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「烏帽子小屋」北アルプスの山小屋完全ガイド

登山者にとって快適な山歩きを楽しむための心強い味方、山小屋。館内施設や食事、成り立ちや売店メニューなど、山小屋の膨大な情報を集約しているので、山行計画に役立つこと間違いなし!

裏銀座縦走の基点

北アルプス三大急登のひとつ、ブナ立(たて)尾根を登りきったところに位置するのが烏帽子小屋。森林限界のぎりぎりのところに位置し、木々にかこまれた静かな小屋だ。

食堂、休憩スペース、乾燥室、寝室といった基本的な設備はしっかりしており、派手さはないが安心できる建物。営業期間外は冬季小屋も開放され、登山者の安全を守っている。

小屋に着いたら見逃せないのが、夕日の絶景だ。小屋は西側に向かって開けており、赤牛岳、その向こうに薬師岳の稜線を一望できるポイントになっている。

一方テント場のある方面に少し上るとヘリ着き場があり、高瀬ダムはもちろん唐沢岳、餓鬼岳、燕岳などを一望できる。木々に包まれながらも少し歩けば眺望を楽しめる、稀有な山小屋なのだ。

名前の由来となる烏帽子岳に登ってみるのもよいが、その北に広がる四十八池の散策もおすすめだ。さまざまな色の花に囲まれた小さな池塘が数多く点在しており、ミニ尾瀬といった風情をかもし出す。小屋からは往復1時間半弱。ゆっくりと時間をとり、周囲を散策してみたい小屋でもある。

奇岩のカタマリ、鳥帽子岳

烏帽子小屋から烏帽子岳までは片道約30分で到着できる。ただしそこはまだ山頂ではない。山頂にまで登るにはさらなる労力が必要となる。烏帽子岳は鋭い岩峰の山。登って行くには岩場をよじ登っていかないといけない。クサリはしっかり整備されているが、ミスのないように慎重に進んでいこう。

山頂標が立っているのは、実際の山頂の少し下の岩場が安定しているところ。さらに上の岩に登ることもできるが、そこから上は滑落の危険もあるので、登れる自信のある人だけにとどめておこう。

烏帽子岳が位置するのは、北アルプスのほぼ中心の場所。山頂からはグルっと展望が開けており、黒部ダム越しには立山、剱岳のほか、鹿島槍ヶ岳などの後立山連峰の山々、餓鬼岳、燕岳など北アルプス南部の山々まで一望できる。まさに北アルプスの真ん中にいるという実感が得られるだろう。

遠くから見るとまさに「烏帽子」という通り、鋭く尖った岩のカタマリ。

遠くから見ると登るのは困難のように感じられるが、実際は登山者のためにクサリが取り付けられ、進んでいくルートもペイントで表示されているので、気をつけて進めば登れるだろう。ただし危険を感じたら無理はしないように。

山頂からの眺め。左手に見えている黒い山は水晶岳。ちょうど正面に見える白っぽい山は赤牛岳で、そこから右手前に延びている尾根道は読売新道。右手には立山から薬師岳をつなぐ稜線も見える。山頂から次に行きたい山、ルートを選ぶのも面白いだろう。ちなみに烏帽子岳は200名山の一座。

館内施設

玄関は自炊&休憩スペース

昼間は休憩室にもなる玄関。午後2時まで軽食も可能だ。夜は自炊室になるが、スペースは限られているので譲りあって使おう。

休憩室にもなる食堂

山岳写真が飾られる食堂。宿泊者が少ないときには休憩スペースも兼ねる。テレビもあるので、翌日の天気予報を見ておこう。

乾きの早い乾燥室

2畳ほどしかない乾燥室に、ストーブが二基。熱がよく対流するので乾きは早い。こまめにチェックして譲りあうように。

手洗い用の水が出る洗面所

木々に囲まれながらも、稜線にあるため天水が頼りの烏帽子小屋。ここの水は手洗い専用で、飲料水は別途購入が必要だ。

食事

朝食

朝食もバランスのよいメニュー。展望の良い烏帽子岳山頂で日の出を迎えたいなら、お弁当をもらっておく選択もあり。

夕食

夕食のメインはボルシチ!さらに、具だくさんの味噌汁やサラダ、お新香など盛りだくさん。夕食は17時からで、ごはんのおかわり可。

部屋

1階は各部屋6~14畳の畳部屋。混雑時はほかのグループとの相部屋になるので、譲り合って使うように。個室利用をしたい場合は問い合わせよう。

客室は2階にもあり、大きな二段ベッドといった構造。仕切りがなく、大きな屋根裏部屋のようになっている。ハシゴで昇降するので、足元には注意。

洗面所・トイレ

洗面所の奥にあるトイレはミニマムな構造で、採光もない。朝の出発時はやはり混みあう。

お土産・売店

ジュースなどのほか、飲料用の水も売られている。おみやげの手ぬぐいやピンバッジなども。

テント場

斜面に位置しており、段々畑のように整地されている。水の流れる場所には張らないように。

「烏帽子小屋(えぼしごや)」の基本情報

設備

テン場:あり
水場:なし
個室:なし
自炊室:あり
乾燥室:あり
お風呂:なし
生ビール:なし

営業期間

7月上旬〜10月上旬

電話・電波

ドコモ:通話困難な場合が多い
au:通話不可
ソフトバンク:通話不可
公衆電話:なし

収容人数

70人

標高

2,550m

宿泊料金

1泊2食:9,500円
素泊まり:6,500円
お弁当:700円

連絡先

090-3149-1198
http://home.384.jp/eboshi2628vera/

※2018年2月現在の情報です。営業時間や定休日などは変更となる場合がございますので、お出かけ前にご確認ください。

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PEAKS 編集部

PEAKS 編集部

装備を揃え、知識を貪り、実体験し、自分を高める。山にハマる若者や、熟年層に注目のギアやウエアも取り上げ、山との出会いによろこびを感じてもらうためのメディア。

PEAKS 編集部の記事一覧

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