「鍋割山荘」日本山小屋完全ガイド
PEAKS 編集部
- 2015年04月27日
登山者にとって快適な山歩きを楽しむための心強い味方、山小屋。館内施設や食事、成り立ちや売店メニューなど、山小屋の膨大な情報を集約しているので、山行計画に役立つこと間違いなし!
名物鍋焼きうどんをご賞味あれ
丹沢の主峰のひとつ、塔ノ岳の西南に連なる鍋割山の山頂に建つ小屋。年中無休で朝から登山客を迎えている。登山口に置かれたペットボトルをボランティアで運ぶ登山者の姿も多く見られるようになった。この小屋を訪れるだれもが知る名物の逸品が鍋焼きうどん(1,000円)。寒い時期はもとより、真夏でもぼたぼた汗をかきながら食べるためだけに、遠方から訪れるファンも多いという。
ご主人の草野さんは、鍋焼きうどんをはるかにしのぐ伝説的な人物。若いころには100㎏を超える荷物を背負って山に登ることもしょっちゅうだったといい、総重量80t以上にのぼったという資材をすべてひとりで担ぎ上げた結果、現在の建物があると聞けば、その言葉には深い意味が感じられ、うなづかざるを得ない。会話と味を楽しみに、せっせと通いたくなる小屋だ。
ここから塔ノ岳へ向かい、小丸尾根の分岐までを鍋割山稜という。梅雨のころのこの道は、新緑がことのほか美しい。
中2階のような造りの場所が寝室。意外に落ち着いて眠れる。
1階の休憩室。休日になると、ここで名物の鍋焼きうどんを食べる人たちで混雑する。
今や鍋割山荘の代名詞にもなった鍋焼きうどん。休日には全国からファンが訪れ、1時間待ちになることもある。
山頂から眺める小田原方面。好天ならば山頂からは大きな富士山が眺められ、箱根や伊豆方面の山並み、相模湾も展望できる。
「鍋割山荘(なべわりさんそう)」の基本情報
設備
テント場:なし
水場:なし
個室:なし
自炊室:なし
乾燥室:なし
お風呂:なし
生ビール:なし
営業期間
通年(要予約)
電話・電波
ドコモ:不安定
au:通話困難な場合が多い
ソフトバンク:不安定
公衆電話:なし
収容人数
70人
標高
1,273m
宿泊料金
1泊2食:6,500円
素泊まり:4,500円
連絡先
090-3109-3737
https://nabewari.net/
アクセス
大倉から3時間40分、塔ノ岳から1時間20分
※2015年3月現在の情報です。営業時間や定休日などは変更となる場合がございますので、お出かけ前にご確認ください。
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PROFILE
PEAKS 編集部
装備を揃え、知識を貪り、実体験し、自分を高める。山にハマる若者や、熟年層に注目のギアやウエアも取り上げ、山との出会いによろこびを感じてもらうためのメディア。
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