「北沢峠こもれび山荘」北アルプスの山小屋完全ガイド
PEAKS 編集部
- 2015年04月24日
登山者にとって快適な山歩きを楽しむための心強い味方、山小屋。館内施設や食事、成り立ちや売店メニューなど、山小屋の膨大な情報を集約しているので、山行計画に役立つこと間違いなし!
甲斐駒と仙丈、どちらにも対応
いまや南アルプス北部への表玄関となったといってもいい北沢峠でバスを下りると、目の前にある建物。昭和60(1985)年開業と比較的新しいが、付近の小屋の中では最も規模が大きく、収容人数も多い。山小屋の多くが苦しむ水の確保にも苦労はなく、自家発電だが24時間対応の自動販売機が稼働するなど、発電力にも問題はない。そうした余裕もあり、休憩だけの客も暖かく迎え入れてくれる。
北沢峠こもれび山荘の名前の通り、樹林に囲まれ窓辺には木漏れ日が注ぐ。自炊なら屋外で調理を行うのだが、木漏れ日を浴びてなら気持ちいい。
もともとの市営から、現在は民間に移管されている。ご主人の竹元さんは、年齢が若いこともあり、意欲に溢れていて、多くの人が抱きがちな、混雑していて隣の人と1枚の布団を分けあうとか、食べさせればいいのだろうというような食事とか、山小屋に対するマイナスのイメージを少しでも払拭すべく、努力を積み重ねている。できるだけ混雑しないように配慮してくれるほか、メニューや売店の品揃えも意欲的だ。
自慢は焼きたてのパン。ほかに手間のかかる味噌なども手作りにこだわっている。
ストーブの対流熱が上階まで届くように天井は一部吹き抜け。ここには書棚もある。
上下2段になった部屋が中心。個室は受付順になり運がよければ利用できる。
香物が美味しい秘密はこの甕にあり。手作りヌカ漬けもスタッフのおもてなし。
布団類は天気のいい日に干しており、ほのかにお天道さまの匂いも。
「北沢峠こもれび山荘(きたざわとうげこもれびさんそう)」の基本情報
設備
テント場:なし
水場:あり
個室:なし
自炊室:なし
乾燥室:あり
お風呂:なし
生ビール:あり
営業期間
4月下旬~11月下旬
電話・電波
ドコモ:通話不可
au:通話不可
ソフトバンク:通話不可
公衆電話:なし
収容人数
110人
標高
2,036m
宿泊料金
1泊2食:8,500円
素泊まり:5,500円
連絡先
080-8760-4367
https://www.ina-city-kankou.co.jp/yamagoya/kitazawa/
アクセス
北沢峠バス停下車、甲斐駒ヶ岳から3時間
※2015年3月現在の情報です。営業時間や定休日などは変更となる場合がございますので、お出かけ前にご確認ください。
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PROFILE
PEAKS 編集部
装備を揃え、知識を貪り、実体験し、自分を高める。山にハマる若者や、熟年層に注目のギアやウエアも取り上げ、山との出会いによろこびを感じてもらうためのメディア。
装備を揃え、知識を貪り、実体験し、自分を高める。山にハマる若者や、熟年層に注目のギアやウエアも取り上げ、山との出会いによろこびを感じてもらうためのメディア。