末もラクラク。

【材料】（1人分）
ニンニク…3かけ
マッシュルーム…3個
オリーブオイル…50ml
バター…あれば
唐辛子…1本
塩…小さじ1
ブラックペッパー…適量
お好きなパン…適量

【作り方】（所要時間10分）
1.ニンニクの軸を切り落とし、皮をむいて芽を取り除く。マッシュルームとともに1/2にカットする。
2.小さなフライパンに入れ、オリーブオイル、バター、塩を加える。
3.中火にかけ、ニンニク、マッシュルームをほどよくきつね色になるまで煮込む。唐辛子を加え、仕上げにブラックペッパーをふる。

【中級】疲労回復にもってこい！「ガーリックツナかけご飯」

大ぶりのニンニクをこれでもか！というほど投入したスタミナ飯。疲れを吹き飛ばすのに最適なメニューだが、くれぐれも食べ過ぎて胃腸を荒らすことのないように。

【材料】（1人分）
ニンニク…2かけ
ニンニクの芽…3本
ツナ缶…1缶
唐辛子…1本
オリーブオイル…大さじ1
醤油…大さじ1/2
ブラックペッパー…適量

【作り方】（所要時間10分）
1.ニンニクの皮をむいて芽を取り除き、1/2に切る。ニンニクの芽は2㎝くらいにカットする。
2.フライパンにニンニクとオリーブオイルを入れ、中火できつね色になるまで焼く。ニンニクの芽も加えて炒める。
3.火を止めて、ツナ、醤油を加えたら、再度火をつけて焦がさないように全体を和える。
4.輪切りにした唐辛子をちらし、プラックペッパーをふる。

【中級】Wニンニクでパワー全開「ニンニク和風パスタ」

ニンニクとニンニクの芽を使ったダブルニンニクのパワーフード。ニンニクに唐辛子とオリーブオイルの組み合わせはシンプルながら間違いのないおいしさ！

【材料】（1人分）
ニンニク…1個
ニンニクの芽…2本
パスタ…100g
オリーブオイル…たっぷり
唐辛子…少々
塩…小さじ1
ブラックペッパー…適量

【作り方】（所要時間15分）
1.鍋にお湯を沸かし、パスタを茹でる。
2.ニンニクの皮をむき、芽は取り除いてスライスする。ニンニクの芽は1/3の長さにカットしてフライパンに入れる。
3.オリーブオイルを2に加えて中火にかける。ニンニクにほどよく焦げ目がついたら、パスタにかけて和え、塩とブラックペッパーで味を整える。前述の「ニンニクとマッシュルームのオイル煮」で残ったオイルを使うと、よりおいしい。

ニンニクはきつね色になるまで焼くと、香ばしくホクホクに仕上がり、うまみがアップする。焦げやすいので、火加減に注意しながらじわじわ加熱するのがポイントだ。栄養素がたくさん溶け出したパスタの茹で汁は、コンソメやブイヨンを足してスープとしていただこう。

●小雀陣二
1969年、東京生まれ。アウトドアコーディネーター。アウトドアメーカー、シーカヤックショップを経てフリーランスに。雑誌を中心に広告、テレビ、ラジオでアウトドア関連の撮影や取材をサポートしている。また、キャンプを快適にするためのアウトドアギア開発にも携わる。2013年には神奈川県三浦市の三崎にカフェ『雀家』をオープンした。

（出典：『おかわり！ 山グルメ』、著：小雀陣二）

（エイサイト編集部　ヨシダ）