「三伏峠小屋」日本山小屋完全ガイド
PEAKS 編集部
- 2015年04月30日
登山者にとって快適な山歩きを楽しむための心強い味方、山小屋。館内施設や食事、成り立ちや売店メニューなど、山小屋の膨大な情報を集約しているので、山行計画に役立つこと間違いなし!
最高所の峠に建つ
南アルプスの南北を分ける峠で、最も標高が高いことで知られる三伏峠に建つ小屋。シラビソやダケカンバなどの針葉樹林が生い茂る峠は、塩見岳へ向かう人と荒川三山方面を目指す人の分岐点でもある。
水の確保は、多くの山小屋が苦労する難題。この小屋もその例にもれずどころか、収容人数が多いため、より切実な悩みだ。利用客が多くなるシーズンには一段と悩みが深くなる。そこで工夫を施しているのが、屋根で受け止めた雨水を大容量のタンクに溜め、これを飲用以外の生活用水として利用すること。これを、水不足を解消する切り札としている。
予約営業の昼食、充実したラインナップの売店はもとより宿泊料などで現金が必要。両替さえ容易にはできない山の上だけに、釣銭が不足気味になりやすい。小銭を持ち歩くのは結構な重量になり、うっとうしいが、できるだけ用意するのがマナー。
館内施設
食堂
50人までは一度に食事ができる食堂は、窓が多くとってあり、明るい雰囲気。小屋を取り巻く針葉樹の森を眺めながら食事ができる。気分もリフレッシュするはず。
部屋
本館客室。混雑時でもひとり分の布団は敷けそうだ。
ほぼ全域が国立公園内のため、指定場所でしかテントを張ることはできない。小屋からわずかに登った所に広がるテント場は、約25張分の広さ。水場は脇の樹林の道を下って約10分。利用料はひとり700円。
「三伏峠小屋(さんぷくとうげごや)」の基本情報
設備
テン場:あり
水場:あり
個室:なし
自炊室:なし
乾燥室:なし
お風呂:なし
生ビール:なし
営業期間
7月上旬〜9月下旬
電話・電波
ドコモ:不安定
au:通話不可
ソフトバンク:通話不可
公衆電話:なし
収容人数
150人
標高
2,615m
宿泊料金
1泊2食:8,500円
素泊まり:5,500円
お弁当:1,000円
連絡先
0265-39-3110
http://sanpukutouge.com/
アクセス
鳥倉登山口から3時間15分、塩見岳から4時間30分。
※2015年3月現在の情報です。営業時間や定休日などは変更となる場合がございますので、お出かけ前にご確認ください。
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PROFILE
PEAKS 編集部
装備を揃え、知識を貪り、実体験し、自分を高める。山にハマる若者や、熟年層に注目のギアやウエアも取り上げ、山との出会いによろこびを感じてもらうためのメディア。
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