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山の中で働こう!雲の上ですごした日々

大好きな山で働いてみたい。キミも一度くらいはそう思ったことがないだろうか。でも、街中の会社と比べたら、そこは環境も制度も異なる職場。わからないことだらけ。それこそ下界から雲を掴むよう。それなら経験者に聞いてみよう。職場としての山小屋、その魅力について。

北アルプス 穂高岳山荘

きっかけは北欧へ留学していたころに、日本の山が恋しくなり、山に住みたいと思ったことでした。履歴書はデンマークから国際郵便で。穂高への憧れと、高所が好きなので稜線上の穂高岳山荘を選びました。仕事はお客様をお迎えするための掃除や炊事などが中心。今シーズンはフロント係で受付と売店に立っていました。スタッフとアルバイト、男性と女性などで大きな役割は分かれていますが、みんなで助け合って働いています。大きな小屋なのでスタッフは多いほう。年齢もさまざまですが、その賑やかな雰囲気が大家族のようで好きです。小屋へは水彩道具とスケッチブックを持っていって、目の前の美しい色や景色を記録するように描きます。雄大な景色を定点観測できることは小屋番の魅力のひとつ。デザイナーとしての制作活動のインスピレーションを、山小屋で働きながらたくさん得ています。

屋根の上の特等席で休憩時間にスケッチ。
荷揚げのようす。
遊びに来てくれた友人を見送る。
朝休憩には涸沢岳へ。山頂からの360度の絶景は何度見ても飽きることがない。槍・北穂の絵は毎年必ず描く。

経験者:テキスタイルデザイナー 真田 緑

「自然からの収穫で毎日に彩りを」をコンセプトに自身のブランドH/A/R/V/E/S/Tを展開。登山をメインに1年を通してアウトドアを満喫。軽井沢在住。

「穂高にいる喜び。何度も訪れたくなる居心地のよい山小屋!」
  • 勤務期間:8月〜10月 (4年間、年によって勤務期間は異なる)
  • 勤務時年齢:28歳〜31歳
  • 給与:日当¥8,000〜

南アルプス 鳳凰小屋

山で写真を撮るには、とにかく山にいることがチャンス。山小屋勤務時代には考えもしなかったことをいまでは思います。それぐらい山が日常になり、雨や雪が降ろうが、つねに目の前に広がる光景にレンズを向けて生活できた日々は、フォトグラファーにとってぜいたくな時間でした。反面、見返すと朝夕の絶景を捉えた写真は少なめ。鳳凰小屋は谷合の小屋。地理的なハンデはもちろん、ベストシーズンの夏秋の朝夕はひたすら接客に追われていたことを思い出します。山小屋ごとにも特色があります。オーナーの細田さんがフォトグラファーだったこともあり、日常的に空き時間があると山へ撮り歩きに行くことに理解があったのも山写真へのめり込む大きな要因だったのではないでしょうか。まあ、最大の要因はどこにも行けず、写真しかやることがないというシンプルすぎる環境かもしれませんが。

太陽の下で右往左往して、たったひとつの火に集まって、当たり前に感じられなくなりつつある感覚をフルスロットルにして生活するのが山小屋だった。
山小屋ではトタンが乾燥機。太陽が出ればなんでも熱々なトタンに乗せていた。

経験者:フォトグラファー 宇佐美博之

昨年末は北岳ボーコン沢ノ頭で独り山忘年会。満天の星も束の間、深夜2時すぎからの風音はピリッとして、いい締め括りでした。

「肉体労働のご褒美に山中を駆け回る日々。 山登りが必然的に強くなったなぁ」
  • 勤務期間:4月〜12月(7年連続)
  • 勤務時年齢:23歳〜31歳
  • 給与:日当¥7,000〜

北アルプス 燕山荘

燕山荘では受付(案内係)・売店を担当していました。山小屋があるのは北アルプス三大急登と呼ばれる合戦尾根を登った先。苦労して登ってきたお客さまを「お疲れさまでしたー!」と笑顔で迎えていました。それから季節の花の解説をしたり、ライチョウの情報を知らせたり。私自身もお客さまとの会話を通して情報収集を楽しんでいました。日の出と日の入り、両方を拝むことができるのも燕山荘の魅力です。歓声が聞こえてきて、慌てて外へ飛び出した日も。その場にいる人たちといっしょに感動できて、人と人との距離がとても心地よい世界です。ちなみに、同じ小屋番をしていた旦那さんにも出会えました。一生のパートナーにも出会えるかも?(笑)

窓の向こうの燕岳は見るたびに表情を変えていくので、あまりの美しさに手を止めて見惚れてしまう。
天気のいい日は布団干し!布団が2倍以上膨らむほど強力な太陽。ついでにスタッフも日向ぼっこ

