「光岳小屋」日本山小屋完全ガイド
PEAKS 編集部
- 2015年04月25日
登山者にとって快適な山歩きを楽しむための心強い味方、山小屋。館内施設や食事、成り立ちや売店メニューなど、山小屋の膨大な情報を集約しているので、山行計画に役立つこと間違いなし!
食事提供に厳格なルールあり
2,500mを超える標高をもつ山の中で最南端に位置するのが光岳。その頂上まで約20分を残すだけの、山頂直下ともいうべき場所に建っている。
長野県側の易老渡(いろうど)から登るルートが一般的だが、ひたすら登り続けて8時間ほどかかり、かなりの体力が求められる。また、最も近い茶臼小屋からでも6時間ほどかかる。いずれにせよ、綿密な計画を立てなければ、訪れられない小屋だ。
興味深いのは、この小屋の食事提供のルール。全員が50歳以上、かつ3名以下のグループで、さらにあらかじめ食事を提供してほしい旨の予約をし、午後3時までに宿泊の手続きをすませる……といくつもの条件をすべて満たさなければならない。ただし、三伏峠(さんぷくとうげ)以北からの縦走で訪れたという場合に限り、年齢制限だけは外してもらえる。食事提供を制限するのは、大人数なら分担して荷物を持つことができるし、若いうちから楽を覚えさせないという親心的な配慮からとか。
板張りの床に座布団を敷いて食事を。自炊したものでもOK。
山頂の南西にある石灰岩の巨岩が斜面から突き出し、陽光を受けてテカテカと光っていたからと名付けられたといういわれをもつ光岳。アクセスが難しいため、百名山完登をこの山で達成する人も多いとか。
客室は2階建て。室内の階段のほか、外の階段を使って直接2階に入ることもできる。
テント場はよく整備されてはいるが、小さめ。6~8張ほど、ひとり400円。
「光岳小屋(てかりだけごや)」の基本情報
設備
テント場:あり
水場:あり
個室:なし
自炊室:あり
乾燥室:なし
お風呂:なし
生ビール:なし
営業期間
7月上旬〜9月下旬
電話・電波
ドコモ:不安定
au:通話不可
ソフトバンク:通話不可
公衆電話:なし
収容人数
40人
標高
2,591m
宿泊料金
1泊2食:7,500円
素泊まり:4,500円
連絡先
0547-58-7077
http://alps2592.c.ooco.jp/
アクセス
易老渡から8時間、光岳から20分
※2015年3月現在の情報です。営業時間や定休日などは変更となる場合がございますので、お出かけ前にご確認ください。
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PROFILE
PEAKS 編集部
装備を揃え、知識を貪り、実体験し、自分を高める。山にハマる若者や、熟年層に注目のギアやウエアも取り上げ、山との出会いによろこびを感じてもらうためのメディア。
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