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八ヶ岳(赤岳) 登山ルート「八ヶ岳の主峰を目指す上級者向け日帰りプラン」

甲信越エリアにそびえる百名山はどの山も一度は登りたい山ばかり。日本アルプスに匹敵する名山が揃っている当エリアからは、岩場歩きと展望が存分に楽しめ、首都圏からのアクセスも抜群で休日には多くの人が訪れる八ヶ岳(赤岳)のコースを紹介する。

ルート概要

美濃戸口→美濃戸→行者小屋→赤岳→行者小屋→美濃戸→美濃戸口

歩行時間

8時間50分

日程

日帰り

技術

★★★☆☆

体力

★★★★☆

レベル

上級

赤岳 登山ルートへのアクセス

公共交通機関

新宿駅からJR中央本線特急で茅野駅へ。ここからは美濃戸口行きのアルピコバスに乗る。終点が美濃戸口。所要時間は40分。

中央自動車道小淵沢ICから八ヶ岳ラインを経由して美濃戸口へ。ここからは登山者が歩く森のなかの未舗装道を走行する。終点が美濃戸。ここの駐車場に車を駐める。早朝の場合、駐車料金は下山時に精算することができる。美濃戸口〜美濃戸を走行時は登山者に注意すること。見かけたら美濃戸口、美濃戸まで同乗させてあげましょう。

ルートプラン

走行距離:15km
登山口:美濃戸口
下山口:美濃戸口
高低差:1,200m

八ヶ岳の主峰、赤岳に登る。歩行時間が長いため、公共交通機関ではなくマイカーで美濃戸まで入ると1時間50分ほど歩行時間を短縮することが可能だ。公共交通機関を利用する場合は事前に確認することが必須。長い道のりだが、美濃戸からは八ヶ岳らしい深い森と苔を楽しみながら歩くことになるだろう。

行者小屋からは八ヶ岳の荒々しい岩場登りが続き、高度が上がるつれてすばらしい展望が広がってくる。勾配は少しきついが、登っていることが誇りに思えてくるだろう。赤岳山頂は岩場なので歩き回らず休憩することをおすすめする。

美濃戸口
↓1時間
美濃戸
↓2時間30分
行者小屋
↓1時間
文三郎尾根分岐
↓40分
赤岳
↓1時間10分
行者小屋
↓2時間30分
美濃戸口

赤岳 登山ルート詳細ガイド

美濃戸から南沢コースに入る

美濃戸口から林道を歩く。展望のない道だが、1時間ほどで美濃戸に到着する。美濃戸の最奥、美濃戸山荘前が実質的な登山口。ここで北沢コースと南沢コースに分かれる。北沢コースは赤岳鉱泉から硫黄岳に向かう道。今回は南沢コースから行者小屋を経由して赤岳に登る最短ルートを進んでいこう。

八ヶ岳の看板の前で南沢コースに入る。階段を下り、何度か流れを渡って進んでいこう。昼でもほの暗い原生林中を30分ほど歩くと、右上に赤岳が見えてくる。

おだやかな道をさらに進むと林の中から涸れた沢のようなところへ出る。正面には硫黄岳から赤岳の稜線が見え、抜けるような青い空を見ることができるだろう。そのまま道なりに歩けば行者小屋に到着する。

行者小屋の周囲は広く平坦。小屋の前にはテントサイトが広がり、多くの人たちが八ヶ岳の自然を楽しんでいる。行者小屋から赤岳山頂まで向かうルート2本あり、ひとつは地蔵尾根からアプローチして稜線に乗り、そこから赤岳天望荘を経由して山頂に立つルート。もうひとつが文三郎屋根から登るルート。

1泊するなら、地蔵尾根からアプローチするルートを勧めるが、今回は時間的に早く行くことができる文三郎屋根からアプローチしてみよう。行者小屋の前でひと休みしたら、出発だ。

