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ホイッスル山でどれだけ聞こえるかテスト!

ケガや体調不良、または道迷いで動けなくなり遭難したときに、自分の居場所を知らせるための道具がエマージェンシーホイッスルだ。でも、装備している人は案外少ないうえに、ホイッスルを吹いたこともないという人も多いよう。そこで平型、箱型、そしてバックパックのホイッスル、さらには声と指笛は、どう聞こえるのかを山で比べてみた!

文◉PONCHO Text by PONCHO
写真◉荒木優一郎 Photo by Yuichiro Araki
出典◉PEAKS 2018年9月号 No.106

自分の居場所を知らせるホイッスル。

使用したホイッスルは3つ。

携帯性にすぐれた平型で、エマージェンシーグッズで知られるSOLのレスキューホーラーホイッスル。大きな音が鳴る箱型のオールウェザーホイッスルのウィンドストームホイッスル。

そして最近のバックパックであれば多くが採用しているチェストストラップのバックル一体型ホイッスル。
これらに加えて、大声、指笛の聞こえ方を山でテスト。また少しでも客観的な結果を得るために、簡易な騒音計ではあるが計測し、数値化を試みた。

ホイッスルには縦笛型の金属製もあるが、低温化で仮に素手で触ると、皮膚に張り付く可能性がある。低山でも真冬であれば氷点以下になるので、今回はプラスチックや樹脂製を選んだ。

ところでホイッスルでSOSを知らせる吹き方は、1分間に6回、つまり10秒に1回吹き、1分休み、また1分で6回吹くことを繰り返すことで合図となる。その遭難信号への応答は1分間に3回、つまり20秒に1回吹き鳴らし、1分休み、再び1分間に3回。覚えておこう。

テストしたホイッスルはこの3つ

大音量で聞き取りやすい特殊構造を採用

オールウェザーホイッスル/ウィンドストームホイッスル

¥1,050(実勢価格)
重量:13g(実測値)

陸上で約800m、なんと水中でも約15m の距離でも聞こえることをウリにした大音量ホイッスル。同社上位モデルのコンパクト版だが、その性能の高さに遜色はなし!

低温化でも音の変化が少ないコンパクトモデル

SOL/レスキューホーラーホイッスル

¥1,500(2個セット)
重量:6g(実測値)
問:スター商事

ABS樹脂製で軽く、 壊れにくい平型。カタログ値では110db の高い音がおよそ1.6㎞先まで届くとある。コンパクトでショルダーストラップ等に装着しても邪魔にならない。

バックパックに標準装備万が一の際の強い味方

チェストストラップのバックルホイッスル

重量:4g(実測値)

ホイッスルを携帯していても、例えば滑落してしまった際に取り出せない、どこにいったかわからない……ときに有効。バックルがホイッスル付きだと知らない人もいるのでは?

ホイッスルの定位置はショルダーストラップ!

ホイッスルはエマージェンシーでもすぐに吹ける場所にセットしておかなければ意味がない。パンツのベルトループやキーホルダーならバックパックを背負っていないときに滑落しても使える。登山時はほとんどパックを背負っているので、ショルダーストラップも◎

山で比べてみました【1】

10m離れた場所での音量は?

蝉の鳴き声が響き、小鳥もさえずる森のトレイル。そのままでも53 ~ 58db の音がある状況で、10m 離れた地点から音量を計測。まずはホイッスルの音の大きさのベースとして調べてみた。

結果はオールウェザー、SOL、 バックルの順となった。ちなみに声は69.3db でもっとも小さく、指笛は83.6db とバックルよりも大きかった。が、これは筆者が、指笛が得意なので個人差は大きい。

ホイッスルの音の印象は、オールウェザーは内部に玉が入っておりピリリリリと響く高音、SOLはガサついて空気が抜ける音の違和感に気が付きやすいかも、バックルはトンビの鳴き声のような高くとおる音だった。

山で比べてみました【2】

200m離れ、姿の見えない場所では?

写真の計測機が示すとおり、虫や鳥、沢の音が響き53 ~ 60db の自然音があるなかで計測した。結果は自然音に埋もれてしまったようで、いずれも数値に変化がなかった。しかしホイッスルの音ははっきりと聞こえていた。

なかでもよく聞こえたのはオールウェザー。ピリリリリという変化のある音色は明らかにホイッスルの音が鳴っていると気が付きやすかった。SOLはやや印象は弱いものの、どこかでなにかが鳴っているとわかる。

バックルは、美しい高音でよく響いてきたが、それがホイッスルの音なのか、鳥の鳴き声なのか、事前に音を聞いたことがないと判別しにくいように感じた。

山で比べてみました【3】

高低差65m下の鞍部から鳴らすと?

谷を見渡せる小高い山の上から計測。その高低差は約65m。木々のない開けた場所で音が反響して聞こえるような環境。ここでもオールウェザー、SOL、バックルの順番で計測機の数値は高かった。

しかし数値の差以上によく聞こえたのはオールウェザー。数値は低いがバックルの甲高い音もよく響いて聞こえた。ちなみに声は49.4dbだったが、環境とミスマッチな男性の野太い声は、聞き取りやすく感じた。

指笛は、なんと73.2db ! 断トツで計測機の数値が高かった。これは笛を鳴らす向きの差かもしれない。伝えたい方向に向かって吹くことで、音が伝わる差が出ているように思えた。

山で比べてみました【4】

高低差65mの山の上で鳴らすと?

最後は場所を入れ替え、高低差65mの山の上でホイッスルを吹き、 谷の下で計測。オールウェザーの音の強さはもっともよい。が、強く何度も吹いた結果、内部のボールが唾液で濡れて、音の響きがなくなり、小さく聞こえた。

バックルは変わらず心地よい高音。ホイッスルを吹く向きが下向きなので谷に響き聞こえやすい。SOLは音の違和感がココでも注意を向けさせる。また、何度吹いても音の変化、劣化はなかった。

声は55db、指笛は45db だったが、このときの指笛は別の人が吹き、個人差が明らかになった。また当然だが、何度も大声を出したり指笛を吹いたりするのは疲れる……。

山で比べてみた結果

  1. どんな環境でもよく聞こえるのはオールウェザーのホイッスル。軽く吹いても気付かれやすい音でオススメ。
  2. SOLは音の変化が少ない。唾液も凍る寒冷地で影響を受けにくい構造に思え、過酷な環境ほどよいかも。
  3. バックルのホイッスルは、意外や使える。ただ音が、鳥や鹿の鳴き声に似ているため、聞き逃されるかも?
  4. 何度も大声を出し、指笛を強く吹くのは体力を使う。軽く吹いて大きな音が鳴るホイッスルは、必須装備だ!

出典

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PEAKS 編集部

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装備を揃え、知識を貪り、実体験し、自分を高める。山にハマる若者や、熟年層に注目のギアやウエアも取り上げ、山との出会いによろこびを感じてもらうためのメディア。

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