「徳澤園」北アルプスの山小屋完全ガイド
PEAKS 編集部
- 2018年03月04日
INDEX
登山者にとって快適な山歩きを楽しむための心強い味方、山小屋。館内施設や食事、成り立ちや売店メニューなど、山小屋の膨大な情報を集約しているので、山行計画に役立つこと間違いなし!
山中のオアシス「氷壁の宿」
上高地バスターミナルから梓川沿いを歩くこと約2時間。広い草原が現れると徳沢に着く。ハルニレの大木が点在する草原は現在テント場として利用されているが、かつては牧場があった場所である。見上げると前穂高岳が大きくそびえ立ち、まるで海外の山岳リゾート地のような空間だ。
そこに建つ徳澤園は井上靖の小説『氷壁』の舞台となった宿で、「氷壁の宿」とも呼ばれている。
中に入ると受付には花が飾られ、とても明るい雰囲気。建物もヨーロッパの山岳リゾート調のクラシックな雰囲気で、落ち着いた空間となっている。シーズンの予約は毎年2月1日から。上部の山小屋が混雑する日でもゆったり過ごせるので利用価値は充分。
名物ソフトクリーム
かつてこの地にあった上高地牧場の名残というわけではないが、徳澤園の名物はソフトクリーム。とにかくおいしいので、ぜひご賞味あれ。
館内施設
外観
シックな木造の建物で、森の中にマッチした雰囲気で佇んでいる。1階は外来食堂で、槍・穂高方面に向かう登山者の格好の休憩場。
豪華なラウンジ
まさにヨーロッパの山岳リゾートといった趣のラウンジ。寒い時期には、薪ストーブの炎が冷えた体を温めてくれる。
オリジナルグッズ豊富
併設された売店の「みちくさショップ」。Tシャツや手ぬぐい、カップなど、オリジナルがそろう。特製ブルーベリージャムも人気。
風呂
開放感あふれるお風呂
宿泊者専用のお風呂。写真は女湯で、広々とした窓からは、徳沢の森を眺めることができる。男湯も別にあり。
部屋
洋室、和室、相部屋の3タイプ。
洋室は、リゾートホテルのような部屋。
和室は壁が色分けされた個性的な調度。いずれももちろん個室利用。
相部屋は、カラフルなカーテンで仕切られた、カプセルホテルのような独特な形式で、プライベート空間を保てる。
テント場
テント場としてはこれ以上ないほど快適な空間。夏にはレンタルテントもあり。
DATA
設営数:200張
利用料:700円/人
水場:あり
小屋からの時間:徒歩0分
地面:草地
トイレ:徒歩2分
「徳澤園(とくさわえん)」の基本情報
設備
テン場:あり
水場:あり
個室:あり
自炊室:あり
乾燥室:あり
お風呂:あり
生ビール:あり
営業期間
4月下旬~11月初旬
電話・電波
ドコモ:良好
au:良好
ソフトバンク:良好
公衆電話:あり
収容人数
100人
標高
1,560m
宿泊料金
1泊2食:12,000円~
素泊まり:8,000円
お弁当:900円
連絡先
0263-95-2508
www.tokusawaen.com
※2018年2月現在の情報です。営業時間や定休日などは変更となる場合がございますので、お出かけ前にご確認ください。
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- BRAND :
- PEAKS
- CREDIT :
- テキスト/渡辺幸雄 森山憲一 写真/宮田幸司 仁田慎吾 野口祐一 後藤武久 宮上晃一 渡辺幸雄 杉村 航 新井和也 井上大助 森山憲一 高橋庄太郎 岡野朋之 亀田正人 梶山 正 三宅 岳 内田 修 矢島慎一 加戸昭太郎 星野秀樹 西田省三 太田孝則 中村成勝 泥谷範幸 大森千歳 宇津木昌樹 山小屋提供
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PROFILE
PEAKS 編集部
装備を揃え、知識を貪り、実体験し、自分を高める。山にハマる若者や、熟年層に注目のギアやウエアも取り上げ、山との出会いによろこびを感じてもらうためのメディア。
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