展望のいい階段登りが始まる

カラフルなテントの花が咲く行者小屋から阿弥陀岳方面へ向かい、文三郎屋根に取り付く。樹林帯に延びる少し急な道を進むと、阿弥陀岳やそこを通る屋根道が見えてくる。

20分ほど歩くと金網で造られた急勾配な階段が現れ、ここを登り始めて後方を見ると先ほどいた、行者小屋はかなり下に見えている。

ここからは階段登りが連続。急勾配ですが、自分のペースで登っていこう。途中、階段が途切れ鎖場がありますが危険はないので安心を。息が上がったら立ち休みを繰り返しながら進んでいこう。

赤岳山頂で展望を楽しむ

阿弥陀岳から登ってくる道と合流したら、赤岳山頂を目指す。石が転がる道から鎖に取り付き、岩場をクリアしていこう。鎖場が連続しますが、ゆっくりと登れば安全だ。40分ほど登っていけば、赤岳山頂南峰に到着。

赤岳山頂は南峰と北峰に分かれており、南峰には赤岳神社の小社と三角点が置かれている。北、南アルプスのほか、本州中央部の山々があらかた視野に入る絶景をここでは楽しもう。

南峰と細い道で繋がっているのが、北峰。ここに赤岳頂上山荘が建てられています。当然のことながら展望に優れた山小屋で休憩することもできますよ。小屋の前にはテーブルが置かれているので、ここでランチタイムを楽しむのもいいでしょう。好天なら、南峰の岩場に腰を下ろして360度のロケーションを満喫しましょう。

山頂を満喫したら、下山です。往路を慎重に下っていきましょう。下り勾配がきついので、転倒すると大ケガをする可能性があります。十分に注意してくださいね。山の事故は下りに起きると肝に銘じておきましょう。

このルートで満足ができない場合は赤岳山頂から赤岳天望荘まで下り、その先の地蔵屋根を下って行者小屋に戻ってみるのもいいだろう。地蔵屋根は岩場が連続する下り道。中級者なら下りられるはず。赤岳山頂から行者屋根までは1時間30分ほどで到着する。

美濃戸、美濃戸口は寄り道も楽しい

美濃戸、美濃戸口周辺は八ヶ岳を訪れる人を迎える飲食店や温泉施設、土産物の店が充実している。ぜひ帰りに立ち寄ってみよう。利用する登山口のトイレや水場の有無なども確認しておくと安心だ。

下山したら立ち寄りたい八ヶ岳エリアの飲食店&土産スポットはこちら
八ヶ岳エリアの温泉で汗を流して帰ろう
設備の確認は済んでいる?八ヶ岳エリアの登山口情報

赤岳 登山カレンダー(該当月の1日)

赤岳 山データ

山名:赤岳(あかだけ)
標高:2,899m
登山適期:7月~10月中旬
営業小屋:やまのこ村、赤岳山荘、美濃戸山荘、行者小屋赤岳頂上山荘
避難小屋:なし
水場:行者小屋
トイレ:美濃戸口、美濃戸、行者小屋
ビューポイント:赤岳山頂
連絡先:茅野市観光課(TEL.0266-72-2101)、アルピコ交通バス(TEL.0266-72-2151)

初心者なら1泊で挑戦を

首都圏から近くアクセスがいいため、八ヶ岳エリアは1年を通じて人気のある登山ルートだ。とくに今回紹介した主峰の赤岳は知名度の知名度は高くリピーターが多いことでも知られている。このコースは日帰りなので上級者向きになるが、1泊なら登山初心者でも挑戦できる。

神話によると、八ヶ岳は富士山と背比べをして勝ったが、富士山に蹴飛ばされて八つの峰に分かれたのだとか。また北八ヶ岳に屹立する蓼科山は八ヶ岳の妹で、八つに分かれた兄の姿を悲しみ、その涙が川となり、それが溜まってできたのが諏訪湖という逸話もあるようだ。

アドバイス

ここに記載している所要時間はあくまでも目安。自分の経験や体力と相談しながら、ゆとりある計画を立てよう。また、天候や自分の体調によっては、中止することも検討すること。山はいつまでもそこで待っていてくれる。「家を出るときから帰宅までが山登り」ということを忘れずに、存分に山を楽しんでほしい。

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装備を揃え、知識を貪り、実体験し、自分を高める。山にハマる若者や、熟年層に注目のギアやウエアも取り上げ、山との出会いによろこびを感じてもらうためのメディア。

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