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大菩薩嶺 登山ルート「富士山や南アルプスを望む尾根道を登る」

大菩薩嶺は、秩父多摩甲斐国立公園にあるいわゆる中級山岳。首都圏からのアクセスも良く、幅広い層の登山者が年間を通じて訪れる。ルート上の大菩薩峠を歩きながら小説に想いを馳せるのも楽しみのひとつだ。

今回は大菩薩嶺への登山ルートを紹介しよう。

ルート概要

上日川峠→福ちゃん荘→大菩薩峠→大菩薩嶺→唐松尾根→福ちゃん荘→上日川峠

歩行時間

3時間30分

日程

日帰り

技術

★★☆☆☆

体力

★★☆☆☆

レベル

初級

大菩薩嶺 登山ルートへのアクセス

公共交通機関

新宿からJR中央線・中央本線で甲斐大和駅下車。直通の列車はないので、高尾駅などで中央本線に乗り換えます。新宿~高尾間は京王線の利用も可能。甲斐大和駅から上日川峠行きの栄和交通バスに乗り、終点で下車。

中央道勝沼ICを出たら国道20号線を東京・大月方面へ進みます。甲斐大和駅をすぎ、景徳院入口交差点で左折して県道218号線に入り、道なりに登れば上日川峠に到着です。勝沼ICから国道411号線、大菩薩登山口を経由しても大差ありません。

ルートプラン

歩行距離:8km
登山口:上日川峠
下山口:上日川峠
高低差:470m

かつては上日川峠まで西麓の大菩薩登山口(裂石)から2時間かけて登る登山道がメインコースだったが、現在は甲斐大和駅からバスが運行され、大半の登山者が利用する。

上日川峠から大菩薩峠、大菩薩嶺、唐松尾根を反時計回りに回遊するコースが手ごろな行程で、笹原や展望の尾根道を楽しめるため人気だ。逆コースもいいのだが、展望が目的なら早い時間にビューポイントを通る反時計回りがよさそう。

上日川峠
↓25分
福ちゃん荘
↓50分
大菩薩峠
↓1時間5分
大菩薩嶺
↓50分
福ちゃん荘
↓20分
上日川峠

大菩薩嶺 登山ルートの詳細ガイド

パノラマが広がる尾根道がハイライト

標高は2000mをわずかに超える程度。雲取山などとともに、いわゆる中級山岳に属する。それだけにアルプスのようなダイナミックな登高はなく、ハードルが低め。とくに大菩薩嶺は標高約1600mの上日川峠までバス、マイカーでアクセスでき、大菩薩峠から唐松尾根への周回は実働3時間30分ほど。

それでいて、笹と草原の尾根道では富士山などの雄大な展望を楽しめる。食事ができる山小屋も要所にあり、日帰り百名山ビギナーにうってつけ。中級山岳なので登山適期が長いこともうれしいポイント。

登山のスタートは上日川峠なのですが、甲斐大和駅からの上日川峠行きバス乗車時にも注意が必要だ。林道を走るため小型で定員が少なく、増便はあるものの、シーズンの週末などは乗り切れず、次の便になってしまうことも。

また、乗車は並んだ順番なので、予定のバスの時刻よりなるべく前に甲斐大和駅に着くようにし、駅に着いたらまっすぐバス停へ向かうのがおすすめ。ちなみに甲斐大和駅の階段は新宿からだと前寄りの甲府側にある。

上日川峠行きのバスが出る甲斐大和駅前。シーズンはバス待ちの登山者で長蛇の列となるので、早めの列車に乗って、バス停に並ぼう。

バスはカーブを繰り返す林道を走って高度を上げ、大菩薩湖入口、小屋丸峠入口をすぎると上日川峠に着く。バス停の向かい側にロッヂ長兵衛、林道を少し戻ったところにトイレや駐車場、南西側にテントサイトなどがあり、登山者で賑わっている。

しばらくは樹林の平坦な道が続く

準備を整えたら、ロッヂ長兵衛の右手で分かれる林道に入る。すぐ左手に山道が分かれるが、林道と並行しており、福ちゃん荘で合流するので、どちらを通ってもOK。ここでは、山の雰囲気をより深く味わえる山道経由を案内する。

山道に入ると、右下にトイレ、駐車場を見下ろし、ミズナラなどの落葉広葉樹林をゆるやかに登っていく。林床に笹が広がってよい雰囲気。やがてカラマツ林に入り、福ちゃん荘の建物の間を通ると、ロータリー状の広場に出て、林道と合流する。

広場の北側にある大きな地図や道標に向かって、右へ林道を進むのが大菩薩峠へのコース。左は帰りに下ってくる唐松尾根のコースだ。林道に入り、道なりに進みますが、こちらもなだらかで歩きやすいルート。富士見山荘のかたわらをすぎ、姫ノ湯沢を渡ると対岸に勝縁荘、その裏側に三界庵が建っている。

ロッヂ長兵衛の南側。右の広い林道はバス道路ですぐ先にトイレ、駐車場がある。左へ入る細い林道が大菩薩峠への登山コース。

大菩薩峠は、中里介山が1913~41年にかけて執筆した長編時代小説『大菩薩峠』の舞台とされ、たびたび映画化もされたことが登山の人気に拍車をかけたそう。三界庵は、介山が『大菩薩峠』を執筆した建物。勝縁荘から大菩薩峠までは、やや急な細い林道だ。

