
筆とまなざし#159「笠置山で初めての試み。『笠置山クリーンアップ作戦2019』!!」

成瀬洋平
- 2019年12月27日
各地の岩場で行なわれている清掃活動。笠置山でも始動!
先週の土曜日は笠置山で清掃活動を行ないました。名付けて「笠置山クリーンアップ作戦2019」。とはいえ、「クライミングを楽しみながらゴミを見つけたら拾ってください」とFacebookで呼びかけた程度のものでどんなものになるかはわかりませんでした。各地の岩場で清掃活動が行なわれています。笠置山クライミングエリア内でたときどきゴミを見かけることがあるのですが、笠置山では初めての試みです。また、人気のボルダーの近くに残置マットの残骸があるなど、大きなゴミが目についていたので、ぼくらの仲間でそれらを手分けして回収したいと思い、一般クライマーにも呼びかけてみたのです。
ふたりずつ3チームに分かれて大きなゴミを回収しました。ぼくは残置マットの残骸をビニール袋に入れてバックパックに括り付け、駐車場まで運び上げました。ほかのメンバーは座椅子の残骸を回収。マットが足りず、苦肉の策で鉄パイプの入った座椅子を運び上げてマットとして使っていたのでしょうか。そのまま岩場に置き去りにするというのは酷い話ですが、なんとしてでもその課題を登りたかったという気持ちも少しは伝わってきてなんともいえない感情になります。夕方6時、すっかり暗くなってから駐車場の東屋に設置した回収ボックスに行くと、空き缶、ペットボトル、それからブラシなどが少しだけボックスに入れられていました。一般クライマーにはあまり認知されていなかったようでしたが、とりあえずこの機会に大物を回収できたのでよしとしよう。気がかりだったことがなくなり、すっきりした気持ちで回収したゴミを車に入れて帰宅しました。
以前、ヨセミテで「フェイスリフト」というクリーンアップイベントの企画者にインタビュー取材をしたことがありました。その活動は年々大きくなり、クライマーのみならずメーカーやパークサービスなども巻き込んで、いまではヨセミテの一大イベントになっているのだと聞きました。今回は小規模だったけれど、定期的に行っていくことでなにかおもしろいことが始まるかもしれない。そんなふうに感じた一日でした。
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