「ロッジくろよん」北アルプスの山小屋完全ガイド
PEAKS 編集部
- 2018年03月23日
INDEX
登山者にとって快適な山歩きを楽しむための心強い味方、山小屋。館内施設や食事、成り立ちや売店メニューなど、山小屋の膨大な情報を集約しているので、山行計画に役立つこと間違いなし!
湖畔のキレイなお宿
毎年100万人の観光客が訪れるという黒部ダムから歩いて30分ほどの湖畔に位置するロッジくろよん。アクセスに恵まれたこの山小屋は、夏の観光シーズンには黒部の自然を求める観光客の宿泊者が多いほか、付近の沢でイワナやニジマスを追う釣り客も多い。
そんな事情を反映して、2006年から数年かけて少しずつリニューアルされた館内の設備はとてもきれいで、民宿のような雰囲気がある。
小屋に登山者が多くなるのは、毎年10月ごろの下ノ廊下開通以降。スタート地点の黒部ダムにもっとも近い宿泊施設なので、アルペンルートの始発以前に出発できることがその理由だ。
1976年に開業した、北アルプスでもっとも新しい山小屋のロッジくろよん。ここは観光客と登山者、両方のニーズに応えている。
館内施設
じゅうたんのロビー&受付
玄関を入るとすぐのロビーには、テレビと本棚などが置かれ、くつろげるスペース。山小屋というよりは、民宿のロビーのような雰囲気。
大食堂
いちどに50人程度が食事をできる食堂。ごはんなどは自分でおひつからよそうスタイル。
水まわり
水道設備が整っており、下界と同じように水を使うことができる。トイレも水洗式。
食事
朝食
朝食は7時と山小屋にしては遅め。一般の宿泊者も多いからだ。下ノ廊下をめざすのであればお弁当をもらい、早朝に出発しよう。
夕食
夕食はカツや肉じゃが、酢の物など充実したもの。あらかじめ予約すれば、イワナの塩焼きや骨酒も別料金で堪能することができる。
お土産・売店
売店はとくになく、玄関と屋外のトイレ棟にそれぞれある自動販売機で缶ビールやジュースを買うことができる。イワナの骨酒や塩焼きを頼めることも。
部屋
客室は2階に15室、1階に2室。畳張りの6畳間のほか、絨毯張りの2段畳ベッド備え付けの部屋もある。掃除が行き届いた部屋はきれい。
テント場
黒部ダムへ向かう遊歩道脇にある。木枠で仕切られている場所が張りやすいだろう。
DATA
設営数:40張
利用料:800円/人
水場:あり
小屋からの時間:3分
地面:土
トイレ:あり
ここがオススメ
きれいな浴室
男女別の浴室は、タイル張りの浴槽がふたつずつ。シャワーもあり、一日の疲れを癒すにはばっちり。水が豊富な小屋だからこそのありがたいサービス。
「ロッジくろよん(ろっじくろよん)」の基本情報
設備
テン場:あり
水場:あり
個室:あり
自炊室:なし
乾燥室:あり
お風呂:あり
生ビール:なし
営業期間
4月中旬〜11月中旬
電話・電波
ドコモ:良好
au:不安定
ソフトバンク:通話困難な場合が多い
公衆電話:なし
収容人数
80人
標高
1,480m
宿泊料金
1泊2食:¥10,260
素泊まり:¥7,020
お弁当:¥1,080
連絡先
076-463-6350
www.kuroyon.com
※2018年2月現在の情報です。営業時間や定休日などは変更となる場合がございますので、お出かけ前にご確認ください。
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- PEAKS
- CREDIT :
- テキスト/渡辺幸雄 森山憲一 写真/宮田幸司 仁田慎吾 野口祐一 後藤武久 宮上晃一 渡辺幸雄 杉村 航 新井和也 井上大助 森山憲一 高橋庄太郎 岡野朋之 亀田正人 梶山 正 三宅 岳 内田 修 矢島慎一 加戸昭太郎 星野秀樹 西田省三 太田孝則 中村成勝 泥谷範幸 大森千歳 宇津木昌樹 山小屋提供
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PROFILE
PEAKS 編集部
装備を揃え、知識を貪り、実体験し、自分を高める。山にハマる若者や、熟年層に注目のギアやウエアも取り上げ、山との出会いによろこびを感じてもらうためのメディア。
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