「雷鳥沢ヒュッテ」北アルプスの山小屋完全ガイド
PEAKS 編集部
- 2018年03月30日
INDEX
登山者にとって快適な山歩きを楽しむための心強い味方、山小屋。館内施設や食事、成り立ちや売店メニューなど、山小屋の膨大な情報を集約しているので、山行計画に役立つこと間違いなし!
室堂唯一の外湯あり
地獄谷に湧出する温泉を利用することで、山小屋でありながら、温泉につかることができる室堂立山エリア。この地で最初に温泉付きの山小屋として建てられたのが「雷鳥沢ヒュッテ」だ。その前身は1947年に建設された「房治荘」(オーナーの名前が佐伯房治さんだった)で、当時は源泉地帯の中心に建てられていた。その後1975年にロッジ立山連峰の隣接地へ移転し、「ニューフサジ」と改名。さらに経営者が変わったことにより、現在の「雷鳥沢ヒュッテ」となった。
特徴はなんといっても温泉。エリア内唯一の外湯があり、山の風にあたりながら源泉かけ流しの湯を味わうことができる。
建物はコンクリート4階建てで、収容人数は250人と格段に多い。とくに大人数で利用する際にはオススメの山小屋だ。
館内施設
小さな喫茶店
休憩室兼喫茶室。テレビはもちろん、隣には本棚があり、マンガや文庫など数多く取り揃えられている。奥には喫茶受付もあり。
2回転する食堂
食事は受付時に食券を渡されて、時間を分けられる。館内放送が流されるので、部屋でゆっくりしていてもわかりやすい。
自炊はここで!
入口横には、テーブルと椅子があり、ここで自炊が可能。館内の水道はそのまま飲用できるため、自炊者にはありがたい。
入口横には乾燥室
あまり広くはないが入口横には乾燥室が設置されている。館内に入る前に濡れたものは脱いでから、ロビー横の乾燥室で乾かそう。
食事
朝食
ソーセージ、れんこんきんぴら、漬物などのおかずに加えて、温泉卵とのり。つい白飯が進んでしまう。
夕食
魚の照り焼き、エビフライ、サラダ、インゲンのゴマ和え、煮物などおかずは6品。味噌汁はトロトロした独特の味だ。
お土産・売店
受付横には売店を併設。休憩室にも喫茶受付があり、コーヒーなど注文可能だ。缶ビール、ペットボトル飲料などもあり。
部屋
雷鳥沢ヒュッテは4階建てで、2〜3階はすべて客室で全31部屋ある。
上の写真は20〜30人収容可能の大広間。団体客やツアー客が使用することが多いそう。
個室はこちら。寒い時期になると、窓枠に木枠がはめ込まれるため、室内は少し暗くなる。
ここがオススメ
室堂唯一の外湯
24時間入浴可能な内湯のほかに、なんと外湯もある。源泉かけ流しなので、やけどには要注意。最初に入る場合は水でうめて、温度を調節しよう。
「雷鳥沢ヒュッテ(らいちょうざわひゅって)」の基本情報
設備
テン場:なし
水場:あり
個室:あり
自炊室:あり
乾燥室:あり
お風呂:あり
生ビール:あり
営業期間
4月下旬〜10月中旬
電話・電波
ドコモ:良好
au:不安定
ソフトバンク:不安定
公衆電話:なし
収容人数
250人
標高
2,400m
宿泊料金
1泊2食:9,500円〜
素泊まり:6,000円
お弁当:900円
連絡先
076-463-1835
www.raichozawa.net
※2018年2月現在の情報です。営業時間や定休日などは変更となる場合がございますので、お出かけ前にご確認ください。
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- BRAND :
- PEAKS
- CREDIT :
- テキスト/渡辺幸雄 森山憲一 写真/宮田幸司 仁田慎吾 野口祐一 後藤武久 宮上晃一 渡辺幸雄 杉村 航 新井和也 井上大助 森山憲一 高橋庄太郎 岡野朋之 亀田正人 梶山 正 三宅 岳 内田 修 矢島慎一 加戸昭太郎 星野秀樹 西田省三 太田孝則 中村成勝 泥谷範幸 大森千歳 宇津木昌樹 山小屋提供
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PROFILE
PEAKS 編集部
装備を揃え、知識を貪り、実体験し、自分を高める。山にハマる若者や、熟年層に注目のギアやウエアも取り上げ、山との出会いによろこびを感じてもらうためのメディア。
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