「農鳥小屋」日本山小屋完全ガイド
PEAKS 編集部
- 2015年04月26日
登山者にとって快適な山歩きを楽しむための心強い味方、山小屋。館内施設や食事、成り立ちや売店メニューなど、山小屋の膨大な情報を集約しているので、山行計画に役立つこと間違いなし!
山小屋ならではの時間を
間ノ岳から農鳥岳へ向かう稜線上、仙塩(せんえん)尾根へ通じる登山道を分けてほどなく見えてくる小屋。西農鳥岳の山頂直下ともいうべきロケーション。風の強さを物語るように、地面に伏せるように背を低くして建っている赤い屋根が目印だ。白峰(しらね)三山を縦走するには欠かせず、間ノ岳(あいのだけ)の山腹をトラバースすることによって仙塩尾根の主脈縦走路にも出られる便利な立地でも人気。
ご主人の深沢さんは昔気質で、初めのうちはとっつきにくいと思うかもしれない。しかし、山を愛し、登山客を愛するが故の厳しい言葉や態度だということがわかれば、一気に打ち解けられるだろう。その証拠に、ご主人に会うことを目的に、ここまで登ってくる常連客も多い。
電気がなく、日常の快適さとは全く違った環境だが、山小屋ならではの豊かな時間を約束してくれる。
きちんと畳まれた毛布はひとり4〜5枚見当。自分で調整を。
テント場は約50張が設営できる。ひとり500円。最初のうちに場所を確保しても、混雑してくれば移動が必要になることも。周囲の状況には気を配っておきたい。
10分ほど下った所に水場がある。小屋で求めることもできるが、明るいうちに必要な量をここで汲んでおくといいだろう。
ご主人がひとりだけの場合も多い。手が空いていそうな時を狙って、声をかけるようにしたい。
「農鳥小屋(のうとりごや)」の基本情報
設備
テント場:あり
水場:あり
個室:なし
自炊室:なし
乾燥室:あり
お風呂:なし
生ビール:なし
営業期間
7月上旬〜11月上旬
電話・電波
ドコモ:良好
au:通話不可
ソフトバンク:通話不可
公衆電話:なし
収容人数
120人
標高
2,800m
宿泊料金
1泊2食:8,000円~
素泊まり:5,500円
連絡先
0556-48-2533
https://www.town.hayakawa.yamanashi.jp/tour/spot/staying/noutori.html
アクセス
広河原から9時間30分、農鳥岳から1時間30分
※2015年3月現在の情報です。営業時間や定休日などは変更となる場合がございますので、お出かけ前にご確認ください。
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PROFILE
PEAKS 編集部
装備を揃え、知識を貪り、実体験し、自分を高める。山にハマる若者や、熟年層に注目のギアやウエアも取り上げ、山との出会いによろこびを感じてもらうためのメディア。
装備を揃え、知識を貪り、実体験し、自分を高める。山にハマる若者や、熟年層に注目のギアやウエアも取り上げ、山との出会いによろこびを感じてもらうためのメディア。