「麦草ヒュッテ」日本山小屋完全ガイド
PEAKS 編集部
- 2015年04月30日
登山者にとって快適な山歩きを楽しむための心強い味方、山小屋。館内施設や食事、成り立ちや売店メニューなど、山小屋の膨大な情報を集約しているので、山行計画に役立つこと間違いなし!
高山植物&高原ハイクも楽しみ
佐久平と諏訪の分水嶺に当たる麦草峠に建つ。八ヶ岳を横断する国道299号線に面している小屋で、大きな三角形の屋根が目印。緩やかな斜面の草原に建つ小屋はメルヘンの世界にあるかのよう。平成19(2007)年に創立50周年を迎え、開業以来多くの旅人に親しまれてきた。ここを起点にして茶臼山や縞枯山、八柱山(やばしらさん)へ向かう登山者も数多い。ここから先の峰々は山頂に近づくにつれて急登や大小の石があり厳しい表情を見せる。小屋の周辺では春先にはルリビタキ、夏になるシナノオトギリやリンネソウなどが見られ、山の素顔に間近に触れられる。
部屋は相部屋と6畳と8畳の個室があり、いずれも清掃が行き届き気持ちいい。敷地には地下120mまで掘った専用井戸を持ち、さまざまなシーンで地下水が活躍している。5月~10月頃はお風呂に入浴でき、疲れた心身のケアができると好評だ。食事は地元のものを使った手作り料理。食堂は宿泊者以外でも利用でき、コーヒー520円やパウンドケーキセットなどを。
食堂には花などの写真やランプ、かんじきが飾られ、本棚もある。
リピーターや初めてという人も同じ食卓を囲む。山のルートについて登山歴の長い人からアドバイスをもらう人もいるとか。
主菜のほかにキンピラ、酢の物、おしんこの並ぶ手作り料理の隠し味は専用井戸からの地下水といえそう。水は宿泊者は無料。
部屋は個室と相部屋を備えている。個室だと寒い時期はコタツにいながらにして窓越しに空模様を確認できる。
「麦草ヒュッテ(むぎくさひゅって)」の基本情報
設備
テン場:なし
水場:あり
個室:あり
自炊室:なし
乾燥室:あり
お風呂:あり
生ビール:なし
営業期間
通年
電話・電波
ドコモ:通話困難な場合が多い
au:通話不可
ソフトバンク:通話不可
公衆電話:なし
収容人数
150人
標高
2,127m
宿泊料金
1泊2食:7,560円~
素泊まり:5,400円~
お弁当:600円
連絡先
090-4127-8282
http://www.mugikusa.com/
アクセス
麦草峠バス停からすぐ。縞枯山から1時間30分。
※2015年3月現在の情報です。営業時間や定休日などは変更となる場合がございますので、お出かけ前にご確認ください。
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PROFILE
PEAKS 編集部
装備を揃え、知識を貪り、実体験し、自分を高める。山にハマる若者や、熟年層に注目のギアやウエアも取り上げ、山との出会いによろこびを感じてもらうためのメディア。
装備を揃え、知識を貪り、実体験し、自分を高める。山にハマる若者や、熟年層に注目のギアやウエアも取り上げ、山との出会いによろこびを感じてもらうためのメディア。