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山中に温泉が沸いている理由に迫る【Part.4】火山・地形との関係性

温泉は日本全国随所に点在し、こと登山後に楽しめる温泉地は数知れない。それはなぜなのか? 山岳地帯に温泉が数多ある理由を探ってみたい。

文◉堀内一秀、山本晃市 Text by Kazuhide Horiuchi, Koichi Yamamoto
写真◉鈴木千花、宇佐美博之、後藤武久 Photo by Chica Suzuki, Hiroyuki Usami, Takehisa Goto
イラスト◉藤田有紀 Illustration by Yuki Fujita
監修◉関 豊(日本温泉協会) Supervision by Yutaka Seki
出典◉PEAKS 2020年10月号 No.131

火山・地形との関係性

【温泉が湧出しやすい地形的要素】

火山フロントと代表的な火山と温泉
温泉生成のメカニズムは、日本も世界も同じ。火山地帯には、おのずと温泉が多数分布する。日本地図内、赤の〇は25℃以上の温泉、青の〇は25℃未満の温泉(冷鉱泉)。火山フロント(ピンクの帯状)付近には多くの温泉地が密集する。

地球の内部構造は、ほとんどの領域がいまだ解明されていない。また近年、温泉に関する新たな学術的要素もさほど見られない。だが、温泉生成のメカニズムからも明らかなように、温泉と火山に密接な関係性があることは間違いない。

世界の温泉分布と造山帯
また、世界でもふたつの造山帯付近(右図)に温泉(赤〇)が集中していることがわかる。

「新しい火山は温泉が少なく、古い火山ほど温泉が多いといえます。こうした傾向は、時間経過が長いほど保水力が高く、熱量も古くから蓄積されたエネルギーがあるのでより多くなることに起因します」(関氏)

北アルプス最奥部、水晶岳麓にある日本一遠い温泉、高天原温泉。

温泉生成のキーワードは、やはり「水」と「熱」なのだ。保水力が高いほど、地下水が地上に湧出する可能性は当然高くなる。

それゆえ、山頂付近よりも保水力の高い山麓や周辺エリアに温泉が多数分布する。実際、「日本温泉協会」のデータによれば、2,000m以上にある日本の温泉はわずか6カ所、1,500m以上でも15カ所にすぎない。

白馬岳中腹に位置する蓮華温泉仙気の湯(標高1,545m)。周囲に名湯が点在する。

また、保水力と同時に熱量がなくては、たんなる湧水となってしまう(ただし、一定の成分を含めば、「温泉法」では温泉と定義される)。

地下水が上昇して自然湧出するためには、断層間のすき間や断層破砕帯など、地下水の通路が不可欠となる。さらにその水分が温められる必要がある。

このような特性をもつ地形の代表格が、まさに火山地帯なのだ。日本の火山フロント(上の日本地図)や世界の造山帯(上の世界地図)を見ても、それは一目瞭然。

両エリアと重なるように温泉が密集している。

日本一高所にあるみくりが池温泉。窓には大日岳、眼下には源泉の地獄谷を見下ろせる。白濁湯の源泉100%かけ流し。
Photo by Kohei Sugishita

総じて、温泉湧出の不可欠な要素となる「水」と「熱」を生み出す地形的な最大の条件は、「火山がある」「断層がある」「保水力が高い」。この3つだと関氏はいう。

なぜ山中に温泉が湧いているのか? それは、上記3つの条件が山中に往々にして該当するからにほかならない。

高所にあるニッポンの温泉トップ10
※資料・データ提供「日本温泉協会」: 標高は国土地理院発行の地形図によるもので、各温泉地発表の標高とは異なる場合がある。

出典

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PEAKS 編集部

PEAKS 編集部

装備を揃え、知識を貪り、実体験し、自分を高める。山にハマる若者や、熟年層に注目のギアやウエアも取り上げ、山との出会いによろこびを感じてもらうためのメディア。

PEAKS 編集部の記事一覧

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