「鳳凰小屋」日本山小屋完全ガイド

登山者にとって快適な山歩きを楽しむための心強い味方、山小屋。館内施設や食事、成り立ちや売店メニューなど、山小屋の膨大な情報を集約しているので、山行計画に役立つこと間違いなし！

達成感をかみしめたい

夜叉神峠から鳳凰三山を縦走し、三山最北の地蔵岳から東へわずかに下った所に建つ。夜叉神峠から歩くと、歩き続けても9時間はかかる。それでも、縦走をなし遂げた達成感に浸った後に宿泊すれば、不思議な居心地のよさに魅了されるだろう。

御座石温泉や青木鉱泉など、韮崎方面から登ってくる宿泊客が多いが、鳳凰三山から甲斐駒ヶ岳方面への縦走路からわざわざ外れて、この小屋を目指すファンが相当な数にのぼるという。特別に便利のいい場所にあるとか、施設がとても充実しているとかのわかりやすい理由があるわけでもない。しかし、一度泊まってみれば、不思議な居心地のよさを感じて、あなたも仲間に加わってしまうかもしれない。

小屋の周辺では花が咲き継ぎ「花の鳳凰小屋」と呼ばれる。天気のいい日は花を眺めつつ、屋外に設けられたテーブル辺りで自炊をする人も多いという。

7〜10月を除き、営業期間内でも休む場合がある。利用するなら、必ず予約してから出かけると安心だ。

食事の時間は季節によって変わり、混雑時は入れ換え制になる。

こたつのある談話室。ここに集まって一夜を過ごせば翌朝にはすっかり仲間どうし。再会を約束して散っていく登山者も多いと聞く。こたつの効用といったところか。

庭先にある水場。蛇口から常に豊富な水が注いでいる。コーヒーや食事もおいしくなるという魔法の水だ。

テント場には約50張が設営できる。ひとり800円。自由に水が使えるので、自炊でも気楽だ。

「鳳凰小屋（ほうおうごや）」の基本情報

設備

テント場：あり
水場：あり
個室：なし
自炊室：なし
乾燥室：あり
お風呂：なし
生ビール：なし

営業期間

4月下旬〜1月上旬

電話・電波

ドコモ：良好
au：通話困難な場合が多い
ソフトバンク：通話不可
公衆電話：なし

収容人数

150人

標高

2,400m

宿泊料金

1泊2食：8,000円
素泊まり：5,000円
お弁当：1,000円

連絡先

0551-27-2018
http://www.houougoya.jp

アクセス

御座石温泉から6時間、地蔵岳から1時間

※2015年3月現在の情報です。営業時間や定休日などは変更となる場合がございますので、お出かけ前にご確認ください。