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筆とまなざし#161「海の幸を堪能しながらクライミング。”梶賀の岩場”へ」

暖かい三重の岩場ですごす週末。海の幸とクラックとトラッドルートを楽しむ

週末の三日間は、三重県尾鷲市に近年開拓された「梶賀の岩場」へ行ってきました。このあたりの海岸には花崗班岩の断崖が続いており、ところどころにクライミングスポットがあります。すぐ南にある「神須ノ鼻」や「ナサ崎」は以前訪れたことがあるのですが「梶賀の岩場」は初めて。たまには暖かい岩場で海の幸を堪能しながらクライミングがしたいと思い出かけたのです。

神須ノ鼻はスパッと割れたクラックが多いのに対して、こちらはどちらかというとフェイスクライミングのエリア。縦横に複雑なクラックが走りリムーバブルプロテクションを使ってフェイスを登るトラッドルートもあります。8割が5.10台から5.11前半のボルトルート。初心者でも楽しめる岩場といえます。

断崖上部に整備されたアプローチを慎重にたどり、岩棚を回り込んで下ると開けた海岸に出ました。周りは白から黄色、紫色の美しい岩壁がずらりと並び、太平洋が一望できます。燦々と降り注ぐ日差しは暖かくて気持ち良い。まずはいちばん左の易しいクラックから登り、1日の最後にこのエリアの看板トラッドルート「ディープシー(5.11a)」を登りました。すっぱりとしたクラックと違ってプロテクションをどこにセットするかが鍵になるルート。クラックは浅かったりフレアしていたり表面が脆かったりと一筋縄にはいきません。オブザベーションでの読みがあたり、レストしながら慎重に登ると終了点に到着しました。

15年ぶりに知人を訪ねて。限られた人生のなかで、お世話になった人たち

浜辺にあるキャンプ場で車中泊をしました。G Wと夏の間だけ有料となるキャンプ場で、それ以外の時期は管理人もいません。静かな入江を眺めながら、近所のスーパーで買ってきたお刺身とビールで乾杯。汐音を聞きながら眠りました。翌日は朝から雨だったので那智大社まで足を伸ばし、マグロを求めて那智勝浦へ。港でお昼ご飯を食べてから、さらに南に位置する太地町へ知人を訪ねました。学生時代にとてもお世話になった方で、じつに15年ぶりの再会です。突然の訪問にも関わらず畑仕事から急いで帰ってきてくれたその笑顔は、あのときと少しも変わっていませんでした。

これまでお世話になった人たちに、自分はきちんと恩返しができているのだろうか。たくさんの人に会い、ある一定の時期がすぎるとご無沙汰してしまうのは当たり前のことだけれど、それでもふと顔を思い浮かべたり手紙を書いたりして、その人のことを思う。ぼくは人付き合いが得意ではありません。でも人生の時間は限られています。悔いのないように生きていきたいと、いまさらながら思う再会でした。

午後から天気が回復し、翌朝は気持ちの良い青空が広がっていました。暖かな日差しを浴びながら浜辺でコーヒーを飲み、岩場へと車を走らせました。

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PROFILE

成瀬洋平

ライター/絵描き

成瀬洋平

1982年岐阜県生まれ。山でのできごとを絵や文章で表現することをライフワークとする。自作の小屋で制作に取り組みながら地元の笠置山クライミングエリアでは整備やイベント企画にも携わる

成瀬洋平の記事一覧

1982年岐阜県生まれ。山でのできごとを絵や文章で表現することをライフワークとする。自作の小屋で制作に取り組みながら地元の笠置山クライミングエリアでは整備やイベント企画にも携わる

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