この道は一般車の通行は禁止されている。落葉樹林にシラビソなどの針葉樹が混じる林間の道を登り、樹林が途切れて斜面に笹が広がると、行く手に介山荘が見えてくる。

勝縁荘から先も林道が続きますが、道幅が狭い登り。木立が途切れれば、頭上に介山荘が見えてくる。

ひと登りで尾根道に出るとかたわらにトイレ、すぐ北側に介山荘が。介山荘の名も中里介山に由来し、介山が滞在したことも。介山荘の登山道側は山バッジなどグッズの売店になっていて、軽食や飲みものもある。

介山荘の北側で展望が開け、大菩薩峠の標識やケルン、石仏が並んでいて、記念写真の人気スポットだ。富士山などの展望に目を奪われがちですが、東側には鷹ノ巣山、川苔山など奥多摩の山々を望むことも可能。

介山荘の北側は大菩薩峠の標識なども立っていて、人気の撮影・休憩スポットになっている。

大菩薩峠から大菩薩嶺へのコースは笹原や草原が開けた尾根を登る。中里介山文学碑を右に見て、高度を稼ぐごとに富士山をはじめ南アルプス、奥秩父、甲府盆地を囲む山々などのパノラマが開ける。親不知ノ頭を越え、賽ノ河原に下ったところには休憩小屋があり、荒天のときなどに避難できる心強いスポットに。

展望のいい尾根道を山頂へ向かって登る

大菩薩峠から雷岩まで笹原や草原が開けて、明るく、展望に恵まれた尾根道が続く。

尾根上には、あちこちに岩が出ていますので、岩の上に立って、山並みをバックに写真を撮れば、いい記念写真が撮れる。尾根を登りきったところにある、ひときわ目立つ岩が雷岩。大菩薩最高所の展望ポイントのひとつで、このコース随一の展望が。西側は開けて、ランチをとる登山者も多くいる。

コース屈指の展望スポット雷岩。大菩薩嶺側は南へ傾斜しているが開けており、行程的にも昼ごろに着いて食事休憩する登山者が多くいる。

雷岩は大菩薩嶺・丸川峠方面と下山道の唐松尾根コースの分岐点でもある。まずは大菩薩嶺を往復しよう。道標に従って北へ向かい、シラビソなどの針葉樹林を縫う、なだらかな道を10分ほどで大菩薩嶺に到着する。樹林に囲まれて展望はないが、広場になっていて、木立が雨風を遮ってくれるので、荒天時の休憩にも向く。

大菩薩嶺の山頂。木立に囲まれて展望はないが、平坦な広場になっているので休憩に向いている。

下山は雷岩まで戻り、斜面を南東へ下って唐松尾根コースに入る。はじめは開けた斜面の急下降で浮き石もあるが、10分ほど下れば傾斜がややゆるみ、樹林に入る。唐松尾根は、カラマツやシラビソが混生して展望は得られないが、全体に道幅が広く、歩きやすい道になっている。

唐松尾根の上日川峠寄りは名前のとおりカラマツが多く、初夏の新緑、秋の黄葉はとりわけ美しい。

道が南から南東に向きを変え、やや急な尾根をひと下りすると、なだらかになる。前方の樹間に福ちゃん荘が見えると、往路で通った広場に到着。ここからは来た道を上日川峠へ戻る。バスの時刻を確認したあとで、福ちゃん荘やロッヂ長兵衛で土産物などを探していくのもアリ。

上日川峠のバス停前に建つロッヂ長兵衛。売店や食堂があり、原則として4月下旬~11月は毎日、冬期は週末と年末年始の営業。

上日川峠のほかにもある麓の食事・土産・温泉

甲府エリアには上に記した「福ちゃん荘」や「ロッヂ長兵衛」以外にも、帰りに立ち寄りたい、編集部おすすめのスポットは多い。登ってきた山を眺めながら温泉で汗を流すもよし、地元の人と山の話に花を咲かせながら食事を楽しむもよし。ぜひリストを参考に下山後も楽しんで帰ろう。

下山したら立ち寄りたい甲府エリアの飲食店&土産スポットはこちら
甲府エリアの温泉で汗を流して帰ろう
設備の確認は済んでいる?甲府エリアの登山口情報

大菩薩嶺 登山カレンダー(該当月の1日)

大菩薩嶺 山データ

山名:大菩薩嶺(だいぼさつれい)
標高:2,057m
登山適期:4月下旬~11月上旬
営業小屋:ロッヂ長兵衛、福ちゃん荘、介山荘
避難小屋:なし
水場:上日川峠
トイレ:上日川峠、大菩薩峠
ビューポイント:大菩薩峠~雷岩の稜線
連絡先:甲州市観光協会(甲州市観光商工課)TEL.0553-32-2111、栄和交通TEL.0553-26-2344

ルートに変化を持たせるなら

上日川峠からの周回コースに変化を添えるサブコースもある。石丸峠経由で大菩薩峠へ向かえば、途中の山小屋は利用できないものの、静かな登山道を歩けるし、石丸峠の広々とした笹原も魅力的だ。バスを小屋平で降り、石丸峠まで1時間10分、石丸峠から熊沢山を越えて、大菩薩峠まで30分ほど。

大菩薩峠登山口バス停(裂石)からのクラシックルートも健在だが、日帰りはややハードなので、行きは上日川峠までバスを利用し、下山に使うのがいいだろう。上日川峠まで登り2時間10分、下り1時間40分ほど。大菩薩峠登山口バス停の下には日帰り温泉施設の大菩薩の湯もある。

アドバイス

標高がそれほど高くない山だからといって油断していると、とんでもないしっぺ返しを食らうことも少なくない。ここに記載している所要時間はあくまでも目安なので余裕をもって計画は立てよう。また、天候や自分の体調によっては、中止することも検討すること。山はいつまでもそこで待っていてくれる。どんなにその山が低くても、謙虚に向き合うことで、山はあなたを優しく迎え入れてくれる。

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