「天狗山荘」北アルプスの山小屋完全ガイド
PEAKS 編集部
- 2018年03月06日
INDEX
登山者にとって快適な山歩きを楽しむための心強い味方、山小屋。館内施設や食事、成り立ちや売店メニューなど、山小屋の膨大な情報を集約しているので、山行計画に役立つこと間違いなし!
小さくて家庭的な山小屋
白馬岳と唐松岳のちょうど中間点に位置する天狗山荘。小屋から唐松岳へ向かう場合は、後立山連峰のなかでも1、2を争う難関「不帰ノ嶮」が待ち構えている。そのため白馬岳から白馬三山を縦走し唐松へぬける場合は、白馬三山を通過した時点で時間が遅かったり、不帰ノ嶮で天候が崩れそうな場合は、天狗山荘で1泊するのがオススメだ。
小屋の前には「天狗池」という池があり、周辺はコマクサやウルップソウなど高山植物の宝庫でもある。
小屋のこだわりはなんといっても食事。名物「天狗鍋」はやさしいお味で疲れた体もあたたまる。立地上通過することも多いが、小さな小屋ならではの魅力がたっぷり詰まっている。なるほど、リピーターが多いというのもうなずける。
館内施設
自慢の「天狗文庫」
廊下には「天狗文庫」と名づけられた書棚があり、文庫がズラリ。部屋には持ち込み禁止だ。
小さな乾燥室
部屋は小さいが、中央に設置されたストーブで充分にあたためられるので、乾きが早い。
食堂ホール
食堂兼談話室。売店もこちらにある。木目調のあたたかな食堂は居心地がよく、夕食が終わったあともつい長居してしまう。
食事
朝食
焼き鮭、卵焼き、ハム、漬物、 食堂ホールのり、ご飯、味噌汁。どれもちょうどいいボリュームで山小屋のスタンダードな朝食。
夕食
天狗鍋をメインに焼魚、煮物類、サラダ、あたたかいそうめん、ご飯。どれも家庭的でやさしいお味です。
お土産・売店
売店には、お菓子類が多く、行動食の補給が可能。
お土産には天狗山荘オリジナルタオルが人気だ。
部屋
廊下を奥まで進むと、全室かいこ部屋の客室がある。各部屋にはカーテンがつけられているため、着替えのときなどに便利だ。
テント場
場所がら少しゴロゴロした岩が多いので、整地された場所を選んで設営しよう。
DATA
設営数:50張
利用料:1,000円/人
水場:小屋
トイレ:あり
地面:石
小屋からの時間:1分
夕食は名物「天狗鍋」
夕食には天狗山荘の名物、天狗鍋が。お魚のだしがでていて食べるとほっと落ち着く、家庭的なやさしいお味。
「天狗山荘(てんぐさんそう)」の基本情報
設備
テント場:あり
水場:あり
個室:なし
自炊室:あり
乾燥室:あり
お風呂:なし
生ビール:あり
営業期間
休業中のため要問合わせ
電話・電波
ドコモ:通話困難な場合が多い
au:通話困難な場合が多い
ソフトバンク:通話不可
公衆電話:なし
収容人数
200人
標高
2,730m
宿泊料金
1泊2食:9,800円~
素泊まり:6,800円~
お弁当:1,100円
連絡先
0261-75-3788
https://yamagoya.hakubakousha.com/
※2018年2月現在の情報です。営業時間や定休日などは変更となる場合がございますので、お出かけ前にご確認ください。
- CATEGORY :
- BRAND :
- PEAKS
- CREDIT :
- テキスト/渡辺幸雄 森山憲一 写真/宮田幸司 仁田慎吾 野口祐一 後藤武久 宮上晃一 渡辺幸雄 杉村 航 新井和也 井上大助 森山憲一 高橋庄太郎 岡野朋之 亀田正人 梶山 正 三宅 岳 内田 修 矢島慎一 加戸昭太郎 星野秀樹 西田省三 太田孝則 中村成勝 泥谷範幸 大森千歳 宇津木昌樹 山小屋提供
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PROFILE
PEAKS 編集部
装備を揃え、知識を貪り、実体験し、自分を高める。山にハマる若者や、熟年層に注目のギアやウエアも取り上げ、山との出会いによろこびを感じてもらうためのメディア。
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