「西駒山荘」日本山小屋完全ガイド
PEAKS 編集部
- 2015年04月24日
INDEX
登山者にとって快適な山歩きを楽しむための心強い味方、山小屋。館内施設や食事、成り立ちや売店メニューなど、山小屋の膨大な情報を集約しているので、山行計画に役立つこと間違いなし!
かぐわしい木の香りが漂う
中央アルプス将棊頭山(しょうぎかしらやま)直下に一する山荘。木曽駒ヶ岳八合目と胸突ノ頭を結ぶ稜線上に建ち、木曽駒ヶ岳からは約2時間。
この山荘の始まりは、大正2(1913)年8月に発生した学校集団遭難を機に、同4年に地元住民らによって石室が作られたことによる。増改築を重ねてきたが老朽化により建て替えられ、平成26(2014)年8月に新装オープン。山荘はその当時の石室を残した造りで、石室内部には今回の建て替え時に地域の人が歩荷で上げたレンガも使われ、安全な登山を祈る人々の思いが詰まっている。
山荘前はコマクサの群生地で、こちらも地域の人たちや集団登山の中学生が登山の折に植えて、登山客とともに守り育てている。水場は山荘から2分ほどの近さに「天命水」が湧き、シーズン中は涸れることがない。必要な分を持参の容器に入れよう。
館内施設
食堂兼談話室
細長いテーブルが置かれた食堂は談話室を兼ねている。初対面の人とも里山の味覚を同じテーブルで味わうと会話は弾む。
部屋
部屋は大部屋が基本。新装したばかりで日差しの差し込む部屋はほのかに木の香りが漂う。混雑時は詰め合って使おう。
受付
入口を入ると受付。次の人が靴を入れられるよう気配りを。また、小屋の近くにはシーズン中は涸れない「天命水」がある。
食事
多くの人たちを笑顔にしてきた古くからの名物、西駒ンカレー。
「西駒山荘(にしこまさんそう)」の基本情報
設備
テン場:なし
水場:あり
個室:なし
自炊室:なし
乾燥室:あり
お風呂:なし
生ビール:なし
営業期間
7月上旬~10月中旬
電話・電波
ドコモ:不安定
au:不安定
ソフトバンク:通話不可
公衆電話:なし
収容人数
40人
標高
2,680m
宿泊料金
1泊2食:8,500円
素泊まり:6,000円
お弁当:1,000円
連絡先
090-2660-0244
https://www.ina-city-kankou.co.jp/yamagoya/nishikoma/
※2015年3月現在の情報です。営業時間や定休日などは変更となる場合がございますので、お出かけ前にご確認ください。
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PROFILE
PEAKS 編集部
装備を揃え、知識を貪り、実体験し、自分を高める。山にハマる若者や、熟年層に注目のギアやウエアも取り上げ、山との出会いによろこびを感じてもらうためのメディア。
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