経験者:midorinotent主宰 クドウマユコ

山と洋裁、山とごはんをテーマに、オリジナルのハンターベスを受注生産。各地で開催する受注会やワークショップはHPやインスタ@mayuyaponから。

「非現実の夢、あるいは第2の青春時代のような場所! 」
  • 勤務期間:4月〜11月(2年連続)
  • 勤務時年齢:28〜31歳
  • 給与:契約期間により変動(ボーナスあり)

南アルプス 剱澤小屋

私はもともと医療関係の仕事をしていました。しかし「山をやりたい!」という思いが募るあまり、唐突に退職。それなら山に篭ろう、まずは山で働いてみようと思い立ち、剱岳を望める剱澤小屋に飛び込んだのでした。山小屋で得たものといえば“山仲間”の存在。以前は周りに登山をする人がほとんどいませんでした。ところが山小屋には山を愛するかたがたくさん集まります。スタッフやお客さまはもちろん、山岳警備隊、山岳ガイド、クライマー、なかには8,000m峰サミッターまで。これだけの人々と知り合える、それだけでも山小屋での経験はすばらしいことだと思います!彼らとは現在でも連絡を取り合う仲。いつまでも大切にしていきたい山仲間です。

これでも仕事中。ふざけすぎて怒られたことも。
ヘリの荷上げ待ち。目前にそびえる剱岳はいつ見ても飽きることがな く、本当にかっこいい。
雪渓を掘り出して、登山客の安全のために道を造るようす。

経験者:石井山専 新宿東口ビックロ店 橋谷田義樹

登山をしていた父の影響で自分も山にのめり込む。好きな山は地元福島の磐梯山。上京して1年たったが、いまだに東京のバスの乗り方がわからない。

「山を愛するたくさんの方々と出会うことができた! 」
  • 勤務期間:7月〜10月
  • 年齢:22〜23歳
  • 給与:日当¥8,000

飯豊連峰 大日杉小屋

山形県飯豊町に移住した友人より紹介されました。昔ながらの山と寄り添い暮らす、中津川という集落の途絶えそうな景色を撮影してほしいと。山小屋の管理人も募集していると。大日杉小屋は、初夏から秋にかけての僅かな登山シーズン以外、基本的には無人小屋です。不安と期待を抱え、ひとりぼっちで臨んだ2カ月間。認めてもらえるように一生懸命働きました。時間はいくらでもあります。天候が荒れること数日間、だれも来ないときさえありました。心配をし、支えてもくれた集落や山岳会のみなさん。若いのに感心と喜んでくれた登山者の方の笑顔。すべてが楽しい思い出で、毎年通う特別な場所となっています。

毎朝の清々しい光や満点の星空がとにかく忘れられない。自然のなかに長く佇むことで出合え、気づける美しい瞬間たち。山と写真と人生に向き合うのには最高の時間

経験者:写真家 飯坂 大

ネパールの辺境地域を旅して里山の魅力を紹介する「GHT Pro ject」を進行中。人とヒト、自 然と暮らし、地方と都市、日本と世界をつなぐ。

「里とつながる登山口、山と暮らした先人たちの季節を体験」
  • 勤務期間:7月〜8月(2008年)
  • 勤務時年齢:26歳
  • 給与:月給約¥180,000

八ヶ岳 高見石小屋

きっかけは、自然のなかで生活したいというシンプルな理由でした。都会はたしかに便利だけども、山小屋という特殊な環境で、お金では買えない経験をしてみたかったんです。仕事は、第一に小屋の維持・管理。それに水や電気や燃料、食材などの管理。山小屋がきれいな状態で営業できるように維持していくことです。そして、接客や掃除、料理などの基本的なこと。また、登山道の整備や歩荷や薪作り、冬なら雪かきなどの外仕事もやります。高見石小屋ならではの仕事といえば、宿泊のお客様に向けた星空の解説でしょうか。天体望遠鏡を使ったりもするので、私自身だれよりも楽しんでいます。とても不便な環境ですが、日々やりがいを感じて働いています。

夏の期間、食材はすべて歩荷。登山口から1時間ほどだが、1 日に3往復することも。
夏は天水で、冬は近くの池まで汲みに行く。氷を割ってそのまま汲む。
こんなに美しい夕日が見れてしまうのも小屋番の特権。

経験者:高見石小屋  木村 託

神奈川県出身の28歳。もともと星が好きで、星がきれいに見える場所を追い求め、山登りをするように。今年はニュージーランドへ星を見に行く予定。

「不便を楽しみながら、現代の生活ではできない経験ができる」
  • 勤務期間:通年(4年連続)
  • 勤務時年齢:24歳〜28歳
  • 給与:日当¥6,000〜8,000

 

出典

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PROFILE

PEAKS 編集部

PEAKS 編集部

装備を揃え、知識を貪り、実体験し、自分を高める。山にハマる若者や、熟年層に注目のギアやウエアも取り上げ、山との出会いによろこびを感じてもらうためのメディア。

PEAKS 編集部の記事一覧

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