丹沢縦断ストイックハイク|ルートガイド
PEAKS 編集部
- 2020年11月06日
INDEX
歩行時間は11時間ちょっとで、1日で歩ききるためにはかなりの脚力が必要。だが主脈縦断は、懐の深い丹沢に触れることができる魅力たっぷりのルートだ。
>>ルポはこちらから
文◉泥谷範幸 Text by Noriyuki Hijiya
写真◉室伏那儀 Photo by Nagi Murofushi
取材期間◉2017年11月28日
出典◉PEAKS 2018年1月号 No.98
総距離23㎞。健脚のみにおすすめのロングルート。
丹沢は意外と広い。だが、アクセスが良く小屋も多くある表丹沢、塔ノ岳を中心としたルートに登山者が集中している。バスの本数が少なくて、圧倒的にアクセスしにくい北丹沢にもじつはいい山、トレイルがたくさんある。
この丹沢主脈は北丹沢と表丹沢の両方を堪能できるじつに魅力的なコースだ。ただ距離の長さ、アップダウンの厳しさを考えると、日帰りだとだれにでもおすすめできるルートではない。
自分がどれくらいのペースで歩けるのか、また、日の出と日の入りから逆算して日中に行動できる時間、さらに休憩時間もしっかりと考慮に入れて計画を。少しでも不安があればやめておくか、山中で1泊できるタイミングで来るようにしよう。
データ
- 焼山登山口~焼山~黍殻山~蛭ヶ岳~丹沢山~塔ノ岳~大倉
アクセス
JR橋本駅から神奈川中央交通バスで三ヶ木へ行き、そこから月夜野行きに乗り換え焼山登山口で下車。本数が極端に少ないので時間には注意。大倉からは神奈川中央交通バスで渋沢駅へ。
マップ
①焼山登山口のバス停。ここから歩き始めるが、始めは細い路地を進むので少しわかりにくい。迷ったらとりあえず山側(南)に進もう。
②舗装路を抜けしばらく進むと分岐が出てくるが、尾根方向に向かって右手についている道を進んでいく。ここからどんどん高度を上げていく。
③焼山山頂にある展望のための鉄塔。山頂自体は木々に囲まれていて見通しが利かない。晴れていたら登って眺めを味わっておこう。
④黍殻山の少し先の分岐付近にある水場。案内はあるが登山道からは少し離れた場所にある。水が足りなくなりそうならここで補給を。
⑤しっかりとした作りの黍殻避難小屋。小屋の横にはトイレも設置されている。小屋前には広いベンチが置かれており休憩には最高の場所。
⑥黍殻避難小屋から蛭ヶ岳へ向かう途中にある原小屋平。この近くにも水場があるので補給が可能。こちらも登山道を少し下った場所にある。
⑦蛭ヶ岳の山頂は展望良好。幾重にも山が連なる丹沢の奥深さを、休憩しながら感じることができる。山頂の小屋、蛭ヶ岳山荘は通年営業。
⑧丹沢山へと向かう縦走路。木段になっている場所が多く、道は非常に歩きやすい。ただそれなりにきついので用心してかかろう。
⑨いつも多くの人でにぎわう塔ノ岳山頂の尊仏山荘。こちらも通年営業しているので、時間があれば飲み物を買ってゆっくり休憩を。
⑩木段が多い大倉尾根。縦走してきた場合はかなり脚にきているはずなので、足をひねったり滑らせたりしないように注意しながら歩こう。
アドバイス
迷いやすい場所や危険箇所はほとんどない。蛭ヶ岳山荘からは小屋が続くので、飲み物や軽食を買うこともできる。下山中に夜を迎えてしまわないように、ペース配分には常に注意を。
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文◉泥谷範幸 Text by Noriyuki Hijiya
写真◉室伏那儀 Photo by Nagi Murofushi
取材期間◉2017年11月28日
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PROFILE
PEAKS 編集部
装備を揃え、知識を貪り、実体験し、自分を高める。山にハマる若者や、熟年層に注目のギアやウエアも取り上げ、山との出会いによろこびを感じてもらうためのメディア。
装備を揃え、知識を貪り、実体験し、自分を高める。山にハマる若者や、熟年層に注目のギアやウエアも取り上げ、山との出会いによろこびを感じてもらうためのメディア。