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とっておきの”槍見”スポット5選をフォトグラファーが伝授!

登山の対象としても人気だが、そのカッコいいシルエットは、被写体としてもとても魅力的。僕自身、百名山のなかで一番多く登っているのも槍ヶ岳だ。それだけ思い入れもあり、撮影にも熱が入る。今回はフォトジェニックな槍の姿を比較的容易に楽しめる撮影スポットを紹介しよう。

文・写真◉杉村 航 Text & Photo by Wataru Sugimura
出典◉PEAKS 2020年7月号 No.128

①殺生ヒュッテから望む聳え立つ槍

DATA:Canon EOS 5D Mark Ⅳ(24mm、f/2.5、25sec、ISO3200)

ここから見る槍ヶ岳は、バランスよくプロポーションも抜群。見上げることで、天を突き刺すようにそそり立つ様がより一層強調される。特筆すべきは小屋の前やテントのそばから撮影できる点。落ち着いてじっくりと撮影に専念できる。

しっかりとロケハンしておけば、光や星空の状態のいいときに素早く撮影することができ効率的だ。星空を撮るなら日没後2時間くらい経ってからがいい。太陽光が地球の陰に入るので、人工衛星も映り込まない。

②天狗池に映る逆さ槍

DATA:Canon EOS 5D Mark Ⅲ(31mm、f/9.0、1/500sec、ISO200)

水面への被写体の映り込み。風景写真では常套手段であるが、水辺の少ない山岳エリアにあってはかなりレアなスポットだ。しかも天狗池は槍ヶ岳までの距離感もよく、位置関係も申し分ない。撮影条件としては順光がベスト。

風のない瞬間、水面が鏡のようになっているときれいに映り込む。周辺にはナナカマドやダケカンバなどの木々もあるので、秋の紅葉のタイミングも美しい。サルの群れもよく訪れるので、いい被写体になることも。

③大喰岳から見る“浮島”槍ヶ岳

DATA:Canon EOS 5D Mark Ⅲ(40mm、f/8.0、1/800sec、ISO200)

ほどよい距離感で槍ヶ岳と向き合うことができ、大喰岳の標高も3,101mと、槍ヶ岳と同じくらいの高さとなる。写真を撮るならパースがつきにくく見た目どおりに表現できる。標準(50㎜)レンズくらいの焦点距離が立体感が出ていいだろう。

ちょうど山頂部周辺がぽっかり浮いた島のようにも見える。周辺をガスが覆った雲海状態、朝日や夕景で赤く染まった瞬間をとらえたらおもしろいとは思っているが、なかなか出合えない。

④山岳景観の代表格。北穂高小屋テラス

DATA:OLYMPUS E-M1Mark Ⅱ(35mm判換算で24mm相当、f/7.1、1/25sec、ISO400)

定番中のTHE定番、大キレット越しに鎮座する槍ヶ岳。説明不要の信州の山岳景観がそこにある。僕自身、幾度も撮影しているが、手前の切り立った大キレットの厳しい岩稜から連なる槍ヶ岳のラインが美しい。

朝は右側からの光が陰影のエッジを際立たせてくれる。これは雨のなか大キレットを越えてきた日のもの。日没と同時に槍の穂先が姿を見せてくれ、残照に染まる岩肌とガスの名残が演出してくれた。天候回復時はチャンスだ。

⑤紅葉と組み合わせる槍ヶ岳

DATA:Fuji X-Pro1(35mm判換算で36mm相当、f/11、1/500sec、ISO200)

登山者に大人気な秋の涸沢の紅葉シーズン。その涸沢も楽しめて槍ヶ岳も見られる欲張りポイントだ。源頭部へ一気に突き上がる本谷右俣の急峻なカール地形。その奥に顔を出す槍ヶ岳。奥行き、スケール感を十分に出したい。

手前に紅葉を配し、タテ位置で撮影したのもそのため。余裕があれば「屏風の耳」まで足を延ばすとさらに絶景が広がる。ただしパノラマコースは破線ルートだ。危険箇所もあり、時間的にも長いので要注意。

フォトグラファー/杉村 航

岩、沢、藪、バリエーションルート、もとより人と会わないルートが大好きなので、ソーシャルディスタンスはバッチリ。被写体との距離感も大切にしたい。モデルさんとは密に。

出典

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PEAKS 編集部

PEAKS 編集部

装備を揃え、知識を貪り、実体験し、自分を高める。山にハマる若者や、熟年層に注目のギアやウエアも取り上げ、山との出会いによろこびを感じてもらうためのメディア。

PEAKS 編集部の記事一覧

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