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「西穂山荘」北アルプスの山小屋完全ガイド

登山者にとって快適な山歩きを楽しむための心強い味方、山小屋。館内施設や食事、成り立ちや売店メニューなど、山小屋の膨大な情報を集約しているので、山行計画に役立つこと間違いなし!

通年営業の貴重なベース

新穂高ロープウェイを利用し、比較的手軽に穂高連峰の頂に立てるのが西穂高岳の魅力。西穂山荘はその西穂高岳登山の拠点となる山小屋。森林限界よりわずかに低い標高2,367mの稜線上に建ち、ウッディな造りの建物は周囲の環境にマッチし、雰囲気もよい。

小屋からは上高地や焼岳にも道が通じているので、ロープウェイ駅からの往復だけでは飽き足らない登山者にも、北アルプス入門の格好のベースとなっている。穂高の急峻な岩場歩きに自信がない人でも、西穂稜線の独標までならとくに危険箇所はなく、穂高連峰登山の入門コースとして人気がある。

この小屋は島々案内人組合の名ガイド、村上守氏が1941年に建設。しかし1990年10月、火災により焼失。その後1990年にレストハウスを、翌年には本館が新築された。

現在は守氏の孫にあたる文俊さんが三代目の社長を務め、ベテランや若いスタッフとともに小屋を守り続けている。

またこの小屋は、北アルプス南部では唯一の通年営業。冬のアルプス登山入門者にとって貴重な存在になっている。

西穂山荘のおすすめベスト3

西穂山荘の名物は、なんといっても西穂ラーメンをおいて語れない。岐阜県高山ラーメンを使った本格派だ。味噌と醤油があり、醤油味は具だくさんで、ピラミッドピークのような大ぶりの海苔が飾られて見た目もきれい。山小屋離れしたその味は、このラーメンを食べにくる人がいるほどの人気だ。

また、北アルプスの稜線で唯一通年営業している山小屋として知られ、雪山入門の基地として人気が高い。厳しい冬山にあって、暖かく快適な山小屋の存在は頼もしい限り。外がマイナス20℃の世界でも、小屋の中ではストーブが焚かれ、天国のような環境だ。

ロープウェイが強風で止まったり、悪天候などで停滞せざるを得ない状況下でも、西穂山荘では豊富な書庫があるので、充足感がある。これまで手にできなかった本や読みたかった本を探し出すことができるだろう。2367mで読書をして、気長に時をすごすのもある意味、非常に贅沢な過ごし方だ。

No1. 北アルプス唯一の通年営業

新穂高ロープウェイが通年運行しており、冬でも比較的安全に登山できるのが魅力。正月前後を中心に冬の穂高を訪れる登山者の拠点となっている。霧氷やエビのシッポなど夏山では見られない風景が展開し、白銀の穂高が堪能できる。ただし、寒さは厳しく本格的な雪山装備は必携。

No2. 名物・西穂ラーメン

ラーメン好きにはたまらないのが西穂ラーメン。味噌と醤油味があり、いつも迷ってしまう。細麺でスープの絡みがよく、喉を通りやすい。今日はどっちにしよう?

No3. 書庫が充実

受付の横にあるのが膨大な量を誇る書庫。山岳雑誌や山岳図書はもちろん、小説から文庫本まで幅広くそろっている。とくに漫画は、停滞時にまとめ読みするのにオススメ。

館内施設

レストハウス

昼食のレストランや自炊などに利用される。消灯時間まで談笑したり、お酒を嗜んだりできるくつろぎのスペース。

広くてきれいな食堂

本館1階にある食堂は、調度品はすべて木製で雰囲気がよい。食後にはスライドショーや講演会が開かれることもある。

荷物室がある

部屋とは別に荷物室があり、混雑時に部屋が一杯になったときなどに有効なスペースとして使える。

受付

宿泊手続きは、小屋に入ってすぐ右側にあるこの受付で。登山道の情報も教えてもらえる。

自動販売機

21時の消灯時間まで利用できる自動販売機。ビールやジュースなどが並ぶ。値段は街より高めです。

食事

朝食

朝食もボリュームたっぷり。卵やサケなど朝食の定番おかずのほかにも、煮物やお新香など品数豊富なのがうれしい。

夕食

夕食の一例。チキン南蛮やエビフライなど、豪華なおかずが並ぶ。品数も山小屋の食事としてはかなり充実している。

お土産・売店

レストランのカウンターにはさまざまな地酒の一升瓶が並び、酒好きにはたまらない。ラーメンやカレーなど軽食の注文もここで。売店ではピンバッジや手ぬぐい、バンダナなども買える。

部屋

各部屋6 〜14畳の畳部屋となっている。混雑時はほかのグループとの相部屋になるので、譲り合って使おう。部屋は木目の壁がきれい。個室利用は要問い合わせ。

洗面所・トイレ

ともに本館1階にある。トイレは使用済みペーパーを備え付けのゴミ箱に入れる分別方式。水は下からポンプアップしてまかなっているため貴重だ。

テント場

テント場は小屋のすぐ隣にある。広くはないが、フラットな場所で張りやすい。週末などは混み合う。

DATA
設営数:30張
利用料:1,000円/人
水場:小屋(200円/リットル)
小屋からの時間:すぐ
地面:土
トイレ:あり

「西穂山荘(にしほさんそう)」の基本情報

設備

テント場:あり
水場:あり
個室:あり
自炊室:あり
乾燥室:あり
お風呂:なし
生ビール:あり

営業期間

通年

電話・電波

ドコモ:良好
au:良好
ソフトバンク:不安定
公衆電話:なし

収容人数

250人

標高

2,367m

宿泊料金

1泊2食:9,800円
素泊まり:7,100円
お弁当:1,000円

連絡先

0263-36-7052
www.nishiho.com

※2018年2月現在の情報です。営業時間や定休日などは変更となる場合がございますので、お出かけ前にご確認ください。

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PROFILE

PEAKS 編集部

PEAKS 編集部

装備を揃え、知識を貪り、実体験し、自分を高める。山にハマる若者や、熟年層に注目のギアやウエアも取り上げ、山との出会いによろこびを感じてもらうためのメディア。

PEAKS 編集部の記事一覧

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